ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)で、初代『ワイルドアームズ』のフェイク(リメイク)作品。タイトルの「F」はファーストとフェイク(贋作)のダブルミーニングとなっており、初代『1st』とは似て非なる別の世界の物語として新たに再構築されている。3人の主人公が荒野と化していく世界を守るために戦う物語を描いている。

人間

現在のファルガイアの最大勢力。グラブ・ル・ガブルによって産み出されたファルガイアの守護獣。元は他の守護獣と同様、永遠の命と強大な力を持っていたが、いつしか守護獣としての輪から自立し、不死性や守護獣としての力を失った代わりに、繁殖能力と個々の人格を得ていった。人間という種になってから長い時が経過したため、自分達の出自と与えられた使命を知る者は存在しない。また、同胞たる守護獣と心を繋げ、その意志を受け取ることができる者を「巫女」と呼び、自分が触媒となることで、精神体となった守護獣を具現化することができる。

エルゥ

太古に星の海から訪れ、ファルガイアを造ったとされる上位存在。長く毛の生えた耳が特徴的で、数千年に及ぶ寿命と人知を超えた知能を持ち、彼らが編み出した超高度技術によって世界の創造と維持を果たしている。反面、環境適応力が低いという弱点を持っており、活力溢れる自然環境下でなければ生きられない。

魔族

ファルガイアとは異なる次元で誕生した無機生命体。1000年前、自分たちの故郷である魔星ヒアデスに代わる新たな故郷を求め、ファルガイアに侵略を始めた。魔族の身体構造は人間と似通っており、人間の肉に該当する部位が鋼に、血液にあたる液体は魔銀ミスリルと呼ばれる水銀に酷似した物質で構成されている。実際に魔族が生まれたのはヒアデスではなく惑星「テラ」であり、かつてテラ人であった彼らは、闘争心の赴くまま自らの身体を改造し、魔族と呼ばれる存在となった。

マザー

魔族を産み出す機能を持った、全ての魔族の母なる存在。マザーの名を持つ魔族は、全次元に9体存在しており、それぞれが個々の意志と能力を持っている。ファルガイアに現れたマザーは滅びの衝動に囚われた個体で、自らを「滅びの聖母」と名乗っている。

魔星ヒアデス

魔族の故郷とされており、その実体は一定の場所にとどまらず、あらゆる次元間を漂う揺らいだ領域のこと。ジークフリード達は自分達の故郷はヒアデスであり、何らかの理由で滅びたため、新たな居住地を求めてファルガイアを信仰していると思い込んでいた。しかし実際にヒアデスを滅ぼしたのはマザーであり、ジークフリード達はその事実を知らされていなかった。

終末の四騎士

別名ナイトクォーターズと呼ばれる、魔族の幹部。いずれも守護獣達をも戦慄させる圧倒的な戦闘能力を持ち、作戦の立案および作戦の指揮を実行する。蒼、赤、白、黒の座からなる4体と決まっており、欠番が出た場合は、新たに補充される。

員数外

高い能力を持ちながらも、様々な理由から終末の四騎士に入れなかった魔族の総称。この呼び方は終末の四騎士が使う蔑称であり、四騎士にとっては自分達以外の魔族は全て員数外となっている。

兵器

ARM

「Ancient Relics Machine(古代遺跡より発掘された機械)」の意味を持つ、魔族の身体構造をベースにして造られた兵器の総称。使用者が精神を同調(シンクロ)し、自分の身体の一部、延長と認識することで起動する。強力なARMほど精神接続が困難となることから、ARMは限られた者にしか扱えない。過去と現在でARMという言葉の意味は異なっており、大戦期には「Article Rebirth Matricide(同族殺し)」の意味を持っていた。

ホムンクルス

携行型のARMを使用しての戦闘を想定して開発された人造生命体。魔族の身体構造を発展させた命ある金属をベースとして身体が構成されているが、その構造そのものは人間と同一である。推論型理論回路によって全ての行動を自己の判断で行い、行動することができる。しかし、魔族を模して造られたため、忌まわしき存在として見られていた。全部で30体が完成したが、その全てが暴走し、殺戮兵器と化してしまったため、稼働中のホムンクルスは全て破壊後に破棄された。唯一暴走しなかった試作機である1体は、地中深く封印するにとどめられた。

ガーディアンブレード

大戦末期、ファルガイアを守護する剣として開発された兵器。命ある金属をベースにして、錬金術、守護獣の力、エルゥの刀鍛冶バシムの技術の粋を集めて造り出され、最終決戦の場で一度だけ振るわれ戦いを終結させた。しかしそのひと振りで剣は暴走し、圧倒的な力は魔族を壊滅させると同時に、ファルガイアを死の世界へと変貌させた後、砕け散った。

ゴーレム

大戦中期に開発された巨人型兵器。全8機が製造され、それぞれのゴーレムにはふたつ名があり、異なる機能が特化している。しかし汎用性に乏しく、思考回路が発展途上なため、操縦者に決定権を委ねる必要がある。

アースガルズ

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