ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター(WA4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)。略称は『WA4』。戦争で荒廃化した世界「ファルガイア」を舞台に、戦争を生きた大人と、戦争を知らない子供という構図を軸に、戦うこと、力を振るうことの意味を問う物語を描く。作品構造からシステムまで全てが過去作から一新され、新たなステップへ向かった作品となっている。

ベリエール

CV:小島幸子
サイスを盲目的に愛する女性。ブリューナクの任務や会議の際にも彼に付き従うが、彼女自身は員数外(イレギュラー)として扱われている。その正体は強大な空間支配能力を有する伝承の存在、魔族であり、自らの血によって恋人のサイスに力を分け与えていた。サイスに従順な大人しいが、彼がジュード達に倒された直後性格や口調が一変し、凶暴な本性を表してジュード達に襲い掛かった。強大な力で亜空間を作り上げてジュード達を閉じ込めるが、激情にかられて力を使い果たしてしまったことをアルノーに見抜かれ、敗北する。

ヒューゴ・ヒューイット

CV:楠大典
古参のブリューナク・コマンダー。33歳。周囲の時間をほぼ停止させる「絶対の彼方(システム・クロノス)」という異能を持つ。無益な殺生は嫌い、正々堂々の勝負を好む武道的な精神の持ち主。人格的に曲者揃いのブリューナクの中でも比較的常識人寄りの人物。「ハンチク」が口癖。絶対の彼方でジュードの「アクセラレイター」を破り、彼を精神的に追い詰めるが、絶対の彼方の僅かな弱点をラクウェルに見抜かれ、彼女の剣技とジュードの機転に敗れて敗北する。最後はジュード達を一人前の戦士と認めて倒れた。

フィオレ&アーシア

左がフィオレ、右がアーシア。

CV:広橋涼
数年前に覗き行為を働いたことで粛清されたブリューナクのコマンダー、ヒースが生前に自作し偏愛していた2体の人形。尋常でない念を込められて制作されたことで意志を持ち自律行動するに至った。紫髪のフィオレが勝気で、緑髪のアーシアが控えめだが、持ち主のヒースの性格が反映してか、どちらも自己中心的で偏執的な性格。2体ともヒースを愛しており、彼のことを貶されると激怒する。現在はブリューナクの員数外として彼の代わりを務めようとしている。策略によりジュード達の信頼関係を崩そうとするが、失敗してしまい彼らの絆の前に敗北。最後は自爆により果てる。

エニル・アイデム

CV:高森奈緒
ブリューナクのコマンダー。31歳。他人が心に抱える不安を現実のものとして具現化する異能「闇に囁く声(ダークウィスパー)」を操る。自らの能力で人の弱さを見続けてきたため、人間を信じられなくなっており、自分に厳しく、他人にも硬く構えて接する。クルースニクに変身してユウリィの心に揺さぶりをかけるが、逆に彼女に弱さを克服するきっかけを与えてしまい敗北。最後はユウリィの強さに希望を見出して散った。

バルガイン・エイルス

CV:郷里大輔
古参のブリューナク・コマンダー。40歳。任務中に負った大怪我により身体のほとんどを機械化している。大戦中に戦場で華々しく散れなかったことを悔いており、戦士として死ぬにふさわしい場所を渇望している。機動兵器との接近戦を想定して作られた対戦車チェーンソー、ニーズヘッグを軽々と扱うパワーファイター。豪快な人物で力と力の真っ向勝負を好み、その妨げとなる補助魔術などを無効化する異能「決闘男爵(バロンゴーリィ)」を持つ。母を追うジュードの前に立ちふさがり、圧倒的な力で追い詰めるが、最終的に敗北。ジュード達を強者と認めて死に場所を得たことに満足して散った。

ガウン・ブラウディア

CV:若本規夫
ブリューナクのコマンダーにしてラムダの親友。ラムダが11人目のブリューナク・コマンダーとして秘匿している切り札で、他のコマンダーにも存在を伏せられているため、単独で秘密裏に行動することが多い。普段は飄々とした態度を崩さずデタラメな言動が目立つが、二丁拳銃を操り驚異的な戦闘能力を発揮する「双載銃騎(ダブルドラグナー)」の異能を持ち、戦時中はこの力でハウザーと互角に渡り合う議会騎士団側の英雄と目された。旅人を装ってハウザーを追跡している最中、ジュード達と出会い心を通わせる。彼らを気に入り多くのことを教えるが、後に立場上彼らと敵対することになる。ユウリィとハウザーの捕縛に成功するが、結果的にジュード達を裏切ることになってしまう。ラムダのやり方に疑問を抱きながらも、大人としての仕事を果たすべくジュード達の前に立ちはだかるが、ジュード達の子供としての覚悟を確認したことで、自らも大人としての覚悟を見せるべく、ラムダと敵対。ジュード達の道を切り拓くために、ラムダが放った迎撃ミサイルを銃と拳で落とし、その身を散らせた。

その他の登場人物

ハウザー・ブラックウェル

CV:田中正彦
「黒衣の死神」と呼ばれる汎国家統合星政府の英雄。遺伝子調整を施され、人類初の因子適合者となり、ARMを使い脅威の戦闘能力で多くの戦果を挙げ、戦争を終わらせるために各地の戦場を駆けた。敵国で起きた核兵器の暴走事故すら止めるが、それが原因で戦争犯罪人と呼ばれるようになってしまう。戦争を憎んでおり、戦後も新たな戦争の種を蒔こうとする者達がいるとどこからか現れ、壊滅して回っている。ジュードの父親であり、恋仲であったエセルダとともに一時期はシエル村にいたが、フェルクレルングで起きた実験事故を止めるために、自分の子供を宿したエセルダの懇願を退けてフェルクレルングへ向かう。この時暴走した核兵器を解体しながら、放射能の熱と毒で死滅していく身体をARMのナノマシンで修復していたため、本来の身体は既に消滅しており、ジュード達が出会ったハウザーは「ハウザー・ブラックウェル」という名のARMそのものとも呼べる存在となっていた。やがて戦後も争いを続ける人類に絶望し、ディバインウェポンを起動して人類を滅ぼそうとするが、ジュード達に止められる。最後はジュードの言葉に心を動かされ、穏やかな笑みを浮かべながら消滅した。

エセルダ・マーヴェリック

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