ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワイルドアームズ アルターコード:エフ(WA:F)』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)で、初代『ワイルドアームズ』のフェイク(リメイク)作品。タイトルの「F」はファーストとフェイク(贋作)のダブルミーニングとなっており、初代『1st』とは似て非なる別の世界の物語として新たに再構築されている。3人の主人公が荒野と化していく世界を守るために戦う物語を描いている。

CV:若本規夫
終末の四騎士ナイトクォーターズの蒼の騎士。ナイトクォーターズのリーダー格として魔族を束ね、ファルガイアを今は無き故郷魔星ヒアデスに代わる新たな故郷とするべく侵略を仕掛けてくる。野心的な策士で、知力に秀でるだけでなく、魔槍グラムザンバーを用いた戦闘能力は1000年前の大戦でも守護獣達を戦慄させた。冷静な判断力を持ち合わせる一方で、プライドの高さからあえて敵の挑発に乗る一面もある。ゲートジェネレイターでロディ一行に敗北した後マザーに身体を乗っ取られ、目的がファルガイアを支配することから全ての生命を滅ぼすことに変わってしまう。その後、マザーフリードが倒された際、彼女と共に滅ぼされたかに思われたが、強い執念で滅びゆくマザーの肉体を振りほどき、「ジーク・ツヴァイ」となって、ロディ一行に決戦を挑んだ。最期は亜空間の爆発に巻き込まれ、自身の敗北を受け入れることなくその命を散らせた。

アルハザード

CV:緒方賢一
ナイトクォーターズの白の騎士。作戦立案と技術開発を受け持つ参謀役で、優れた知略を持つ。卑劣な策を好み、人間をおもちゃにして苦しめることに悦びを感じている。戦闘時には自分から直接手を下すことはほとんどなく、攻撃デバイスを用いて戦う。数年前に北の大陸にあったアークティカ公国を襲撃し、ザックのかつての仲間であったフェンリルナイツの騎士達を殺害してアークティカを壊滅させた。美しい容姿のレディ・ハーケンに固執しており、自らの手でその美しさを蹂躙したいという欲求を抱いている。仮面とローブで体を覆っているのは、醜い己の真の姿を嫌悪し、それを隠すため。カ・ディンギルにてロディ一行を倒すために真の姿を晒し、パーフェクト・アルハザードとして襲い掛かるが敗北し、自らの醜い姿に恥を抱きながら絶命した。

ベルセルク

CV:飯塚昭三
ナイトクォーターズの黒の騎士。正面からの戦いでは圧倒的な強さを誇るナイトクォーターズ最強の戦士。しかし己の腕力だけで全てを片付けようとする猪突猛進な性格のため、失態を重ねることが多々ある。弱者をいたぶることに悦びを覚えており、本物の武人であるブーメランと比較すると、その本質は粗暴にして粗野。アルハザードの策で「ヴォルカノントラップ」の増幅装置を利用してパワーアップしようとしたが、ジェーンの妨害により逆にパワーを吸収されてしまい、その隙を突かれてロディ一行に敗北。辛うじて生き延びるが、マザーの命を受けたブーメランに粛清される。しかし、後にジークフリードによって復活を果たし、マルドゥークにてロディ一行の前に立ちはだかるが、数多の困難を乗り越えてきた一行にとっては既に敵ではなく、正面からの戦いで今度こそ敗れ去った。

レディ・ハーケン

CV:矢島晶子
ナイトクォーターズの赤の騎士。1000年前の大戦で欠員となった「赤」の座を埋めるべく、アルハザードの推挙により四騎士に加わった。卑怯な行動を潔しとしない精神の持ち主。人間に酷似した身体構造を持つ魔族だが、人間をはるかに圧倒する戦闘能力を持つ。大鎌アズラエル(告死天使)から繰り出される神速の剣技「早撃ち」は、同じ剣技を使うザックのそれをはるかに上回る威力と速さを秘めている。自身の記憶を無くしており、自分が何者なのか分からずにいた。その正体はザックの想い人でありフェンリルナイツの仲間であったエルミナ・ニエットで、アークティカ公国が滅亡した日、アルハザードに敗れた後に魔族に改造された。この時にエルミナとして生きていた頃の記憶を封じられたが、ザックとの戦いを通じ、自分が何者であるかを思い出す。その後、全ての始まりであるアークティカ城にてザックとの一騎打ちに挑み敗北。最期はザックに自分と出会った世界を守ってほしいと伝え、彼の腕の中で消滅した。

ブーメラン

CV:中田譲治
ナイトクォーターズに匹敵する戦闘能力を持ちながらも、様々な理由により終末の四騎士になることを許されなかった員数外(イレギュラーナンバー)の魔族。同族殺しや処刑人のふたつ名で呼ばれ、任務に失敗した魔族や不要となった魔族を始末する役割を担っている。ベルセルク亡き後、マザーの推挙によりナイトクォーターズに加わる。強者と戦うことにあくなき渇望を抱いており、その欲望の強さは欲望を司る守護獣ルシエドを惹きつけてしまうほど。ロディ一行を強者と見込み、彼らが自分を満足させるだけの実力をつけることを望みあえて見逃し続ける。終盤、カ・ディンギルでロディ一行と激突し、刹那に死を垣間見たことで彼らの成長を認め、決着をつけようとするが、直後にジークフリードが放った刺客によりロディ一行と共に襲撃される。戦いを邪魔されたブーメランは、ロディ一行をカ・ディンギル内部に行かせ、自らはルシエドと共に戦いの中で姿を消す。後にサブイベントにて舞い戻り、自らの渇きを満たすためにロディ一行に全力でぶつかることを決意し、「ブーメランフラッシュ」となって決戦を挑む。

ルシエド

欲望を司る貴種守護獣。本来は他の守護獣と同様、ファルガイアを守る立場にあったが、戦いを渇望するブーメランの強い欲望に共鳴し、魔族側についた。以来、大戦が終わった後も変わらずブーメランに影の如く付き従っている。ブーメランとは善悪や立場を超えて互いを信頼に足る相手と認め合っており、彼の欲望が尽きない限り、決して滅びることは無い。

その他の登場人物

アウラ

セントセントールに住む盲目の少女。視力を失っている代わりに鋭い感覚の持ち主で、会話しただけで相手の本質を見抜くことができる。セントセントールが魔族の策によって全滅した後、唯一の生き残りとして町に隠れ住み、偶然流れ着いたゼットは成り行きから彼女を守ることになる。

バシム

マリエルの兄であるエルゥ。大戦末期にガーディアンブレードを鍛え上げた刀鍛冶だが、その圧倒的な破壊力がファルガイアに破壊を招いたという理由で咎人と疎まれるようになった。ロディの失った左腕に義手を作り上げる。

ゼペット・ラグナイト

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