ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター(WA4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)。略称は『WA4』。戦争で荒廃化した世界「ファルガイア」を舞台に、戦争を生きた大人と、戦争を知らない子供という構図を軸に、戦うこと、力を振るうことの意味を問う物語を描く。作品構造からシステムまで全てが過去作から一新され、新たなステップへ向かった作品となっている。

ラッキーカード

EXP BONUS RATEに+1.0。

ギャラコロガシ

得られるギャラを2倍に補正。

サクセサーオブソウル

HPを1000回復。使用しても消費しない。また、フォース「サクセサーオブソウル」が使用可能になる。

『ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター』の用語

大戦関連

世界大戦

ファルガイアを二分する勢力、汎国家統合星府と議会騎士団によって引き起こされた大戦。戦争の発端は国家連合体として誕生した汎国家統合星府が、特権階級による世界統治を掲げたことにあった。汎国家統合星府に不満を持った多くの者達は民主政治を求めて抵抗運動を始め、やがて議会騎士団という巨大な組織となって本格的な開戦に踏み切った。両陣営の戦いは78年にわたって続き、次第に泥沼化していったが、内部で発生したクーデターが引き金となって汎国家統合星府は瓦解。戦う相手を失った結果、議会騎士団が勝利者となった。
しかし、開戦当初は君主政治と民主政治という、共にファルガイアの平和を望む思想を賭けて始まった大戦も長きに渡り続いた戦乱によって人々の疲弊は極致に達し、開戦当時の精神性や理想は失われていた。さらに、戦後処理に有力者達の思惑が複雑に絡み合い、民衆が待ち望む世界の復興は遅々として進まなかった。また、民衆が想像以上に政治に無知で無関心であったため、政策を打ち出しても、それを理解する人間は少数に留まり、選挙ではイメージのみで選ばれた人間が続出。その結果、政治機構が弱体化し、都市や公共機関は徐々に機能しなくなっていった。終戦を迎えても勝者が得たものは少なく、資源や金銭、人的被害や環境破壊から見て、ファルガイアや人類にとって絶望的な状況が残された。

汎国家統合星府

複数の国家が国や人種の概念を捨てて1つにまとまった連合体。世界を1つにすることで、争いのないファルガイアを実現させようとしていた。絶対的な統治者を頂点に据えて、主権は統治者が持つとする君主政治を掲げていたが、このやり方は多くの抵抗組織を生み出し、戦争が始まる要因となった。大戦末期に発生した内乱により瓦解。終戦後、事実上消滅する。

議会騎士団

汎国家統合星府に抵抗すべく結成された市民組織。主権が民衆にあるとする民主主義、民主政治を標榜とし、選挙によって選ばれた者達が指導者となって議会が結成された。しかし裏では枢密院と呼ばれる5人の権力者によって支配されていたのが実情となっていた。大戦終結以降、戦後復興に力を注ぐも成果を得ることはできず、この頃に組織のトップが次々と不審な死を遂げたこともあり、なし崩しに瓦解した。現在のファルガイアには議会騎士団なる組織は存在せず、その遺産を全て収めた議会騎士団の亡霊とも形容される枢密院が取って代わっている。

枢密院

議会騎士団において、選挙で選ばれた指導者達の上に君臨した非公式な合議機関。枢機卿クリフォード、騎士アシュレイ、騎士バッキンガム、騎士アーリントン、騎士ローダーテイルの5人の権力者からなり、その存在と役割は極秘とされ、裏から議会騎士団の意志決定を行っていた。全員大戦開始時には、すでに老人の域に達しており、生命維持装置を兼ねた防護鎧装、G.O,L(君主の鎧装)を身に着けることで、150歳を超えてもなお生き続けている。それぞれの名前の頭文字からCABAL(カバル)とも呼ばれる。かつては民主政治の正しさを信じて、民衆を導こうとする意志を持っていたが、戦争終結後、遅々として進まない戦後復興に民主政治の限界を感じ、民衆は優秀な指導者である自分達に支配されてこそ幸福を得られる、という結論に達することとなる。そして自らが永遠に生き続ける統治者、神となるべく未来受胎計画を進め始める。

