あやかしトライアングル(あやトラ)のネタバレ解説・考察まとめ

『あやかしトライアングル』とは『少年ジャンプ+』にて連載された矢吹健太郎の漫画と、それを原作にしたアニメ作品。妖(あやかし)と呼ばれる妖怪達がいる現代の日本を舞台に、主人公の祓忍「風巻祭里」が妖巫女の力を持つヒロイン「花奏すず」を妖から守るというストーリー。同時に、妖の王「シロガネ」の妖術によって性別が女性になってしまった祭里を男に戻すために奮闘するすずのバトルラブコメという側面もある。累計発行部数が100万部を突破し、2023年にアニメ化された人気作品だ。

『あやかしトライアングル』の概要

『あやかしトライアングル』とは『少年ジャンプ+』にて連載された矢吹健太郎の漫画と、それを原作にしたアニメ作品。『週刊少年ジャンプ』にて2020年28号から連載を開始し、2022年20号までの連載後、『少年ジャンプ+』に移籍し、2022年4月25日から連載を再開。発行部数は100万部を突破している。また、2023年1月10日からBS11にてテレビアニメが放送された。
主人公の祓忍の風巻祭里(かざまき まつり) が妖巫女の力を欲する妖(あやかし)から ヒロインで幼馴染の花奏すず(かなで すず)を守る話。 妖の王のシロガネがすずの力を手に入れるためすずを食らおうとするが、祭里はシロガネの妖力を封印することに成功する。だが、 封印される間際にシロガネが放った妖術によって祭里の性別が女になってしまう。 それでもすずを守ろうとする祭里と、「妖巫女として自分はどうすればいいのか」「想いを寄せる祭里が女になったことでこれからどうすればいいのか」と試行錯誤するすずの両方が主人公となっており、ダブル主人公兼ダブルヒロインとなっている。祭里・すずの恋愛と、すず・シロガネの食い食われの三角関係(トライアングル)を巡る妖怪バトル兼ラブコメである。

『あやかしトライアングル』のあらすじ・ストーリー

祭里の女体化と人妖「日喰想介」の戦い

妖(あやかし)の王「シロガネ」は花奏すず(かなで すず)の命を喰らおうと狙っていた。花奏すずは、怪巫女と呼ばれるの力を持っている少女であり、すずを喰らえば強大な力が手に入る。そこにすずの幼馴染みであり祓忍の風巻祭里(かざまき まつり)が現れる。
祭里は、祓忍としてすずを妖から守っていた。だが、祭里がシロガネを虐めていると勘違いし、シロガネを引き剥がす。すずは妖が見ることができ、彼女にとっては身近で親しみある存在なのだ。
家に帰った祭里は祖父の風巻清弦(かざまき せいげん)にシロガネのことを報告する。シロガネと戦ったことのある清弦は、すずが危険であることを祭里に教え、助けに行こうとする祭里に封印の巻物を渡す。

一方、シロガネはすずの命を喰らうことで自分をより強くするため、本性を現しすずに襲いかかる。そこに祭里が助けにあられる。祭里の登場にときめくすずに自分を倒してイチャつくことを予想して「このシロガネ様を踏み台にロマンスなど、絶対にさせんぞクソガキども!!」と何としても祭里を倒すことにした。
祭里は清弦から渡された封印の巻物を使うことで、シロガネを封印しようとする。シロガネは自分を踏み台にしてハレンチな展開を許せず、残っている妖力を使って祭里に「秘術、性醒流転(ひじゅつ、せいせいしゅうてん)」の術を掛ける。
妖力を封印されシロガネは逃亡するが、すずのことを喰らうことは諦めていなかった。性醒流転の影響で体が女になってしまった祭里は、術が解けるまでは女の姿で生きていかなければならなくなる。

