ONE PIECE（ワンピース）のクロス・ギルド（CROSS GUILD）まとめ

デメリット1：世界政府の崩壊の危険性

世界政府の施策に大きな問題があるからこそ重要な意味を持ったクロス・ギルドの懸賞金制度だが、裏を返せばそれは世界の現在の体制を完全に崩壊させる危険性を孕んでいる。
すでに作中には革命軍という世界政府の打倒を目指す組織が存在しているが、彼らですらクロス・ギルドの懸賞金制度には警戒心を露わにしている。人々の怒りが暴走し、本当に世界政府を滅ぼしてしまった場合、その後の混乱はより多くの戦禍と災いを招くからである。

クロス・ギルドには有能な人物も多くそろっているが、世界規模の国家を運営できるような人材はさすがにいないため、彼らが世界政府の代わりを務めることは不可能である。懸賞金制度の行き着く先に世界政府の滅亡があるとすれば、その後に待っているのは世界規模の混沌と戦乱でしかない。

デメリット2：海軍の暴走

懸賞金制度によって直接狙われる立場となった海軍は、これまで基本的に味方だった賞金稼ぎたちや、守るべき対象だった市民たちから狙われる可能性が浮上している。海賊退治に出撃した先で騙し討ちにあって市民に殺されるということもありうる状況で、今まではする必要の無かった警戒を要求される事態となっている。
これは海軍の将兵の精神を擦り減らすと共に、「もしかしたら目の前の市民は自分のことを狙っているのかもしれない、海賊が化けているのかもしれない」という疑心暗鬼を招く要素ともなっており、追い詰められた彼らが市民に向けて引き金を引いてもおかしくない状況が整いつつある。

もしそうなれば海軍の名声は一気に地に落ち、市民の恐怖と怒りが暴動や反乱といった形で爆発して制御不能となる可能性が高い。これは一歩間違えればそのままデメリット1の世界政府の崩壊へと発展しかねないもので、ほとんど自業自得ながら海軍と世界政府は窮地に立たされている。

世界の反応

海賊たち

バギーがクロス・ギルドを結成したことと四皇になったことを聞いたルフィは、以前から彼の実力や信用できない人柄を知っていたこともあって「あのアホに何が起きたんだ」と驚いている。ルフィの仲間でミホークを目標としているゾロは、「ミホークに限って誰かの部下になることなどありえない」と断言し、クロス・ギルドの存在自体に懐疑的な態度を示した。
一方、そのルフィたちと同盟を組んでいた海賊のトラファルガー・ローは、「本当にバギーがクロコダイルとミホークを従えているのなら、“皇帝”と呼ばれて然るべきだ」と分析している。

海軍

クロス・ギルドの懸賞金制度によって、一転して自らも追われる立場となった海軍は追い詰められており、対策に手いっぱいの状況が続いている。ルフィを追って独断専行していた海軍大将のアラマキは、「海軍は後始末に回せる戦力が無い」、「（祭り囃子に対して）そんな気分になれない」、「世界はメチャクチャ」と腹立たしそうに語っており、独り言に近いものとはいえ最高幹部が弱音とも取れる言葉を吐くほどに深刻な状況に陥っていることがうかがえる。

クロス・ギルド（CROSS GUILD）のメンバー一覧

千両道化のバギー

クロス・ギルドの表向きのリーダー。物語序盤にルフィが戦い、死を覚悟するほどに追い詰められた相手である。食べることで超常的な能力を得られる“悪魔の実”を食しており、全身をバラバラに分割した上で浮遊させられる。
逆転負けを喫した後にリベンジに失敗し、絶海の監獄インペルダウンに収監される。しばらくしてからルフィがそこに乗り込んできた際、彼が起こす騒ぎに乗じて脱獄し、一緒に逃げ出した囚人たちから救世主と崇められて彼らのリーダーとなった。

クロコダイルが新組織結成のため金と人材を集めていた時、彼から借りた金を返せなかったため「働いて返す」と言って部下たちごとその傘下に加わる。しかし自身の部下を取り込むための方便としてクロコダイルと同等の地位を建前上与えられた結果、バギーを敬う部下たちが「同等の立場とはいうが、クロコダイルとミホークに配慮してそうなっただけで、実際のトップは俺たちの敬愛するバギーに違いない」と勝手に判断する。結果バギーがクロス・ギルドのトップであるような宣伝が世界中で繰り返され、世界中からそう認識されるに至った。
このことについてクロコダイルとミホークの怒りを買うも、到底敵う相手ではないため「俺だってこんなことになるとは思ってなかった」、「許してくれ」と泣き叫びながら平身低頭する。バギーを矢面に立たせることの利点に気付いたミホークのお陰で一応は許されるも、代わりに表向きクロス・ギルドのトップとして振る舞うしかなくなり、いつの間にか四皇にまでなってしまい「どうなる俺の人生」と嘆いている。

