GUMI(VOCALOID)とは【徹底解説まとめ】

GUMI(ぐみ)とは、DTMなどのソフトウェアの開発・販売等を行っている会社「インターネット」から発売されている音声合成ソフト・デスクトップミュージック(DTM)用ボーカル音源の1種およびキャラクターである。ヤマハが開発した音声合成システム『VOCALOID(通称:ボカロ)』に対応したボーカル音源として生まれた。正式名称は『Megpoid』であり、GUMIは愛称。声優兼歌手の中島愛(なかじま めぐみ)の声をもとに、「人間らしいボイス」を目指して制作されたボカロとなっている。

クワガタにチョップしたらタイムスリップした

「タカハシ ヨウ」の名前で作曲家として活動しているボカロP 家の裏でマンボウが死んでるP(略称:裏マンP/マンボウP)によるGUMI歌唱楽曲。公開日は2011年7月11日である。
曲名通りの物語を歌った音楽物語。クワガタにチョップしていたらいつの間にか未来にタイムスリップしていた少女の話であり、全体的にギャグチックな物語展開となっている。また楽曲名が長すぎて、ニコニコ動画のタグとして登録する事ができなかった為、ニコニコ動画のタグには「クワガタチョップ」という名で曲名が登録されている。ふざけた物語展開やタグエピソードを持つ楽曲では在るが、最後の最後に感動する衝撃の終わりが待っている事から「謎の感動を呼ぶ名曲」として、人々から高い評価を受けている。
MVの制作を行ったのは、イラストレーター兼漫画家のマンボウの姉。GUMIを模していると思われる学生服の少女が出てくるMVとなっており、独特なギャグセンスが光る楽曲の歌詞を見事なまでに表現しきった内容となっている。なお、マンボウの姉は、その名前からもわかるように裏マンPの実の姉である。
ボカロの人気楽曲を集めた『EXIT TUNESボカロ』コンピシリーズや、ニコニコ動画で人気のボカロ曲を収録したコンピレーション・アルバム『V love 25 ~Aperios~』への収録が行なわれている他、2013年に本楽曲を原作とした小説『クワガタにチョップしたらタイムスリップした』も発売されている。その際のイラストはマンボウの姉が担当。なお、イラスト担当時にはペンネームが「竜宮 ツカサ」の名に変更されていた為、表紙と奥付には「マンボウの姉」ではなく「竜宮 ツカサ」の名が記載されている。

GUMIの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「GUMI(ぐみ)」は中島愛の幼少期のあだ名

GUMIのボイスのもとになった声優兼歌手の中島愛。

愛称としてつけられた「GUMI」の名前で人々から親しまれている音声合成ソフト『Megpoid』。本来のソフト名の読み方とは全くかすりもしていない愛称となっているが、この愛称の由来についてGUMIのボイスのもととなった声優兼歌手の中島愛が、IT系ニュースを取り扱うWebサイト『アスキー』で行われたインタビュー記事にて語っている。
その記事によると「GUMI」は、中島愛の幼少期のあだ名を元にしているのだという。幼い頃、「ぐみ」というあだ名で呼ばれていたとの事で、「この子に私の子供の頃の名前がついたら嬉しいなって思ったんです」という中島愛の思いから英語スペルでの「GUMI」という愛称が誕生したとの事だ。

「二次創作のしやすさ」を意識したデザイン

一番最初に発売された『Megpoid』のGUMI。

GUMIのデザインに関して、デザインを担当した漫画家・ゆうきまさみから「二次創作のしやすさ」を意識してデザインを行った事が明かされている。
ゆうきまさみいわく「若い絵描きさんがいっぱいいるので、ムチャ振りはそちらにしてもらえると、僕が助かります」とのこと。初音ミクが巻き起こしたボカロブーム以降、ボカロ関連の作品は楽曲のみに関わらず、ボカロを用いたイラストや漫画といった版権作品も多く生まれている。この点を考慮して、このようなデザイン、発言が行われたと思われる。
なお、GUMIのデザインをゆうきまさみに依頼した理由に関して、インターネット社は、ゆうきまさみがボカロ好きの漫画家であったからと延べている。ボカロ好きとして、様々なボカロ関連の作品に触れてきたゆうきまさみだからこそ考えつく事ができたデザインコンセプトなのだろう。

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