シロガネはすずを喰らうことと封印された妖力を取り戻すために、妖をけしかけるが、弱体化した影響で裏切られてしまう。シロガネを捕まえた祭里はシロガネを祓おうとするが、シロガネを祓えば、祭里が男に戻れなくなると考えたすずは止めに入る。すずの考えは正しく、シロガネを消してしまえば、祭里は一生女のままでいきていかなければならなくなる。だが、すずを妖から守るためなら、女のままでも構わないと決意した祭里はシロガネを祓おうとするが、すずに止められてしまう。根負けした祭里はシロガネを祓うことを諦めてくれた。

ある日、すずの友達の鳥羽弥生(とば やよい)がツボの姿をした妖を踏んでしまって階段から落ちる瞬間に助けることに成功する。この事がきっかけで、祭里は弥生ともう一人の友達の月丘ルーシー(つきおか るーしー)と友達になることができ、グループ名として、「花鳥風月(かちょうふうげつ)」とした。

学校に歌川画楽(うたがわ がらく)という絵師が訪れていた。すずと祭里は画楽が人間ではなく、妖であることに気づく。画楽は描いた絵を実体化させる「画現術(がげんじゅつ)」を使い祭里から、巻物を奪おうと襲いかかってくる。あと少しというところで、祭里を助けたいと思う気持ちに答えるようにすずの妖巫女の力が発動して画現術の制御を奪うことに成功する。その隙に祭里は蛇口の水を風で撒き散らし、画楽の絵を消し去ることができた。
状況を把握した画楽は降参し、本当の目的は妖巫女が何なのかをすずに教えるために現れたのだった。

異魂を退治した時、祭里の着装具が壊れてしまう。着装具を修理するため祭里の祓忍仲間のモノ作りが得意な香炉木恋緒(こおろぎ れお)に修理を頼む。身体測定やシロガネの嫌がらせなどがあったが、祭里の着装具は治すことができたのだった。

すずの前に日喰想介(ひのじき そうすけ)が現れる。想介は、人妖と呼ばれる人の姿をした異魂であった。想介の気配を感じ取ったシロガネはすずの元に駆けつけるが、想介に拐われてしまう。
祭里達はすずを助けに向かう。想介はすずに人妖としての自分の過去を語り、妖巫女のすずを絶望させて、捕食することが目的だと告げる。
すずを助けに祭里が到着し、戦闘になるが、想介の力「影喰」によって、魄を喰われ倒れる。絶望するすずの姿に想介は歓喜する。祭里が倒れた隙に封印を解き妖の王の姿を取り戻したシロガネが駆けつける。
シロガネと想介は壮絶な戦闘を繰り広げるが、魄の塊であるシロガネでは魄を喰らう想介とは相性が悪く、すずを守りながらの戦いであったため、次第に追い詰められ戦闘不能になる。想介に捕まり捕食されそうとなったとき、性醒流転が一時的に解け男に戻った祭里が駆けつける。
再び想介と合間見える祭里は想介に翻弄さらながらも、想介の口に「祓忍法・旋散華」を打ち込むのとで止めをさす。
シロガネは想介に大量の魄を捕食されたことで、大幅に弱体化してしまう。妖界(あやかしかい)の秩序を守るため、すずに妖の王を務めることを頼む。祭里を男の姿に戻すためにも、すずはシロガネの頼みを聞き入れる。

三大妖の出現とカゲメイ

妖巫女の力を使いこなす修行を始めて、すずは着実に力をコントロールできるようになる。
ある日、画楽の行動を気にかけたシロガネにより、画楽の後を祭里と一緒につけることになる。その日は画楽の絵の展覧会が行われ、出席していた。絵の一枚にすずは懐かしさと共に涙を流す。
画楽はすずがその絵に懐かしさを感じると聞いてある場所に案内する。そこはすずが涙を流した絵のモデルになった所で画楽にとって大切な場所だった。
昔の話をしようとした矢先に付喪神の王「塵塚怪王(ちりづかかいおう)」が現れた。妖巫女に封印され、封印から解かれたことで妖巫女に復讐するために現れたのだ。
画楽は塵塚怪王を説得するが聞き入れてもらえない。画楽はかつて塵塚怪王に従えていた妖であったが、封印されている間に力をつけていた。塵塚怪王は画楽が描いた龍「画龍天衝」によって倒された。
画楽はすずの前世の妖巫女比良坂命依(ひらさか めい)と出会い恋をした。すずにそのことを告白し、「完成した妖巫女」になったすずを描きたいと告げた。

