信長の忍び(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『信長の忍び』とは、2008年に『ヤングアニマル』(白泉社)12号から連載を開始した重野なおきによる4コマ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。重野いわく、「忍び漫画ではなく、忍びの目から見た戦国漫画」とのこと。基本的にギャグ漫画でありつつ、戦国時代の逸話、うんちくも盛り込まれ、ストーリーラインも史実をほぼ忠実におさえている。
少女忍者千鳥が、織田信長の夢に惹かれ、ともに天下布武を追っていく物語。信長を超甘党な男として描いたり、その他のキャラクターたちも強い個性を持っている。

千鳥(ちどり)

ずば抜けた身体能力を持つ千鳥。その強さは化け物と恐れられるほど。

CV:水瀬いのり
本作の主人公。戦災孤児となって川で溺れていたところを、伊賀の上忍、百地丹波に拾われ、女忍びとして育つ。見習いの時に、若き日の織田信長と出会い、その大きな野望に心を動かされる。5年後、念願叶って信長の忍びとなり、数々の危険な任務をこなすが、褒美は「信長に頭をなでてもらうこと」で満足してしまう。初めて会った時、信長からもらった髪結い布を大切にしている。二振りの忍び刀を愛用し、高い身体能力を誇るが、自分が他者より秀でている、と言う自覚がないのか、敵兵からあまりの強さに「化け物!」と言われても、自分のことだと思わず、「ば、化け物?どこですか?」と答えるなど、抜けている。頭脳労働は苦手で、難しいことを考えると頭から煙が出てしまう。また、カナヅチ、方向オンチなどの弱点がある。また、身体能力の高さ故、忍びの「なんでもあり」という発想から少しずれてしまい、毒などの使い手に弱い。信長が天下統一を果たしたら刀を置くつもり、と言っている。信条は「明るく楽しく元気よく」。

織田信長(おだのぶなが)

苛烈な性格と恐れられる信長だが、笑顔を見せることも。

CV:羽多野渉
千鳥の主君、100年続いた戦国乱世をおのれの手で終わらせてみせる、と言う野望を持ち、若くして尾張を統一、戦国に覇を唱える大名の一人。若い頃は傾き者で、「尾張の大うつけ」と呼ばれていた。酒は甘酒で泥酔するほどの下戸で、大の甘い物好き。戦場に自分専用の菓子や果物を大量に持ち込んでいるため、充満する甘い匂いに、部下からは辟易されている。乱世の終結、そして日の本中の甘い物を自分のものにする「天下『糖』一」をもくろんでいる。兵を動かすときは「神速」を重んじ、その行動力は時に部下がついていけないほど。苛烈な性格で周囲から恐れられているが、妻の帰蝶や妹のお市を大切にするなど、愛情豊かな一面も持つ。基本的にポーカーフェイスだが、甘いものを食べると表情が緩んでしまう。

助蔵(すけぞう)

千鳥の良き相棒、助蔵。

CV:村瀬歩
伊賀から千鳥とともに派遣された忍びで、千鳥のことが好き。情報収集能力に優れ、武将や各国の情勢にもよく通じ、天気をよむ能力にも長ける。知力が優れているため、ときどき「うんちくモード」に入ってしまい、話が長くなる。千鳥とは同期(幼なじみ)のようだが、伊賀の里の修業時代も、助蔵は、「谷底に落とされたり、山中で自力で生き抜くよう言われたり、きつい畑仕事をやらされたり、辛い思い出しかない」と感じているのに対し、千鳥は、谷底に落とされたことは「登山ごっこ」、山中で自活は「大自然で快適生活」、きつい畑仕事も「みんなで野菜作り」と「楽しい思い出」としてとらえており、両者の「思い出」にはずれがある。武術の方は千鳥からも戦力外、と思われているほど期待できないが、火薬や薬の調合、武器の研究、開発には一目置かれ、頼りにされている。

帰蝶(きちょう)

超天然ぼけで、場を和ます帰蝶。

CV:たかはし智秋
一般に「濃姫」の名で知られる、信長の正妻。千鳥をとても気に入っており、家族同然にかわいがっている。「超」がつくほどの天然ぼけで、好奇心が旺盛。反面、一本筋の通った、気丈で心優しい女性でもある。信長も日々の疲れを癒やしてくれる存在として大切にしている。夢は「信長と130歳まで生きること」。

柴田勝家(しばたかついえ)

黒い髭も、お市が嫁ぐと知って真っ白になってしまった。

CV:大川透→高橋伸也
織田家の武将、お市の大ファンで、その婚姻を知ると、すっかり老け込んでしまった。

森可成(もりよしなり)

CV:関智一
織田家の武将、十文字槍の使い手。イケメンで知られ、家のまわりでファンの女の子が出待ちするほど人気がある。妻のえいとは非常に仲がいい。

森長可(もりながよし)

CV:室元気
可成の長男。のち「鬼武蔵」と呼ばれる猛将へと成長していく。気性が激しいが、家族思いの一面も持ち合わせている。

森蘭丸(もりらんまる)

CV:山下大輝
可成の次男。信長の小姓に取り立てられる。兄と違って非常に礼儀正しく、よく気が利く。

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