あやかしトライアングル(あやトラ)のネタバレ解説・考察まとめ
『あやかしトライアングル』とは『少年ジャンプ+』にて連載された矢吹健太郎の漫画と、それを原作にしたアニメ作品。妖(あやかし)と呼ばれる妖怪達がいる現代の日本を舞台に、主人公の祓忍「風巻祭里」が妖巫女の力を持つヒロイン「花奏すず」を妖から守るというストーリー。同時に、妖の王「シロガネ」の妖術によって性別が女性になってしまった祭里を男に戻すために奮闘するすずのバトルラブコメという側面もある。累計発行部数が100万部を突破し、2023年にアニメ化された人気作品だ。
生物エネルギーの概念。「魂」は精神力で「魄」は肉体に宿る生命力のことを指している。祓忍は魂の力を高めることで、身体能力を強化や術を使うことができる。
また、生まれながらに膨大な魄を持って生まれる人間は、無意識に術や超常現象を引き起こすことがある。作中に登場する妖巫女が該当する。
妖巫女(あやかしみこ)
生まれつき桁外れの魄を持つ人間のこと。「生命の過剰分泌」「濃密な蜂蜜のごとき甘さ」「人にして妖」などと称される。その力を手に入れようと強力な妖を引き寄せてしまうという因果を持っており、歴代の妖巫女は人々から迫害を受け、中には生け贄として犠牲になった者もいる。
妖巫女は基本的に前世の記憶を引き継いで生まれるが、現在の妖巫女である花奏すずはその中でも初代から命依までの歴代の妖巫女の記憶を引き継いで生まれてきている。また、妖巫女の力は人の世を終わらせるほどの力を秘めている。回復や癒やしに使用する力であるが、命光輪という戦闘形態になると生物の成長を強制的に早めることが出来る。
命光輪(めいこうりん)
妖巫女が戦闘時に見せる形態。背後に魄で作りだした光輪を背負っている。この状態になると身体能力が強化され、並みの祓忍では太刀打ちできない。
現在の妖巫女であるすずは1人ではこの形態になることはできず、カゲメイ、楓と協力することで発動させる。それでも時間制限があり、過度に力を使いすぎると光輪が消滅してしまう。
命玉(めいぎょく)
魄を凝縮して玉の形にしたモノ。魄を適量にすれば傷の回復を早めることができるが、過剰な魄を込めてしまうと生命活動を暴走させて枯らすことになる。
本編ではすずが傷ついた妖の回復などに使っている。また、カゲメイがすずの体を乗っ取った際は、地面の植物が急成長して急速に枯れてしまった。人間などの動物に当たった場合は肉体が老化して塵に返る。
性醒流転(せいせいるてん)
対象の性別を反転させる秘術。この術を受けた者の腹部には性転紋(せいてんもん)と呼ばれる模様が刻まれる。また解術できるのは術者のシロガネだけであり、彼が死んでしまった場合は術が呪いとなり二度と元には戻れなくなる。
シロガネがこの術を生み出した切っ掛けは、自分を祀った神社でカップルが逢い引きすることに苛立ち、仲睦まじいカップルに嫌がらせするために、わざわざ山奥で修行して生み出した術である。だが、修行の間に自分を祀る神社がダム建設で沈められてしまう。なお、祭里にこの術を掛けた最大の理由は「自分を封印した後、すずといちゃつくことが許せない」という理由からであった。
妖(あやかし)
一般的な妖怪と同義の存在で、本編では妖と表記される。人や動物などの思念が集まることで意思を得た存在とされ、ある程度の魂力や魄力を持っていないとみることが出来ない。そのため、一般人は妖を視認することは出来ず、妖側が見えるように変化しないといけない。大半の妖は小さく無害な存在だが、邪悪な思念からうまれた妖は他の妖を喰らうことで成長し大型化や狂暴化し、人並みの智慧を身に着ける存在に進化してしまう。
異魂(イコン)
負の残留思念が集まって生まれた妖。人が集まる場所で誕生しやすく、生まれた当初は直接危害を加えることはないが、自分を認識した存在に憑依することで生命力を吸い取り成長していく。成長して行くにつれて知性を獲得していき進化することで人妖、異妖になる。
人妖(ジンヨウ)、異妖(イヨウ)
異魂が時間を掛けて成長して進化を遂げた妖の上位種。人型の姿を持つ者を人妖と呼び。異形の姿をした者を異妖と呼ぶ。姿形は個体事に千差万別であり、危害をもたらす存在も入れば、人間社会に溶け込んで暮らしている者までいる。