外国からきた雪の妖精「ラチカ」と手鏡の姿をした「ウーちゃん。通称、雲外鏡(うんがいきょう)」が妖の王の座を狙ってすずを襲撃してきたが、祭里とすずが協力して和解することができた。
ラチカ達と和解してしばらくして北彩高校に山瀬いぶき(やませ いぶき)という新しい教師が赴任してきた。いぶきの正体は祓忍であり、祭里の母「風巻纒(かざまきまとい)」であり、命依に封印された妖3体の封印が解きはなれていることが判明したことで、東京から祭里がいる町に来たのだ。
また、妖巫女の力を底上げするためにすずと祭里は妖の隠れ里に向かい、妖巫女の衣装を作ってもらう。
封印から蘇った妖の「日照り神(ひでりがみ)」は和解すると見せかけてすずを焼こうとしたため、祭里に退治された。封印された妖「縊鬼(くびれおに)」は弥生に取り憑くことで体を操り、自宅のマンションから身投げさせたが、すずと祭里が駆けつけて弥生を助ける。すずは縊鬼を止めようと説得するが、自殺した人々の恨みから生まれた存在であり、人の体を操り自殺させるのが自分の務めとし、交渉は決裂する。すずと祭里は協力することで縊鬼を退治することに成功。弥生はすず達や妖が明確に見えるようになり、すずと祭里は妖や祓忍のことを教える。それでも、弥生は今まで通り友人として接することを決める。

2体を退治したが残りの1体が姿を現さない。祭里と宗牙が見回りをしていると、池で水浴びをする少女と出会う。彼女の正体は比良阪命依が命を落とす前に生み出したオモカゲであり、目的は「人の世を終わらせること」そのためにすずの体を手に入れるようとする。
祭里とニノ曲は立ち向かうが圧倒的な実力から刃が立たず、止めを刺されそうになったとき、祓われたはずの想介が現れ、祭里達を助けた。

命依のオモカゲはすずの身体を手に入れるためにすずの元へと向かう。祭里がすずを見つけたときには遅く、すずの体は命依のオモカゲに乗っ取られていた。妖巫女の力を使い人の世に終末を振り撒こうとする。そこに纒が駆け、激戦を繰り広げながら背後を取ることに成功し、すずに憑依した命依のオモカゲをカゲメイと命名し、すずの中から引き離そうとする。が、カゲメイの攻撃を受けてしまう。
カゲメイの前に祭里が立ちはだかる。祭里はすずを助けるためにすずとキスをし、祓忍法「不浄吸扇」を口から送り込んでカゲメイを吸い出そうとする。抵抗しようとするカゲメイだが、妖巫女の力が出せない。

妖巫女の記憶を引き継いだ少女幼子の君(おさなごのきみ)が、すずに外で起こっていることを教え、抵抗したのだ。カゲメイは幼子の君になぜ人の世を終わらせようとしないのかと詰め寄る。幼子の君は祭里と出合ったことでもう一度、人を信じてみることにしたのだ。

カゲメイの暗躍

画楽はカゲメイにつくことを決め、すず達と敵対することになる。
敵対した画楽によって祭里は術を封じられてしまう。そこにカゲメイが差し向けた想介が現れたが、空腹で倒れてしまう。祭里は以前助けられた恩もあり、想介を助ける。
想介が祭里の家で目を覚ます。すずは想介が生まれ変われるために歩み寄ろうとする。だが、カゲメイが仕込んだ折り紙により能力を暴走させられる。
祭里は術を封じられて戦えず、すずはシロガネ、ラチカ、ウーちゃんも協力して想介を助けようとする。どうにかして、想介を助けようとするが経験不足から方法が見つけ出せない。そこへ想介を止める方法を思いついた祭里が駆けつける。術を体内で使えることに気づき、風を体にめぐらせる術「嵐身の術」を使うことで、風の鎧をまとう。
祭里の攻撃を受けた隙にすずが想介を暴走させているカゲメイの折り紙を取り除くことで想介を助けることに成功したのだった。想介は新しい存在理由を探すために旅に出ることにする。

