亀山薫（相棒）の徹底解説まとめ

亀山の同棲相手。大学生だった頃から交際しており、互いによくよく気心の知れた間柄。そのマンネリから他の男の下に走った時期もあるものの、物語途中で正式に結婚して妻となった。
帝都新聞の社会部で記者として働き、亀山のために捜査に役立つ情報を持ってくることもあれば、事件に巻き込まれることもしばしば。その亀山がサルウィンに行くことを1人で決めた時は「勝手過ぎる」と怒っていたが、彼が意を決して「ついてこい」と言った際は特に反論しておらず、一緒に日本を発っていったものと思われる。

伊丹憲一（いたみ けんいち）

警視庁捜査一課の刑事。亀山が捜査一課にいた頃のライバルであり、彼が特命係に異動した後も何かと突っかかる。その特命係が、主に杉下の推理力によって次々に難事件を解決していくことには「手柄を横取りしやがって」と良い顔をしていないが、時に彼らをちゃっかり利用するなどしたたかに立ち回っている。
亀山が警視庁を辞めてサルウィンに向かうことを知った時は、「俺に勝てないと悟って逃げた」と嘯いていたが、後にわざわざ直接会いに行っている。そこでも互いに憎まれ口を叩いていたが、去っていく亀山の背をどこか寂し気に見詰めており、ライバルとして相応に評価していたらしいことをうかがわせた。

『season21』では、日本に戻ってきた亀山に何か頼られるたびに「土下座しろ」だの「俺の股をくぐれ」と要求していた。一方で彼の警視庁への復帰を特命係の上司である甲斐に土下座で頼んでおり、ライバルが戻ってきたことを内心では喜んでいるようである。

浅倉禄郎（あさくら ろくろう）

東京地検の検察官で、大学時代から交友していた亀山の親友。一方で母親が売春していたことをトラウマにしており、自分に近しい女性に対して異様なまでの潔癖さを求め、それが裏切られると惨殺するという凶悪な一面を持っていた。
その証拠は完璧に隠していたが、ある時ついに杉下に犯行の証拠を突き止められ、「友人だからこそ自分が浅倉を止めなければならない」と覚悟した亀山によって逮捕される。亀山との友情自体はその後も続き、遺骨は彼が受け取っている。

兼高公一（かねたか こういち）

亀山の高校時代の友人。卒業後はサルウィンという発展途上国に向かい、貧村に井戸を掘るNGO活動に従事していた。
与党の大物議員である瀬戸内がなんらかの汚職に手を染めているという情報を入手し、高校の同窓会のために日本に帰国した際に「薄汚い政治家からなら、どれだけ金を取っても構わないだろう」との判断から彼を脅迫する。しかしこれが原因で、瀬戸内の汚職に関与していた人間の独断で殺されることとなった。実は瀬戸内の汚職というのは、サルウィンを含む発展途上国により効率的に寄付を送るためのものだったのだが、兼高がそれを知ることはなかった。

兼高の死とその生前の活動は、亀山に大きな衝撃を与え、彼が警視庁を辞めてサルウィンに向かう大きなきっかけとなった。