うずまきクシナ(NARUTO・BORUTO)の徹底解説・考察まとめ

うずまきクシナとは『NARUTO』の主人公であるうずまきナルトの母であり、ナルトの父である波風ミナト(四代目火影)の妻である。
クシナは渦の国のくノ一であったが、幼少期に九尾の人柱力となるために木の葉の里に連れてこられた。
その後、四代目火影となる波風ミナトと結婚しナルトを出産。
しかし出産した日に木の葉の里が襲われ、クシナ自身に封印していた九尾の封印を解かれ九尾が暴走。
九尾暴走事件がきっかけで命を落とし、本編が始まる15年前に死亡している。

『NARUTO』の主人公であり、クシナの息子。
ナルトは生まれる時に、当時人柱力であったクシナが九尾を抜き取られ、その暴走を止める時にミナトとクシナが亡くなったため、物語の中盤でもある暁と呼ばれる組織のペインとの闘いまで、誰が父親と母親なのか分からなかった。
両親はナルトが九尾をコントロールしてくれる事を信じ、生まれたばかりのナルトに九尾を封印した。
幼少期は周囲の人間からは疎まれ、また人柱力の為、うまくチャクラコントロールができず、忍者アカデミーでは「おちこぼれ」と呼ばれていた。
ナルトが人柱力であることを言葉にするのは、三代目火影である猿飛ヒルゼンの命で、固く禁じられていた。
その為、なぜ自分が里の皆に疎まれているのか、なぜ自分には両親がいないのかを知ることなく過ごしていた。
そんなつらい境遇から、大人の気が引きたい為に悪戯を繰り返していた。
心が満たされないナルトを救ったのはアカデミーの担任でもあるイルカ先生だった。
彼もまた、九尾暴走時に、九尾を抑えようと奮闘した父を亡くし、孤独を知る一人でもあった。
孤独を知るイルカ先生がナルトを認め、優しく接することによりナルトの心が満たされ、自分が大切だと思う仲間を大事にすることができるようになった。

ペインとの闘いでは目の前で仲間であるヒナタが傷つけられたことで九尾の力が暴走、ペインを追い詰めるもののナルトは憎しみにとりつかれて九尾の封印を解きかけてしまう。それを止めたのが父親の波風ミナトだった。ここでナルトは両親について知ることとなる。

ペインを退けた後もナルトの中の九尾を狙う暁は止まらず、ナルトは九尾のチャクラをコントロールする必要性を感じ、人柱力でありながら尾獣の八尾と良い関係を築いているキラー・ビーのもとで修業をすることになる。その修行中、うまくコントロールできず九尾が暴走しかけた。その際、九尾封印時に父であるミナトが母クシナのチャクラを封印術に練りこんでいたため精神世界にクシナが現れた。ナルトはクシナの協力を経て九尾を抑えつける事に成功する。
その後、ナルトは精神世界で母親のクシナと会話をする。クシナはナルトに対して、人柱力という重荷を背負わせてしまったことを後悔していたが、ナルトは両親に愛されていることを知り、感謝の気持ちを述べた。

renote.net

波風ミナト

夫でもあり、木ノ葉の里の四代目火影でもある。
クシナとは忍者アカデミーが一緒で、ずっとただのクラスメイトの一人だったが、クシナが雲隠れの里の忍にさらわれ、それを助けたことがきっかけでクシナはミナトの事を意識するようになり結婚する。なおアカデミー時代、クシナが同級生やその兄たちと揉めているのをミナトは静観していたのだが、これはクシナが自分で解決できる力を持っていることを知っていたからである。
クシナがナルトを出産する際はその護衛にあたっていたが、ナルトを人質にされてクシナの誘拐を許してしまい、九尾の封印が解かれる結果となる。その後は九尾をナルトに封印し、クシナ共々命を落とす。
夫婦喧嘩ではいつもクシナに負けてしまっていたが、九尾の暴走事件で自分たちの息子に九尾を託す話し合いの時だけクシナに勝つことができた。

renote.net

うずまきミト

画像中央の老婆がミト

初代木ノ葉の里の火影、千手柱間の妻であり、木ノ葉の里にとっては初代九尾の人柱力でもある。クシナの前任者である。
高齢になり九尾を封印しておくことが困難となり、九尾の封印をクシナに移す際、九尾を抜かれ死亡。
生前、後任となるクシナと対面し、同じ人柱力としてクシナを励ましていた。