社会一般

ファルガイア

本作の舞台となる惑星。長きにわたる戦乱により、疲弊した大地が広がっている。終戦後の混乱が重なり勝者側の政府の機能も停止。人々は町単位で自衛しながら生活を送っている。

渡り鳥

1つの定まった場所に暮らさず、旅から旅を続け、行く先々で依頼を募り、その報酬を糧としながら旅を続ける冒険者。物資運搬や護衛、魔獣討伐などの依頼をこなす者や、他者の財産をくすねるために荒事も辞さない者など、様々な分類の渡り鳥が存在する。

パラディエンヌ

癒しと護りの魔術と浄化の技を用いる修道女。人々に癒しを施すことを主な生業としている。

魔族

skymusicy3
skymusicy3
@skymusicy3

Related Articles関連記事

ワイルドアームズ セカンドイグニッション(WA2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルドアームズ セカンドイグニッション(WA2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation用のゲーム作品。1999年9月2日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より発売。略称は「WA2」。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。精鋭部隊"ARMS"に配属された主人公の青年アシュレーが仲間達とともに世界を救うために戦う物語を描く。「英雄」という言葉をテーマに複雑な人間関係が織り成すストーリーがドラマチックに展開されるのが大きな特徴となっている。

Read Article

ワイルドアームズ(WA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルドアームズ(WA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ(WILD ARMS)』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation用のゲーム作品。1996年12月20日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より発売。略称は「WA」。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。荒廃した大地が広がる惑星「ファルガイア」を舞台に、荒野を冒険する「渡り鳥」と呼ばれる3人の主人公達と、異世界からの侵略者「魔族」との戦いの物語を描いた作品で、壮大な世界観と個性溢れるキャラクター、深く練り込まれたストーリーが魅力となっている。

Read Article

ワイルドアームズ アドヴァンスドサード(WA3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルドアームズ アドヴァンスドサード(WA3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)。2002年3月にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売。略称は『WA3』。文明と環境が荒廃化した惑星「ファルガイア」を舞台に、荒野を旅する「渡り鳥」同士の対立と世界を巡る戦いを描いた物語となっている。シリーズで最もウェスタン色という側面が強調されており、各シリーズのキーワードでもある「渡り鳥」の要素が前面に押し出されている。

Read Article

ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)で、初代『ワイルドアームズ』のフェイク(リメイク)作品。タイトルの「F」はファーストとフェイク(贋作)のダブルミーニングとなっており、初代『1st』とは似て非なる別の世界の物語として新たに再構築されている。3人の主人公が荒野と化していく世界を守るために戦う物語を描いている。

Read Article

ワイルドアームズ クロスファイア(WAXF)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルドアームズ クロスファイア(WAXF)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ クロスファイア』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation Portable用のシミュレーションロールプレイングゲーム。略称は『WAXF』。荒廃した世界「ファルガイア」の「エレシウス王国」を舞台に、建国の騎士団「ブランクイーゼル」が祖国を相手に戦う物語を描く。本作はシリーズ初の携帯ゲーム機専用のソフトとして発売された作品であり、ジャンルは「RPG」から「SRPG」に変更された。また、シリーズで初の非ナンバリングタイトルとなっている。

Read Article

ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード(WA5)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード(WA5)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)で、略称は『WA5』。かつて高度な文明が存在した世界「ファルガイア」。物語は古代兵器「ゴーレム」を発掘するゴーレムハンターを目指す少年ディーンが、謎の女性アヴリルとの邂逅を果たすところから始まる。本作はシリーズ10周年という節目の年に登場する記念碑的な作品であると同時に、新たな地平を切り開いた作品となっている。

Read Article

目次 - Contents