バギー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

バギーの概要

バギーは『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物で、悪魔の実「バラバラの実」の能力者の全身バラバラ人間。『ONE PIECE』では主人公モンキー・D・ルフィの次に登場した能力者だ。バギー海賊団の船長で現在は海賊派遣組織「バギーズデリバリー」の総帥である。当初、東の海（イーストブルー）で活動しており、ルフィに一度敗れた。その後ルフィを追いかけ懐かしの”偉大なる航路（グランドライン）”に入る。
インペルダウン編で共に脱獄した元囚人たちを引き連れて、海賊派遣組織「バギーズデリバリー」を立ち上げ、総帥として君臨する。また、インペルダウンでの活躍や過去にロジャー海賊団に在籍していたことで海軍に目をつけられ、王下七武海への加入を要請され喜んでそれを受け入れた。しかし同じ王下七武海だったサー・クロコダイルやドンキホーテ・ドフラミンゴが国を乗っ取ろうとしていた事実が露見したことで、世界会議（レヴェリー）で王下七武海の制度が廃止になる。一転して海軍から追われる身となった。その後何があったか詳細は明らかになっていないが、ワノ国でのルフィと四皇カイドウの戦いが終わった後は、新たな四皇としてルフィと共に名を連ねていた。

ロジャー海賊団には子供時代見習いとして、赤髪のシャンクスと共に在籍していた。ふたりは見習い同士だがソリが合わず喧嘩ばかりしていた。ある時手に入れた「バラバラの実」を売り、資金にしようと画策したいたバギーだったが、シャンクスに急に声をかけられたことでその実を飲み込んでしまう。資金源も失くしカナヅチになってしまったバギーは、それ以来勝手にシャンクスに恨みを持つようになる。

バギーのプロフィール・人物像

本名：バギー
異名：道化のバギー、千両道化のバギー、ピエロ
肩書き：元王下七武海 → 四皇
所属：ロジャー海賊団見習い→バギー海賊団船長→海賊派遣会社バギーズデリバリー座長
所属船：オーロ・ジャクソン号→ビッグ・トップ号
年齢：37歳（初登場時）→ 39歳（新世界編）
身長：130cm（13歳時）→192cm
誕生日：8月8日
血液型：F型
悪魔の実：バラバラの実（超人系）
出身地：偉大なる航路
趣味：宝の地図集め
好きな食べ物：ホットドッグ
嫌いな食べ物：トマト
一人称：おれ、おれ様

CV：千葉繁、木村昴（ワノ国編幼少期）

青髪のロングヘアに大きくて丸い赤っ鼻が特徴で、道化という異名の通りピエロのようなメイクをしている。自身の赤っ鼻にはコンプレックスを抱いており、鼻を指摘されると激怒する。中には強引な聞き間違いで怒ることも多く、常に騒がしいキャラクターである。ルフィやエース（元白ひげ海賊団2番隊隊長）、シャンクス（赤髪海賊団船長）などマイペースな相手を前にするとツッコミ役に回ることもしばしば。無力な一般市民や弱小海賊など、見るからに弱そうな相手には強く当たることが多い。その一方で、サー・クロコダイル（元王下七武海）や白ひげ（元白ひげ海賊団船長）など有名な海賊・海兵の前では恐れおののいてしまう。

大砲好きの海賊として有名で「ド派手」な破壊行為を好む卑劣な危険人物ではあるが、場の空気にのまれやすくノリが良いところがある。財宝を求めて洞窟に探索に入るも間違ってトンネル工事の現場に迷い込み、作業員に新人と間違われるままイイ汗を流したこともあった。悪人の割に人情家で涙脆いところもあり、一時離れ離れになった部下達に再会を温かく迎えられた時は、涙をチョチョ切らせて喜んだ。敵視しているルフィから、自身を心配してくれていた言葉を受け良心を傷めるなど、悪党らしからぬ行動も見られる。