うちはミコト

『NAROTO』の主人公であるナルトのライバル、うちはサスケとその兄イタチの母で、クシナの友人。
人柱力は出産のとき、尾獣の封印が弱まってしまう。クシナはその為、周りに出産の時期が知られると不安に思われたり、九尾を奪おうと他里の忍が襲ってくるかもしれないと考え、具体的な出産の話を周りにすることは出来なかった。
しかし、ミコトにだけは、友人であり、出産経験者であったことから出産時の話を聞いていた。
クシナ死亡後、うちは一族が木ノ葉の里に対してクーデターを起こそうとしていたことを里に知られ、うちは一族は皆暗殺される。
この暗殺は、うちはイタチが里から命をうけ実行している。
ミコトも実の息子イタチに殺されたが、彼女は「わかっている」と言って里を大事に思うイタチの選択を尊重した。

うずまきクシナの名言・名セリフ/名シーン・名場面

『NARUTO』の物語が始まる前に死亡している為、名言はとても少ないが、名言には息子であるナルトを思っての言葉が多い。

「ナルト、好き嫌いしないでいっぱい食べて大きくなりなさい」

クシナがナルトを出産した直後、何者かの襲撃を受けて自身に封印されていた九尾が抜かれてしまった。尾獣を抜かれた人柱力は死亡する。クシナはうずまき一族という生命力が強い一族であったため、即死することはなかったが、死に瀕していることは事実だった。そんな状態でもクシナは、ナルトに九尾を封印する前に、そして自身が死んでしまう前に精一杯の愛を伝えようと、母としての言葉を送った。「ナルト、好き嫌いしないでいっぱい食べて大きくなりなさい」という言葉からはさらにこう続く。

「ナルト、好き嫌いしないでいっぱい食べて大きくなりなさい。お風呂には毎日入ってちゃんと暖まること。それと、夜更かししないでいっぱい寝ること。それから友達を作りなさい。沢山じゃなくていいから本当に信頼できるお友達を数人でいいの。それとお母さんは苦手だったけど勉強や忍術をしっかりやりなさい。ただし得意、不得意が誰しもあるものだからあまり上手くいかなくても落ち込まないでね。アカデミーでは先生や先輩の事を敬いなさい。
あ、それと大切なこと、忍の三禁について。特にお金の貸し借りには気をつけること。任務金はちゃんと貯金すること。それとお酒は20歳になってから。飲みすぎては体にさわるからホドホドにすること。それと三禁で問題なのが女。お母さんは女だからよく分からないけど、とにかくこの世は男と女しかいないから女の人に興味を持つ事になっちゃうけど変な女に引っかからないようにね。母さんのような女を見つけなさい。それと三禁と言えばもう一つ。自来也先生には気をつけなさいってばね」

「ナルト、これから辛いこと、苦しいことも沢山ある」

九尾を抜かれ、まもなく死んでしまうクシナ。死亡してしまう自分には息子の成長を傍で見守ることはできない。
「ナルト、これから辛いこと、苦しいことも沢山ある」から始まり「自分をちゃんと持って、そして夢を持って。そして夢をかなえようとする自信を持って。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、本当に色々な事を一緒に教えてあげたい。もっと一緒にいたい、愛しているよ」と続く言葉にはその悔しさと、息子に強く生きてほしいという願いが込められている。
クシナとミナトが最期にナルトへと言葉をかけるこのシーンは、なんJなどで度々「泣けるシーン」として話題にあがっている。

「ミナト、そんな顔をしないで。私は嬉しいの」

ミナトはクシナの出産にあたって、彼女の警護を行っていた。それは襲撃者を予知したからというわけではなく、出産によって一時的に九尾の封印が弱まってしまうからだが、結果的に九尾の封印は何者かの手によって解かれてしまった。そのことに罪悪感を覚えていたミナトを、クシナは「ミナト、そんな顔しないで」と言って慰めた。自身の死を悟ってなお、夫のミナトや息子のナルトへの愛情を感じさせるセリフであり、以下のように続くセリフからはナルトの成長を見守りたかった母としての気持ちも表れている。

「ミナト、そんな顔しないで。私は嬉しいの。あなたに愛されている、それで今日はこの子の誕生日なんだから。何より、もし私が生きて家族三人で暮らして未来を想像したら、幸せだってこと以外、想像できないんだもん。ただ、心残りがあるとすれが大きくなったナルトをみてみたかったなぁ」

8yes3218
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