あやかしトライアングル(あやトラ)のネタバレ解説・考察まとめ

『あやかしトライアングル』とは『少年ジャンプ+』にて連載された矢吹健太郎の漫画と、それを原作にしたアニメ作品。妖(あやかし)と呼ばれる妖怪達がいる現代の日本を舞台に、主人公の祓忍「風巻祭里」が妖巫女の力を持つヒロイン「花奏すず」を妖から守るというストーリー。同時に、妖の王「シロガネ」の妖術によって性別が女性になってしまった祭里を男に戻すために奮闘するすずのバトルラブコメという側面もある。累計発行部数が100万部を突破し、2023年にアニメ化された人気作品だ。

祭里の母親。関東祓忍衆の御頭であり、組織が隠れ蓑にしている企業の社長を務めている。豪快な性格をしたグラマラスな体型の女性。女体化した祭里の姿は髪の色以外は学生時代の纏に似ている。また、祓忍としての実力は息子以上である。
先代の妖巫女が封印した三大妖が蘇ったことと、「女になった我が子を見てみたい」という理由で故郷に戻ってくる。すずに憑依したカゲメイとの戦いで受けた影響で、片腕が使えなくなっている。
普段はすずと祭里のクラスの副担任「山瀨いぶき」として北彩高校に潜入している。

主要キャラの関係者

鳥羽弥生(とば やよい)

CV:戸松遥(アニメ版)、遠藤香音(ボイスコミック版)
セミロングで八重歯が特徴の活発な少女。親しい人からは「ヤヨ」と呼ばれている。
同性とのスキンシップが好きで、祭里はよく胸を揉まれている。ただし、過剰なスキンシップのせいで祭里に嫌われたときは落ち込んでスキンシップを抑えようと考えていた。
また、オカルトの類は苦手だが妖に好かれやすく、低級妖にイタズラされて階段から落ちかけたりしている。
ある日、三大妖の1人「縊鬼」に出会ったことで殺されかけるが、すずと祭里によって助けられる。元々妖に憑かれやすかったこともあり、縊鬼との一件で妖を認識できるようになる。そのため、すずと祭里は自分達の秘密を打ち明けることになる。
その後は一般人サイドとしてすずと祭里を見守りつつ、自分にできることは協力するようになった。また、別件で妖から守ってもらった宗牙に好意を持ち始めている。

月丘ルーシー(つきおか ルーシー)

CV:木野日菜(アニメ版)、貫井柚佳(ボイスコミック版)
外国人とのハーフで、ウェーブのかかった長い金髪にスレンダーな体型の少女。親しい人からは「ルー」と呼ばれる。他人に「~氏」とつけて呼び、語尾に「~っす」を付ける変わった話し方をする。マイペースな性格であり、趣味は写真撮影とオカルト関連の情報集め。
父親は貿易商で、母親はモデルと女優として活動している。両親の仕事が多忙でなかなか会えずにいる。
オカルト好きだが、彼女の信じているのは宇宙人やUMAなどであり、そのため幽霊や妖もその類という認識を持っている。登場人物の中で一番妖の存在を認識しづらい性格。
また、異魂に襲われた際に祭里(男の姿)に助けられたことで、祭里に惹かれる。その後、祭里に化けたシロガネと再会するがマタタビで酔っていたこと会話がすれ違ったことで、祭里を宇宙人と勘違いしてしまう。この一見以降、男の姿をした祭里をシロマツ様と呼んで心酔するようになってしまう。

二ノ曲宗牙(にのくる そうが)

CV:石毛翔弥
祭里の先輩の祓忍で、北彩高校でも祭里の1つ上の2年生。つり目と鋭い前歯のせいで、彼のことを知らない人たちからは不良と勘違いされている。
気性が激しいが、祓忍としての使命感と正義感を持っており、自分にも他人にも厳しい。だが、野良猫に襲われていたポ之助を助けたりするなど優しさを持っている。
女性にたいして免疫がなく、事故で女子の裸体を見ると顔を赤くしてしまう。祭里のことはライバル兼親友と思っており、祭里の実力と精神力を認めている。だが、祭里が女になったことで、徐々にだが祭里を異性として意識するようになっていく。

二ノ曲ポ之助(にのくる ポのすけ) / 鳩天狗(はとてんぐ)

CV:新井里美
山伏の格好をした小鳩の妖。かつて野良猫に襲われていた所を宗牙に助けられており、その後、宗牙の式鬼として仕える。
宗牙に対する忠誠心が高く、常に宗牙を支えている。宗牙の優しさも理解しているため、目つきと性格のせいで周囲に誤解される宗牙を心配している。

香炉木恋緒(こうろぎ れお)

CV:山根綺
祓忍具の開発と修理を中心に活動する祓忍。すず達の通う北彩高校の校長の孫で、宗牙とは幼馴染みであり、同級生。
好奇心旺盛で妖関連の興味をそそるモノを見つけると「刺激的ー!!」と興奮する。また、匂いフェチであり、好きな相手の匂いを嗅ぐのが好き。特に祭里の匂いは男女関係なくお気に入りで、自他共に認める変態だ。幼馴染みの宗牙を恋緒の発明した祓忍具の実験台にすることがあり、苦手意識を持たれている。
開発と修理などのサポートが中心であるため、祓忍としての実力は祭里達に劣るが、祓忍具職人としての実力は本物。職人として実力を認めてくれた祭里に惚れており、祭里のサポートには全力を尽くすことにしている。祭里が女になってもその気持ちは変わらず、アプローチも積極的であることから、すずからは警戒されている。

歌川画楽(うたがわ がらく)

CV:田丸篤志
表向きには日本の画家として世間には認識されているが、正体は江戸時代あたりに存在した有名な絵師が使用していた筆から生まれた付喪神。人の姿は筆を使用していた絵師がモデルである。なお、普段の一人称は「僕」だが、メガネを外すと「俺」に変わる。
シロガネのことを妖の王として認めている。ただし、極度の猫好きで過剰なスキンシップをするため、シロガネに苦手意識を持たれてしまっている。
生まれた当初は人々に蔑まれながら生きていたため人を憎んでいたが、当時の妖巫女であった比良坂命依と出会い、彼女の優しさに触れたことで恋をする。命依が人柱として生け贄にされ、画楽と別れることになった。そのため、オモカゲとして復活したカゲメイが本物でもないとわかりながらも、惚れた弱みからカゲメイ側につくことを決めた。
描いた絵を具現化させる能力を持ち、自分の絵が人々に認められたことで、かつての主である塵塚怪王を倒せるほどの力を手に入れている。

ラチカ

ロシア民話の絵本に宿った雪の妖。幼い少女の姿をしており、氷や冷気を操ることができる。雪の妖のため熱に弱い。ロシア出身のため、ロシア語の混ざった特徴的なしゃべり方である。
宿っていた絵本が日本に持ちこまれ、彷徨っているところに鏡の妖「雲外鏡」ことウーちゃんと出会い友達になる。最初は妖の王の座を求めたウーちゃんに利用されてすずを襲うが、後に和解する。和解後は画楽のアトリエに居座っていたが、画楽がカゲメイ側に着いてからは祭里の家に移っている。

ウーちゃん / 雲外鏡(うんがいきょう) / 卯音(うね)

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