バギー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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バギーは『ONE PIECE（ワンピース）』に登場するキャラクターで、海賊派遣組織「バギーズデリバリー」の総帥。悪魔の実「バラバラの実」の能力者で、全身をバラバラにし宙に浮かせることが出来る。幼少期は四皇シャンクスと共に、海賊王ロジャー海賊団に見習いとして在籍。その時「バラバラの実」を食べてしまったことをシャンクスのせいにして恨んでいる。インペルダウンの脱獄囚をまとめあげ、海賊派遣組織を立ち上げ王下七武海となるも、制度廃止で追われる身に逆戻り。ワノ国での戦いが終わった後、新たな四皇の一人となる。

サー・クロコダイル

クロス・ギルドの幹部。実際にはバギーの部下ではなく、彼を表向きのリーダーとした上での組織内の事実上の最高権力者である。食べることで超常的な能力を得られる“悪魔の実”を食しており、全身を砂へと変えて物理攻撃を無効化したり、砂嵐による攻撃を加えたりすることができる。
王下七武海へと上り詰めるが、なおも力を欲して秘密結社バロックワークスを結成。アラバスタ王国に眠るとされる古代兵器プルトンを我が物にしようと画策する。ルフィと何度も戦った末に敗北し、王下七武海としての権利を剥奪された上でインペルダウンに収監。なお野心を捨てず、再起の時を待ち続けていた。

バギーと共に脱獄し、成り行きでしばらく彼と行動を共にする。やがて王下七武海の廃止が決定すると、ミホークを誘ってクロス・ギルドを結成。バギーを組織のトップに置くどころか仲間に加える予定すら当初はまったくなかったが、「バギーを矢面に立たせた方が動きやすい」、「どうせいつでも始末できる」というミホークの意見を受け入れて不満を飲み込んだ。

サー・クロコダイル／Mr.0（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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サー・クロコダイルは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。元王下七武海の一人。秘密犯罪会社”バロックワークス（B・W）”を結成し、アラバスタ王国の乗っ取りを目論んでいた。しかし主人公モンキー・D・ルフィに敗れ、大監獄インペルダウンに収監される。その後義兄エースを助けにやってきたルフィに協力し、脱獄。マリンフォード頂上戦争へ参戦するなど活躍を見せた。ワノ国編が終わった後、道化のバギーが起ち上げた（と思われている）「クロス・ギルド」に所属している。

ジュラキュール・ミホーク

クロス・ギルドの幹部。実際にはバギーの部下ではなく、彼を表向きのリーダーとした上での対等な同盟者だと思われる。世界最強の名を欲しいままにする大剣士で、ルフィの仲間であるゾロにとってはいつか倒すべき目標である。
王下七武海に所属していたが、その廃止によって海軍から追手をかけられる。これを撃退し続けていた時にクロス・ギルドに誘われ、これを承諾。しかし世間的にはバギーが組織のトップにいるように認識されていることを知り、「そんな話は聞いていない」と激怒してクロコダイルと共にバギーの下へと押しかける。

「俺だってこんなことになるとは思ってなかった」と泣いて謝るバギーを見る内に、彼をトップに据えておく方が自分たちが身軽に動けるという利点に気付き、「始末するならいつでもできる」とクロコダイルに今の体制のまま組織を運用していくことを提案。一方でバギーが建前上リーダーとして振る舞うことに完全に納得しているわけではないらしく、彼の部下という形で人前に出た時は憤懣を溜め込んでいた。

ジュラキュール・ミホーク（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ジュラキュール・ミホークとは、『ONE PIECE』の登場人物で、王下七武海に所属していた世界最強の剣豪。麦わら海賊団に所属する剣士ロロノア・ゾロが最大の目標としている存在である。
言動は落ち着いているようでいて好戦的で、その鋭い眼光から「鷹の目」の異名を持つ。羽根付き帽子に黒いコートをまとい、世界屈指の名刀「夜」を常に背負う。並みの海賊団なら単身で壊滅させるほどの力の持ち主。物語序盤から登場し、時に麦わら海賊団の敵、時にゾロの師として物語に関わり、現在は「クロス・ギルド」に合流している。