それ程高くない実力をカバー出来る高いカリスマ性を持つ人物。海底監獄インペルダウン脱獄時には、自身より賞金額の高い海賊達を解放し、彼らを引き連れてマリンフォード頂上戦争に加わる。その中で秘密にしていた「ロジャー海賊団の元船員」であることがバレたり、戦争終結のために参入した四皇”赤髪のシャンクス”と友達のように接する様子を見せた。その姿を見てインペルダウンからバギーについてきた海賊達は、「キャプテン・バギー」と慕いその後も傘下に入る。
しかし、バギー自身をキチンと見ているものからはその実力をしっかり見抜かれている。革命軍のイワンコフに「どの船にも汚点はある」と言われており、世間で言われているほどバギー自身は強くないとされている。一方で良くも悪くもノリがいいうえ、ダメージを受けてもあれこれ騒ぎつつ復活するのが早い。その精神面のしぶとさには底知れないものがある。

バギーの能力

悪魔の実：バラバラの実

バギーは悪魔の実「バラバラの実」の能力者で、身体の各部を自在に分離させられる斬っても斬れない「バラバラ人間」。切り離した身体のパーツは自在に操ることが出来る。空中に浮遊させたり、それぞれ別の動きをすることも可能。ただし全てのパーツは「足」を絶対の起点にしている。操作出来る範囲は地面に付いている自分の足を、中心とした一定の範囲内。その範囲の外に出てしまったパーツは、ぴくりとも動かすことが出来なくなる。なおその制約の関係で足だけは浮かべることが出来ず、全身を浮かせたり、身体だけ飛ばして遠くの島に行くということも不可能である。

いくら身体を斬られても接合することが可能なので、刺突斬撃攻撃に強い防御力を持つ。首を斬られても、斧で頭を割られても次の瞬間には元通りになる。覇気を使われたら分からないが、世界最強の剣士"鷹の目のミホーク”の斬撃で細切れにされても即座に復活していた。また、SBS（単行本のおまけページ）によると、ドフラミンゴ（元王下七武海）の鳥カゴからも脱出できる。インペルダウンに投獄されていた時も能力のことはひた隠しにしていて、隙をついて身体を分離合体させ牢の合間をすり抜けて脱獄した。

一方で「面」による攻撃には比較的弱く、打撃を得意とする相手に懐に入られると分が悪い。また、「足」を起点としているため、足場から落ちると満足に能力を行使できない。更に煙や砂など斬撃を伴わない自然系攻撃による広範囲攻撃は苦手で、本人も弱点だらけだと作中で言っている。ただ、本編で「千両道化のバギー」として登場した際は、自身を大きく派手に見せるかのように暗幕を使っており、足の場所を特定されて狙われるリスクをある程度補えている。

バギーの武器

見習い時代から武器にナイフを使用している。体に多数のナイフを隠し持っていて、「バラバラの実」の能力でナイフを飛ばし相手を切り刻む戦法を得意としている。

また、大砲を使ったド派手な破壊攻撃が有名である。大規模な戦闘では砲撃を次々に繰り出し、周囲もろとも相手を吹き飛ばす。中でも”特製バギー玉”という特殊な砲弾を所持しており、これは普通の砲弾とは比べ物にならないほどの威力を持つ。本編での初登場時では、この砲弾を使った攻撃で街をまるまるひとつ吹き飛ばした。
その後のインペルダウン編では、威力そのままに身体に仕込めるほど小型化した"特製マギー玉”の開発に成功している。一部ゲーム作品では、この”特製バギー玉”や”特製マギー玉”が、バギーの必殺技やアイテムとして登用されることが多い。そのため両方ともバギーの代名詞としてよく知られている。

バギーの必殺技

バラバラ砲

手や腕を身体から切り離し、相手を殴ったりナイフで刺したりする技。

バラバラ砲 切り離し

バラバラ砲の派生技。バラバラ砲で腕ごと発射して止められても、すぐに手を切り離して攻撃する技。

地をはうバラバラ砲

バラバラ砲の派生技。低空飛行で相手の足元を狙う技。

バラバラせんべい

靴の仕込みナイフを出した状態で、下半身を回転させながら発射する。

バラバラ緊急脱出