想介との一見からしばらくして、すずの祭里を思う気持ちが大きくなっていく。放課後、すずは祭里に告白する。祭里もすずのことが好きであり、両思いになる。

その夜、すず達は想介から聞いたカゲメイが拠点にしている廃ホテルに向かう。
カゲメイはすず達と争う意思はなく、一時休戦を持ちかけてきた。
すず達はカゲメイの提案に乗り、カゲメイと休戦することにする。カゲメイの目的は妖巫女の力を完全に手に入れるためにすずと祭里の絆を壊すことそのために北彩高校にも通い始める。
一方すずはカゲメイが人との暮らしの中で恨みを浄化できないかと考えていた。

日ごとにハレンチになっていくすずに愛想を付かした幼子がすずの中から出ていってしまった。
祭里はすずと自分が初めて出会った場所である「鎮守の森の三柱鳥居」にいると思い、1人で向かう。そこには幼子がおり、祭里はすずの中に何故、幼子がいるのかに知りたいと思っていた。
元々、すずは生まれてから今までの妖巫女の記憶を持っていた。今までの妖巫女がどんな人生を送ってきたかを知り、人を滅ぼすべきか迷っていた。が、祭里と出会ったことでもう一度だけ人を信じてみることを決め、長かった髪を切ると共に妖巫女としての人格を切り離したのだ。
全てを話し終えたところにカゲメイが現れ、幼子にもう一度人類を滅ぼすために組まないかとさそうが、幼子はそれを断り、祭里と共にカゲメイから逃げた。幼子はすずの元に戻り、今度から「かえで」と呼んでいいといった。

穢れた妖達

祭里の祓装束が破れてしまったので、修理のために恋緒の所へ向かう。また、ラチカとウーも一緒に着いてきた。ラチカとウーが街を散歩いると、突然ウーの姿が全盛期の姿「雲外鏡・卯音(うね)の姿になってしまった。なぜ全盛期の姿に戻ってしまったのかわからずにいると、卯音が苦しみだし目の色が黒く染まってしまう。そして、卯音は突然妖巫女を始末するといって鏡の中に消えていった。
卯音はすずとシロガネを鏡界に連れ込む。シロガネは卯音が穢れていることを見抜く。鏡から光線を放つ「鏡光閃(きょうこうせん)」をすずに向けたが、シロガネが庇って深手を負う。
すずは卯音を説得すると、すずの言葉で一瞬封じられた記憶を呼び覚ましかけるが再び穢れてしまい、すず達に攻撃してくる。
卯音の穢れを吸い出そうとするが、攻撃を受けたこと満足体を動かせなくなってしまう。すずはシロガネ命を補うために融合する。すずの髪が白く染まり、シロガネの耳と尻尾が現れる。シロガネと融合したことで能力をあげることに成功し、すずは卯音の首元に噛みつき穢れを喰いちぎった。穢れを抜かれたことで卯音は元のウーの姿に戻すことができた。

穢れの元凶

すずとシロガネが会話をしているとき、シロガネからかえでの声が聞こえてきた。以前、融合したことで、かえではシロガネと同化し、意識を繋げることができるようになっていたのだ。
主導権がかえでに移ることで、かえではネコミミと尻尾をはやした姿になることができるようになる。シロガネも最初は反発していたがかえでの説得を受けて元の姿に戻るまでは協力することを決める。

