IU（イ・ジウン）の徹底解説まとめ

IU（イ・ジウン）の概要

IU （アイユー、本名：イ・ジウン）とは、2008年9月18日に15歳という若さでデビューした韓国のシンガーソングライターである。本名はイ・ジウン。「IU」の由来は「I」と「You」を組み合わせた造語であり、「あなたと私が音楽で一つになる」という意味が込められている。ファンダム名（ファンのコミュニティの名前）は、IUの「You」、韓国で“愛“という意味の「애（エ）」、韓国で“私“という意味の「나（ナ）」を組み合わせて「UAENA（ユエナ）」となっている。

パワフルかつ透き通るような歌声は唯一無二であり、その抜群の歌唱力と共感性の高いエモーショナルな歌詞は老若男女問わず大人気。日本でも人気を博したドラマ『愛の不時着』をはじめ、映画やドラマのOST（オリジナル・サウンドトラック）にも多数参加している。また、演技力にも定評があり数多くの作品に出演している。『万引き家族』などを手がけた監督＝是枝裕和（これえだ ひろかず）の初韓国映画作品『ベイビー・ブローカー』でもその才能を存分に発揮し、韓国の三大映画賞の一つである韓国映画評論家協会賞で見事、新人女優賞を受賞した。歌手に女優、さらに多数のCM出演など活動の幅を広げ、「国民の妹」と呼ばれるほど絶大な人気を誇っている。

IU（イ・ジウン）の活動経歴

デビュー前

中学1年生の頃、クラスメイトの前でチュ・ヒョンミ（韓国の女性歌手）の「片思い」を歌ったIU。本来は体育の授業でおしゃべりをしてしまった罰として歌わされたのだが、IUの歌を聴いた体育の先生に体育大会開幕舞台に出ることを薦められ、実際にGUMMY（コミ）（韓国の女性歌手）の「友達になることはなかった」を歌唱。これがきっかけで自分は歌手体質であり舞台体質であると知り、本格的に歌手デビューを目指すようになった。そこから年間20回以上オーディションに参加するも合格はもらえず。しかし2007年10月、カカオエンターテインメント（当時はLOENエンターテインメント）のプロデューサーの目にとまり合格。

IUとしてソロデビュー

10ヶ月間の練習生生活を経て、2008年9月18日に「미아（迷子）」という楽曲でデビュー。「IUの声は弾むため、周りの人との調和を成すことが難しい」という理由で所属事務所はガールズグループではなくソロとしてデビューさせたのだが、当時は女性アイドルグループが流行していたためIUはあまり世間の関心を集めることができなかった。しかし当時流行していたMR除去（伴奏やコーラスの音量を小さくし本人の歌声のみを大きくすること）でその抜群の歌唱力が話題になり、次第に歌手として認められるようになった。

独自の地位を確立し「国民の妹」に

5本のラジオレギュラー出演やテレビ番組への出演、ドラマのOST参加など各方面での活躍が続き、2011年には3rdミニアルバム『Real』収録の「촣은 날(Good Day)」で韓国年間総合音楽チャート1位を獲得。韓国内で女性ソロシンガーとして独自の地位を確立し、「国民の妹」と称されるようになった。

日本デビュー

2012年3月21日に「Good Day(Japanese Version)」で日本デビュー。日本のイベントやテレビ番組にも多く出演し、2013年には東京・大阪・名古屋にて初のファンミーティングも開催した。

女優としても活躍

2013年放送のKBS（韓国の公共放送局）週末ドラマ『最高です！スンシンちゃん』で主演に抜擢。これを皮切りに2015年放送の『プロデューサー』、2016年放送の『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』など多くのドラマ作品で主演を務めた。また、2018年放送のドラマ『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』での演技力は国内外を問わず高い評価を得た。そしてその後も、2019年放送のドラマ『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』での熱演ぶりが話題を呼び、韓国のアンケート調査で「今年を輝かせたタレント」の7位にランクインした。同時に「今年を輝かせた歌手」の4位、「今年を輝かせたアイドル」の2位にもランクインしており、歌手と俳優分野で同時にランクインした初の芸能人であり、3分野で同時にランクインした初の芸能人となった。

新事務所に移籍し新たなスタートを切る

2020年1月6日、新たに設立されたEDAMエンターテインメントとの専属契約を締結。EDAMエンターテインメントはIUがデビュー当初から共にしてきたマネージャー＝ペ・ジョンハンが設立した新事務所であり、これまで前事務所で共に働いてきた他のスタッフたちも皆、揃って移籍した。移籍後もIUの勢いは止まらず、韓国の女性アーティスト史上初となる蚕室（チャムシル）オリンピック主競技場での単独コンサートを成功させた。また、『万引き家族』などを手がけた監督＝是枝裕和（これえだ ひろかず）の初韓国映画作品『ベイビー・ブローカー』で母親役を熱演し、韓国の三大映画賞の一つである韓国映画評論家協会賞や春史映画祭で見事、新人女優賞を受賞した。常に向上心を持ち続け、歌手として、女優として、あらゆる魅力を世間に届けてくれている。

IU（イ・ジウン）のプロフィール・人物像

本名：イ・ジウン（이지은 / Lee Ji-eun）
生年月日：1993年5月16日
出身：韓国 ソウル特別市
身長：162cm
体重：44kg
血液型：O型

歌声や才能はもちろんのこと、甘いルックスと可愛らしい笑顔でも世間を魅了しているIU。人前で涙を見せることはあまりなく、感情の起伏も激しくないというクールな性格の持ち主。しかし根底にはいつも感謝の気持ちと自身の活動に対する大きな情熱があり、日本活動の際には日常会話が出来るほど日本語を勉強してから来日してくれるなど努力を惜しまない。さらに慈善活動にも力を入れており、デビューしてからこれまでに寄付した累積金額は50億ウォン（日本円で約5億7000万円）を超えている。

IU（イ・ジウン）のディスコグラフィー