越前リョーマ(テニスの王子様)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
越前リョーマとは『テニスの王子様』の主人公。青春学園中等部に入学し、名門テニス部の1年生レギュラーとなった、アメリカ帰りの天才テニスプレイヤーだ。クールかつ生意気な性格で、先輩相手にも物怖じすることなく自身の主張をぶつけることができる人物。協調性のない一面もあったが、青春学園の一員として団体戦に参加しているうちに、チームメイトたちとの間に絆が芽生えていった。越前リョーマの飾らない率直な言葉の数々は、作中で様々なキャラクターたちの心を動かしており、また多くのファンからも高い評価を得ている。
最終巻でリョーマが言ったセリフである。
青学はついに全国大会の決勝戦まで進んだ。決定戦の相手は、中学テニス界王者の立海大付属中学だ。リョーマはシングルス1で立海の部長である幸村精一と対戦する。
幸村は恐ろしいテニスのプレースタイルを持っていた。幸村とテニスをした相手は何度打っても返されてしまうボールのイメージが頭にこびりつき、遂にはイップスに陥ってしまう。そして、なんとそのイップスが原因で徐々に五感を失ってしまうのだ。
リョーマもまた、幸村と対戦することで五感を失ってしまう。リョーマは五感を失ってもなおテニスを続けようとするが、ボールがどこにあるのかすら分からないため当然うまくはいかない。リョーマは「負ける⋯⋯⋯負けたくない!⋯何でこんな苦しいこと⋯⋯テニスってこんなに辛かったっけ?」と、涙を流しながら独白した。そして、父の南次郎とテニスをしている幼い自分を思い出した。
幼い頃、リョーマは今ほどテニスを上手にはできなかった。南次郎と何度も対戦するが、その都度に負けてしまう。それでも、リョーマはしぶとく粘りながらも楽しくテニスをしていた。その出来事を思い出した後、公式大会の数々の激闘の記憶を思い返す。リョーマは「いや⋯⋯待てよ。テニスって⋯。⋯そうだ。テニスを嫌いになれるわけない⋯⋯。⋯⋯だって⋯」と、独白した。そして、幼い頃南次郎に「おいリョーマ⋯テニス楽しいか?」と、聞かれたことを思い出す。
「テニスって楽しいじゃん」というセリフは、心からテニスのことが好きなことを思い出したリョーマが言ったもので、テニスに対する愛情や熱意が感じられた名台詞である。テニスの楽しさを思い出したリョーマはイップスを抜け出し、五感が復活。「天衣無縫の極み」に到達し、この試合に勝利した。
「ふーん。あんたらテニス上手いんだ。⋯⋯ねぇ、だったら俺にもテニス教えてくんない」
最終回でリョーマが言ったセリフである。全国大会が終わった後、リョーマはテニスを極めるためにアメリカへと旅立っていった。
ある日、アメリカの路上でテニスが好きな黒人の少年が大人達に「おいコラチビは引っ込んでな!オレ達プロテニス級の邪魔だ!!」「失せろクソガキッ!!」と、いじめられていた。「ふーん。あんたらテニス上手いんだ。⋯⋯ねぇ、だったら俺にもテニス教えてくんない」というセリフは、その場所に偶然通りかかったリョーマが言ったものだ。「テニス教えてくんない」と言っているが、リョーマは少年をいじめている大人達に勝負を挑んでいるのだ。いじめられている少年を見過ごさないリョーマの優しさと正義感が現れている名台詞となっている。
このセリフは、原作最後のセリフとなっている。この後どうなったのかは描かれていないが、おそらくリョーマが大人達相手に完勝して少年を助けたものと思われる。
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