カゲメイはビル子に人の心を持っていると言われたことで内心戸惑っていた。人の心はかつて捨てたと自分に言い聞かせているとき、ドンパが声をかけてきた。

カゲメイの気配を追ってきたかえでがドンパを見かける。ドンパはかえでの名前を呼び、返事をしようとしたとき、シロガネが止める。そこに帰宅途中のすずと祭里が現れ、ドンパはすずの名を呼ぶ。返事をしたすずはドンパの持っていた瓢箪に祭里と一緒に吸い込まれてしまう。
ドンパの瓢箪は昔、祖先が封印した妖具「紅葫蘆(べにひさご)」であった。
紅葫蘆に吸い込まれたすずと祭里はそこでカゲメイと出会う。カゲメイは先にドンパに吸われていた。また、紅葫蘆の中に吸い込まれたモノは時間が立つと体が酒に変化してしまう妖具であった。
ドンパはかなでのことも吸い込もうと襲ってきた。そこに恋緒が駆けつけ、ドンパの攻撃を躱しつつ、数々の祓忍具を駆使してドンパに挑む。が、歯が立たずに尻子玉を抜かれてしまい無気力になってしまった。
恋緒の尻子玉を丸飲みしたドンパは急に苦しみだす。その隙に恋緒に紅葫蘆を奪われてしまった。紅葫蘆の栓を開けることで中に吸い込まれていたすず達を解放することに成功。
恋緒から奪った尻子玉は対穢れ用の祓香をまとわせた偽物。ドンパは怒り狂いながら恋緒に攻撃する。恋緒は攻撃を躱し掃除機の形をした祓忍具「封印筒・改」を使ってドンパを侵していた穢れを吸いだした。

ドンパの穢れを解析した恋緒はその事を纒に連絡する。連絡を受けた纒は妖達の穢れの原因を突き止めた。
妖達を穢れさせて妖巫女を始末しようとしていたのは、祓忍組合を統括する5人の最高幹部「五行仙(ごぎょうせん)」であった。そして、妖巫女を始末する目的は1800年前の祖先を苦しめた積年の恨みからくる復讐であった。

五行仙との決着

五行仙は初代妖巫女と深い因縁を持っており、その積年の恨みを晴らすため、現在の妖巫女であるすずの命を狙い、今まで妖を穢れさせてすずを襲うように仕向けていたのだ。
五行仙はすずを殺す策として、祭里の体内に穢れを送り込み、男と女に体を分ける。
男の祭里は自覚はないが、五行仙に支配されており、もし男の祭里を祓ってしまうと、祭里は2度と男に戻れなくなる。
五行仙はビル子を穢れさせて操り、彼女の力ですずと男の祭里を部屋に閉じ込め、「その場で愛し合わなければ出られない」と伝える。

五行仙はすずを殺すための呪術を男の祭里に仕込んでおり、2人が体を重ねたと同時に流れ込むようになっていた。「脱出する」という口実の上で男の祭里にすずを誘惑させたのもそのためである。だが、すずが男の祭里と交わることに予想以上にノリノリすぎて、男の祭里を操る五行仙達は困惑。その上、「女の祭里を入れて3人で愛し合おう」とすずが言い出して「この女は何を言っているのか」といつの間にか主導権が逆転し五行仙が大混乱。五行仙に操られる男の祭里もボロを出し、これが「すずの抹殺計画」の一端であることを彼女に気づかれてしまう。
五行仙は祭里(男)の身体を完全支配し、すずを直接殺そうと襲いかかるが、駆け付けた祭里(女)とカゲメイによって阻まれ、支配していた祭里(男)も正気を取り戻したことで抵抗したすきにすずによって女の祭里の元へ戻ってしまう。
それでも諦めずに復讐をなそうとする五行仙はミイラの姿をした異魂の姿を現して襲いかかる。圧倒的実力差に祭里達は苦戦し、助けに入った画楽までも消滅してしまう。
消滅してしまった画楽に報いるためにカゲメイはすずと融合することで奪っていた妖巫女の力を返す。妖巫女の力を完全に取り戻したことで妖巫女の戦闘形態である証「光命輪」を背後に出すことが可能になる。
そして、祭里とキスをして力を増幅させることで祭里とすずは祓忍法と妖巫女の力を合わせたハレンチ流祓忍法「光命恋風陣」を五行仙に放つ。瀕死の状態でも抵抗しようとする五行仙であったが、すずと祭里の愛の力によって力を取り戻したシロガネによってトドメを刺されるのであった。また、消滅したと思われた画楽も2人の愛の力で復活することができた。