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目次 - Contents
- 『あやかしトライアングル』の概要
- 『あやかしトライアングル』のあらすじ・ストーリー
- 祭里の女体化と人妖「日喰想介」の戦い
- 三大妖の出現とカゲメイ
- カゲメイの暗躍
- 穢れた妖達
- 穢れの元凶
- 五行仙との決着
- 『あやかしトライアングル』の登場人物・キャラクター
- 主要キャラ
- 風巻祭里(かざまき まつり)
- 花奏すず(かなで すず)
- シロガネ
- カゲメイ
- かなで / 幼心の君(おさなごころのきみ)
- 主要キャラの家族
- 花奏の母
- 花奏の父
- 花奏律太(かなで りった)
- 風巻家
- 風巻清弦(かざまき せいげん)
- 風巻纏(かざまき まとい) / 山瀬いぶき(やませ いぶき)
- 主要キャラの関係者
- 鳥羽弥生(とば やよい)
- 月丘ルーシー(つきおか ルーシー)
- 二ノ曲宗牙(にのくる そうが)
- 二ノ曲ポ之助(にのくる ポのすけ) / 鳩天狗(はとてんぐ)
- 香炉木恋緒(こうろぎ れお)
- 歌川画楽(うたがわ がらく)
- ラチカ
- ウーちゃん / 雲外鏡(うんがいきょう) / 卯音(うね)
- 日喰想介(ひのじき そうすけ)
- 北彩高校
- 筋森益荒男(すじもり ますらお)
- 校長(こうちょう)
- 祓忍
- 二ノ曲刃夜(にのくる はや)
- 二ノ曲武牙(にのくる むが)
- 香炉木獅子丸(こうろぎ ししまる)
- 寿(ひさし)
- 五行仙(ごぎょうせん)
- 妖
- ドンパ
- 茶釜狸(ちゃがまたぬき)/ タヌマロ
- ビル子
- 塵塚怪王(ちりづかかいおう)
- 日照り神・魃(バツ)
- 縊鬼(くびれおに)
- 減罵(げんば)
- 爛(ただれ)
- とっくり転がし
- 小豆はかり(あずきはかり)/あずべえ
- オシラ
- そうはちぼん
- 迷イ家(マヨイガ)
- その他
- 比良坂命依(ひらさか めい)
- 鳥羽水奈(とば みな)
- 鳥羽潤(とば じゅん)
- 『あやかしトライアングル』の用語
- 祓忍(はらいにん)
- 祓忍具(はらいにんぐ)
- 風車(かざぐるま)
- 祓忍装束(はらいにんしょうぞく)
- 風魔手裏剣(ふうましゅりけん)
- 魂(こん)/魄(はく)
- 妖巫女(あやかしみこ)
- 命光輪(めいこうりん)
- 命玉(めいぎょく)
- 性醒流転(せいせいるてん)
- 妖(あやかし)
- 異魂(イコン)
- 人妖(ジンヨウ)、異妖(イヨウ)
- オモカゲ
- 小美呼市(おみこし)
- 花鳥風月(かちょうふうげつ)
- 『あやかしトライアングル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 風巻祭里「何年も関わってきた俺が1番よくしっているっつの…!」
- 日喰想介「悪趣味の積み重ねで人間は文明を築いてきたはずだ」
- 花奏すず「…きっと、悲しいと思う」
- 日喰想介「その表情(カオ)が見たかった…!!」
- シロガネ「あいつが守ろうとした生命を、そう簡単には投げだすのか」
- シロガネ「だから…キライなのだ」
- 花奏すず「スゴかった…」
- 花奏すず「でも…誓ったし!! 元に戻すって…」
- カゲメイ「人の世に終末をふりまくよ」
- 歌川画楽「たとえカゲでも比良坂命依。惚れた弱みって奴です」
- 歌川画楽「無力は…切ないな」
- 『あやかしトライアングル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 矢吹健太朗の他作品『邪馬幻想記』『BLACK CAT』『To LOVEる』との繋がり
- すずがハレンチすぎて『週刊少年ジャンプ』から『少年ジャンプ+』へ移籍
- 『あやかしトライアングル』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):フィロソフィーのダンス「熱風は流転する」
- ED(エンディング):MIMiNARI「厭わない」