Lily（VOCALOID）の徹底解説まとめ

オーバーザタイムダンス

音楽ユニット・Easy PopによるLilyとGUMIのデュエットソング。公開日は2013年7月24日である。
大人気ボカロ曲「ハッピーシンセサイザ」を生み出したEasy Popが制作した本楽曲。「ハッピーシンセサイザ」でも活かされ、多くの人を魅了したEasy Popの作風・テクノポップが活かされた楽しいダンスミュージックソングとなっている。「泣いて 笑って 自分らしく生き抜けますように」というコメント通り、悩みや悲しみを抱えている誰かを元気づけようとする言葉が多く綴られた歌詞が展開されており、聴いている内に元気が出てくる応援ソングのような一面も併せ持っている。MVに使用された絵師のキキによるLily＆GUMIが跳ねるように踊っている姿が描かれたイラストも、見ているだけで元気を貰える明るさがある。
投稿から2日後の7月26日には、Easy Popによる「Remix ver.」の投稿も行なわれた。

赤と白と黒の系譜

ボカロP ひとしずくPとボカロP やま△による鏡音リン・レン＆Lily歌唱の楽曲。公開日は2015年4月10日である。
制作陣いわく童話「白雪姫」がモチーフの音楽物語。だがあくまでもモチーフが「白雪姫」なだけであり、楽曲内で展開される物語は原作とは全く異なる内容のものとなっている。美しいが故に他者から疎まれ、美しいが故に望んでもいないのに他者の心を魅了してしまう事で、残酷な人生を歩み続けてきた少女が、自分を虐げてきた人々への復讐の刃を研ぎあげるまでの復讐譚ともいうべき物語が綴られている。
イラストレーター・鈴ノ助によるイラストを元に、動画師TSOとVAVAが作り上げたアニメーション風MVのダークで美麗な世界観にも注目の作品である。

Lilyの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

イメージカラーの「黄色」と「黒」は公式ではない

全体的なカラーリングが黄色と黒で埋め尽くされているLily。その為、必然的にイメージカラーが黄色と黒だと思われる事が多いのだが、実はこのイメージカラーについて公式からの明確な発言は存在していない。
しかしユーザー間では「Lily」＝「黄色」と「黒」というイメージが定着しており、その為Lilyのイメージからはこの2色で定まっている。またボカロには、ユーザー間にてそのボカロ毎にあった「アイテム設定を考える」という風潮が存在している。Lilyもその風潮に合わせて、アイテムの考案がされているが定まったものは存在せず、ひとまずは「ハチミツ」や「レモン」といったイメージカラーに沿ったアイテムが提示されている。なお、一番支持されているアイテムは「遮断器」。黄色と黒というLilyのイメージカラーを全て持ち合わせているという理由に加え、ボカロPのごぼうPが制作した動画「リリィがロードローラーに対抗してきたよ」にて、遮断器を手に持つLilyの姿が描かれた事が一番大きな影響であったとされている。

Lilyユーザーから生まれたキャラクター「ハリィ（ハニーリリー）」

Lilyには、Lilyから派生して生まれたミニキャラクターが存在している。それが「ハニーリリー」、通称「ハリィ」と呼ばれるキャラクターである。
元はイラストレーターである林ゆっけが、コンテンツ投稿サイト『piapro（ピアプロ）』にて公開したイラストであり、その後、MMDモデラーのマシンPが3D化。マシンPのMMDを通して多くのLilyユーザーの目に留まり、Lilyから派生して生まれたミニキャラクターとして認知されるようになった。
イラストを描いた林ゆっけいわく「Lilyの『持ち物』（ミクのネギなどのキャラ付けアイテム。）に関して、「ハチミツ」というのをネット上で見かけた事から蜂の格好に。」とのこと。3D化された経緯については、「一目惚れしたので3D化しました。」とマシンP自身が語っている。
なおマシンPが製作したMMDのモデルは全て、マシンPが制作したモデル達という意味で、「マシシ芸能社所属」モデルとしてユーザー間では扱われている。その為、ハリィもLilyから派生したミニキャラクターであると同時に、「マシシ芸能社所属」のキャラクターという事にもなっている。