全ての戦いに決着がつき、シロガネも力を取り戻したことでシロガネは祭里を男に戻そうとするが、祭里はそれを断る。五行仙に操られた男の祭里すずが部屋に閉じ込められた時の記憶が女の祭里に受け継がれたことで、あの時のすずが凄すぎて心の準備ができなかったのだ。また、女として過ごした時間も失いたくないと思った事もあり、卒業までは女のままでいることを決めた。

その後、妖の王としての力を取り戻したシロガネは人里から離れる。だが、小美呼市に厄介な妖が出現したことで再び祭里とすずの元に訪れると、白昼堂々とイチャラブするすずに「ハレンチー!」と体当たりする。
小美呼市に侵入した妖に対抗するために祭里達に手を貸すように促す。久しぶりの再会を喜びつつも祭里とすずはシロガネについていくのであった。

『あやかしトライアングル』の登場人物・キャラクター

主要キャラ

風巻祭里(かざまき まつり)

左側が本来の祭里(男)。右がシロガネの性醒流転で性別が変わった祭里(女)。

CV:千葉翔也(男 / アニメ版)、富田美優(女 / アニメ版)、峯田大夢(男 / ボイスコミック版)、京花優希(女 / ボイスコミック版)、梅澤綾(幼少年時 / ボイスコミック版)
本作の主人公兼ヒロイン。
風の力を操る祓忍「風巻家」の跡取り息子。北彩高校1年である。
真面目で正義感が強く、どんな過酷な状況であろうと妖を倒す信念を持つ。祓忍の実力も高く、周囲から認められている。
幼少時は妖の類に怯える弱気な性格であったが、すずと出会い、妖を恐れずに友達として接するすずの姿に憧れる。だが、すずが妖に狙われる存在と知ったことで、祓忍として生きていくことを決め、そのせいで妖に対して敵意を持つようになってしまう。
すずの力を狙うシロガネとの戦いで「秘術、性醒流転」によって性別を女に変えられてしまい。男に戻るまでの間は女として生きていくことになってしまう。女になったことで下着も女物を着せられるようになったが、「勇気をくれる」という理由で褌だけは女になっても身に着けている。すずとはお互いに意識し合い相思相愛である。

花奏すず(かなで すず)

CV:市ノ瀬加那(アニメ版)、会沢紗弥(ボイスコミック版)
あやかしトライアングルのヒロイン兼主人公。
妖巫女と呼ばれる、人と妖の力を生まれながらに身に宿した少女。スイーツなどの甘い物が好きで、「もーれつ」という口癖がある。
祭里とは幼馴染み。幼少から妖が見えていたことから、周りからは「変な子」に見られていたが、同じく妖が見える祭里と出会ったことで、親しくなり恋心を抱く。なお、妖巫女は高い生命力を持つため、三大欲求も高く、睡眠、食欲だけでなく、祭里に対する恋心からくる妄想も性的なイメージが多い。
実は歴代の妖巫女のなかでもすずは特別で、生まれて間もないすずは高い妖巫女としての力だけでなく、歴代の妖巫女の記憶まで引き継いでいる。さらに、今の人格は祭里を好きになった時に髪を切るという形で生まれた人格であり、元々の人格は幼い容姿に長い髪の少女である。
また、弱体化したシロガネに代わり、妖の王として活動しており、祓忍の祓装束とは別の妖用の服を身に着けることで身体能力を上げて戦うことができるようになる。

シロガネ

konagiko05g3
konagiko05g3
@konagiko05g3

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To LOVEる -とらぶる-【基本情報】

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「ToLOVEる -とらぶる-」(以下TL)は、作画・矢吹健太郎先生、原作・原案・脚本・長谷見沙貴先生による、学園ハーレムSFラブコメディ漫画。『週刊少年ジャンプ』にて2006年21・22号~2009年40号まで、また『ジャンプSQ.』にてスピンオフ漫画「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス」として2010年11月号~2017年7月号まで、2誌通じて通算11年間連載された。

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