ブラッククローバー(ブラクロ)の灰色の幻鹿まとめ

『ブラッククローバー』とは『週刊少年ジャンプ』で連載される田畠裕基によるファンタジー漫画である。魔力至上主義の世界で、魔力を一切持たずに生まれたアスタが魔法使いの頂点「魔法帝」を目指す姿を描いている。
「灰色の幻鹿」は後の魔法帝ユリウスが団長を務めていた魔法騎士団で、「水色の幻鹿」の前身にあたる。この団にはアスタが所属することになる「黒の暴牛」団長のヤミや、アスタの幼馴染ユノが所属することになる「金色の夜明け」団長のウィリアムが在籍していた。

生まれつきの黒々とした傷のような跡がある青年で、いつも羽のついた兜をかぶっている。子供の頃に出会ったユリウスに深い恩義を感じている。ヤミと共に灰色の幻鹿の副団長となった後、そのユリウスに魔法騎士団の立ち上げを持ち掛けられ、金色の夜明けを設立する。
魔法属性は「世界樹」。魔力を吸収して育つ樹を生み出す魔法で、他人の魔力を利用して1人では到底発動できない大規模な魔法を行使することができる。

団員

モルゲン・ファウスト

黒い長髪をポニーテールにした男性。ヤミとは同期であり、よく一緒に行動していた。兄のナハトと共に魔法騎士として国を守ることが夢だった。その兄が最上級悪魔と契約をはかった際に意を決して阻止に動き、儀式妨害の代償による致命傷を負い兄の腕の中で命を落とした。
魔法属性は「光」。光魔法はクローバー王国の歴史の中でも数人しかいないレア魔法である。

ミッション・任務

ヤミとウィリアムのスカウト

ユリウスは灰色の幻鹿の団長時代にヤミとウィリアムをスカウトしている。ヤミは異邦人として周囲から浮いた存在で、ウィリアムは生まれつき顔についたあざが原因で周囲の人間から「呪われた子」と呼ばれ不気味がられていた。しかしユリウスは周囲からの評判、見た目などは気にせずに2人の才能を感じ取って勧誘したのだ。ユリウスのこの行動は2人の大きな影響を与えた。

盗賊団の討伐

ヤミが田舎の山中で修業をしていた時、近くに住む村の人々が現れる。彼らは作物を奪いにくる盗賊団に困らされていた。辺鄙な村にまで魔法騎士団の手は回らない。そこで修業中にもかかわらず、ヤミが盗賊団退治の依頼を受けることに。ヤミは「追い払うだけではまた来るかもしれないから」と盗賊団をひとりひとり倒していく。そこに最近魔法騎士団に入ったばかりのウィリアムが現れる。2人は初対面だったにもかかわらず、抜群のコンビネーションを見せ、盗賊団を壊滅させた。盗賊団の頭は逃してしまったものの、2人のおかげで村の安全は確保された。2人はこの任務でお互いの力を認め、競い合うようになる。

盗賊退治と裏切り者

団長だったユリウスが魔法帝に就任し、ヤミとウィリアムが灰色の幻鹿の副団長になった。ユリウスはそんな2人に盗賊団の退治を依頼する。その盗賊団は統制がとれており、魔法騎士団の団員から情報を受け取っているらしかった。裏切り者が誰なのか分からないユリウスは、魔法騎士団に所属する前から知っているヤミとウィリアムに声をかけたのだ。
ユリウスはこれまでの情報から次に狙われそうな場所を絞り込み、団員を配置する。そして情報が洩れているのであれば魔法騎士がいない場所を狙うはずだと予測して、ヤミとウィリアムの2人は分担し作物が豊作な村と魔導具が発見された村で張り込むことにした。
予想通り、ヤミが見張っていた村に盗賊団が現れる。ヤミは早速ウィリアムに連絡しようとしたが、通信が妨害されているのか連絡が取れなかった。仕方なくヤミは1人で正面から盗賊団に突っ込んでいく。盗賊団を次々に蹴散らしていくと、以前取り逃がした盗賊団の頭と裏切り者の魔法騎士が現れる。ヤミは人質を取られたこともあり、裏切り者に捕らえられてしまう。そこにウィリアムが到着。彼のおかげで解放されたヤミは、彼と協力して盗賊団を壊滅に追い込んだ。

新しい団の設立

盗賊団の退治が終わった後、魔法帝ユリウスはこれまでの功績も踏まえ、ヤミとウィリアムに新しい団の設立を打診した。「どんな団を作りたいのか」と尋ねるユリウスに対し、ヤミは「はぐれ者や暴れん坊を集めて居場所を作ってやりたい」と答える。そしてウィリアムは「文字通りこの世界に、金色に輝く夜明けをもたらす最強の団を作りたい」と答えた。
2人は後にそれぞれ「黒の暴牛」「金色の夜明け」という魔法騎士団を設立することになる。

ヤミ・モルゲンのコンビとファウスト家

ヤミとモルゲンは同期ということもあって、よく一緒に任務をこなしていた。モルゲンが粗雑なヤミのフォローに回ることも多く、2人のコンビは「異端の闇と至高の光コンビ」と呼ばれて一目置かれていた。しかしモルゲンの実家であるファウスト家は代々悪魔学を研究してきた家であった。モルゲンはこのファウスト家の裏の顔に薄々気づいていながらも、家族愛が災いしてなかなか内部告発ができずにいた。
やがてファウスト家の次期当主にモルゲンの兄ナハトが指名される。才能のあったナハトは瞬く間に中級悪魔4体を従えることに成功した。その才を見て父親は最上位悪魔ルキフグスと契約させようとするが、そこにスパイとして潜り込んでいたモルゲンが姿を見せ、魔法騎士として悪魔召喚を止めようとする。ナハトの手によって召喚された悪魔は一瞬で周囲にいた人物たちを殺害。それを見たモルゲンは悪魔を召喚するための遺物を無理やり破壊し儀式をキャンセルした。しかし第三者による儀式のキャンセルはどんなリスクがあるのか定かではない危険な行為であり、モルゲンは代償として致命傷を負ってしまった。
自分の腕の中で息を引き取った弟を見て、ナハトは自分の行いを激しく後悔した。ヤミはそんなナハトに「将来魔法騎士団を作った時には、副団長になって俺と一緒に笑われろ」と声をかけた。

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