ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター(WA4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)。略称は『WA4』。戦争で荒廃化した世界「ファルガイア」を舞台に、戦争を生きた大人と、戦争を知らない子供という構図を軸に、戦うこと、力を振るうことの意味を問う物語を描く。作品構造からシステムまで全てが過去作から一新され、新たなステップへ向かった作品となっている。

異端技術者(ブラックアーティスト)

ARMの研究開発に携わり、主にナノテクノロジーに関わる最先端分野を扱う科学者達。遺伝学や生化学、気象学などそれぞれが専門分野を持つ。

LiNKER(リンカー)

アウグストがクルースニクのために開発した専用の内服薬。服用することで疑似的な呼応因子が形成され、完全な因子適合者ではないクルースニクでもARMを扱うことができるようになる。しかし、一時的にしか効果を発揮しないうえ依存性が高く、副作用も激しいため使用者の寿命を縮めるリスクが存在する。また、この薬を用いても抗衝動を抑えることはできない。

ハウリングスパイク

兵器として最初に生み出されたARM。形式番号はXERD_001HS。試作機ながら実戦に耐えられる能力を備え、ハウザーが使用してデータを収集することで、以降開発されたARMの礎となった。2号機の完成に伴い使用者不在となっていたが、終戦直前に議会騎士団に亡命したアウグストが持ち出し、クルースニクの手に渡った。

ガンクロウ

大戦期に開発された2番目のARM。形式番号はXERD_002GC。試作機であるハウリングスパイクと比べて威力、性能ともに格段に上昇しており、使用者であるハウザーの能力を余すことなく引き出せるよう調整されている。大戦終結後もハウザーが所持している。

シェイプシフター

ジュードが使用する大戦期に開発された3番目のARM。形式番号はXERD_003SS。過去2機のARMに比べて自由度が高く、使用者の意思に応じて銃や剣、シールドなど自由に形態を変える性能を持つ。異端技術者達がシエルシェルターに軟禁される際に密かに持ち出されていたため、大戦期には実践投入されていない。

ディバインウェポン

「神剣」の名で呼ばれることもある巨大な惑星環境修復装置。本体はイルズベイル監獄島の地下に埋まっている。ARMとしては4号機にあたり、形式番号はXERD_004DWだったが、登録抹消されて極秘扱いとなっているため、その存在は一部の者にしか知られていない。傷ついた土壌や、汚染された大気をナノマシンに置き替えて修復することを目的に建造されたが、戦中は完成に至らず、起動実験すら行われないまま異端技術者達によって、イルズベイル監獄島の地下深くに埋められ、隠蔽された。後にアウグストがシエルシェルターからディバインウェポンのデータを持ち出して議会騎士団に亡命したことで、その存在は枢密院に知られることとなり、未来受胎計画の要とすべく発掘が進められた。枢密院はディバインウェポン起動の鍵としてユウリィの能力に目をつけ、彼女を確保することをブリューナクに命じた。

軍事・軍備関連

特務局ブリューナク

議会騎士団の諜報機関。「意志を貫く者」のふたつ名で呼ばれる枢密院直属の機関で、諜報活動による情報収集とその分析を主な任務としているが、コマンダーの能力を買われて破壊活動や要人暗殺などの極秘任務に関わることも多い。戦後の議会騎士団解体に伴い、枢密院によって組織が再構成され、新たな局長としてラムダが抜擢された。メンバーの出自はさまざまで、過去や素行に関係なく、各々の能力を重視してメンバーが選ばれている。そのため、特務機関としての統制がとれているとは言い難い。ブリューナクの中心メンバーは異能力者達だが、配下に膨大な数の兵士を抱えているため、組織としての規模は大きい。ブリューナクは別名「ラムダの精鋭」と言われているが、「ラムダ」とは数字の「11」を意味しており、11人の精鋭という意味がある。しかし、数年前にコマンダーの1人、ヒースが粛清されている。黒衣の死神と呼ばれた英雄ハウザーに拮抗しうる議会騎士団の武侠「双載銃騎(ダブルドラグナー)」は、ラムダの最後の切り札でありながら、他のメンバーにも存在が伏せられており、その正体はラムダと枢密院しか把握していない。

イルズベイル監獄島

戦争犯罪者である元汎国家統合星府の人間を収容するために、戦後になって作られた孤島の監獄。しかしその実体は、地中深くに埋められたディバインウェポンを隠蔽、発掘するために建造された施設。収容者は非人道的な扱いを受け、使い捨ての労働力として発掘作業をさせている。逃亡も侵入も許さない警備体制に加え、ラムダの切り札とも言われる迎撃ミサイル、ガングニールを設置している。

G.O.L

君主の鎧装と呼ばれる、枢密院の騎士達が装着している特殊な鎧。生命維持機能、動作補助機能、防御機能に加え、一切の外的干渉を無効化する機能を持つ。これによりラムダの異能をもってしても枢密院の行動を予測することは不可能となっている。

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