EMMA エマ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『EMMA エマ』とは、田舎で暮らしている貴族たちの恋愛事情を描くイギリスの映画である。公開は2020年。オータム・デ・ワイルドが本作で初の映画監督を務め、主人公のエマをアニャ・テイラー=ジョイが演じた。エマは、容姿の整った大貴族のお嬢様。自分に絶対の自信があったが、勘違いから大切な人を傷つけてしまう。いくつかの失敗をきっかけに自分のことを見つめ直し、本当の幸せを考え、成長していく物語。美しいイギリスのロケ地、ドレスなどの色彩美やアニャ・テイラー=ジョイの演技力にも注目の作品だ。

ミセス・エルトン(演:ターニャ・レイノルズ)

日本語吹き替え:伊藤静
神父エルトンの妻オーガスタ。会って何週間も経たないうちに婚約。エルトンのことを「E様」と呼んだり、会ったばかりのナイトリーを呼びすてにしたりと失礼な態度が目立つ。エマの自慢の屋敷も義兄の屋敷に似ていると発言。お茶を持って立ち上がるなど品のない行動を見せる。エルトンはオーガスタのことを全肯定していて、空気を読まない態度を注意もしない。ドレスや髪型などは派手。

フランク・チャーチル(演:カラム・ターナー)

日本語吹き替え:時永ヨウ
ミスター・ウェストンの息子。具合の優れない伯母のチャーチル夫人の看病をしながら、一緒に暮らしている。チャーチル夫人から屋敷の相続権をもらっているが、結婚相手が貧しい生まれの女性の場合は相続しないと言われている。ハイベリー村では、フランクがイケメンの好青年だと噂になっていた。そんな中、フランクはハイベリー村に訪れ、村を歩き、舞踏会に参加する。エマも、フランクと話をしたり、踊ったりして、気さくで気遣いの出来る好青年という印象を受けた。ウェストン夫妻は、エマとフランクの仲を応援していたが、お互いにそういう気は無かった。フランクは内密にジェインと婚約していた。ジェインは貧しい生まれのため、チャーチル夫人が亡くなってから婚約が公表された。

ジェイン・フェアファクス(演:アンバー・アンダーソン)

日本語吹き替え:鹿野真央
ミス・ベイツの姪。賢く洗練された雰囲気をもつ女性。貧しい生まれで、地主となる予定のフランクと内密に婚約。
ピアノの演奏技術が高く、ハイベリー村に里帰りした際に披露した。ナイトリーのバイオリンと合わせて、デュエットもしている。ハイベリー村に滞在中は、ミス・ベイツのことを気にかけて過ごしている。

ロバート・マーティン(演:コナー・スウィンデルズ)

日本語吹き替え:露崎亘
ナイトリーの友人で農業を営んでいる。ハリエットに好意を抱き、プロポーズをするも、エマの手回しによって失敗。それからもハリエットを想い続けていた。しばらくして、エマから、ハリエットにプロポーズを断らせてしまったことを謝罪され、再度ハリエットにプロポーズ。2人は結ばれた。

『EMMA エマ』の用語

縁結び

主人公エマの趣味。自身が恋のキューピットになり、男女が結ばれるように手回しをすること。

ピアノ

エマの屋敷でピアノを演奏したジェイン。

貧しい生まれのミス・ベイツの姪のジェイン宛に匿名でピアノが届けられた。ジェインはピアノが上手で、ハイベリー村でもその腕前を披露している。自分に絶対の自信を持つエマでさえ、ジェインのピアノを聴いて、自身との差を痛感し、嫉妬したほどの技術だ。しかし、ミス・ベイツの屋敷にはピアノがなかった。高価なピアノを、名乗らずにプレゼントするという粋な計らいに、みんなは心をときめかせた。

衝立

衝立に囲まれたミスター・ウッドハウス。

エマの父ミスター・ウェストンは屋敷の隙間風に敏感だ。屋敷の中で、風を感じると、使用人たちに衝立を用意させる。その神経質さはコメディとして楽しめる要素になっているが、作品の後半では、エマとナイトリーが良い雰囲気になっているのを感じとったミスター・ウェストンが自身と2人を隔てるために使用する。

『EMMA エマ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

エマ「あなたと。申し込んでくれれば」

ダンスをするエマ(左)とナイトリー(右)。

revo
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@revo

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