初音ミク(VOCALOID)の徹底解説まとめ

初音ミク(はつねミク)とは、音楽制作ソフトの開発・販売等を行っている会社「クリプトン・フューチャー・メディア(通称:クリプトン)」から発売されている音声合成ソフト・デスクトップミュージック(DTM)用のボーカル音源の1種およびキャラクターである。声優・藤田咲(ふじた さき)の声をもとに制作され、ヤマハが開発した音声合成システム『VOCALOID(通称:ボカロ)』に対応したボーカル音源となっている。ボカロブームを日本に生み出したきっかけのソフトであり、ボカロを代表するキャラクターでもある。

『初音ミク V3』の初音ミク。

『VOCALOID3』をもとに作られた初音ミクの日本語用音源ソフト。発売日は2013年9月26日。
発売時は、クリプトンが開発したボーカルエディタ『Piapro Studio』の付属も行われた他、『初音ミクV3 English』を付属したパッケージ『初音ミク V3 バンドル』の販売も行われた。『VOCALOID3』をもとに改めて作られた初音ミクのもともとの音声「ORIGINAL」にくわえ、初音ミク Appendに収録されていた、「Sweet」、「Dark」、「Soft」、「Solid」の4種類が収録された、計5種類の日本語用音源が収録されたものとなっている。今まで開発されてきたソフト(初音ミクと初音ミク Append)の声質と互換性を重視して開発された事が明らかになっている。

服装は『VOCALOID2』版と『初音ミクV3 English』に近しいものとなっており、顔立ちは『VOCALOID2』版の初音ミク寄りのかわいい系のデザインとなっている。しかし『VOCALOID2』版・『初音ミクV3 English』の時と違い、灰色だったシャツが白色になっていたり、髪色が少し濃くなっていたりと、全体的にあか抜けた雰囲気の初音ミクに様変わりしている。イラストを担当したのは、イラストレーターのiXima。

初音ミク V4X

『初音ミク V4X』の初音ミク。

音声合成システム『VOCALOID』シリーズの『VOCALOID3』の後継機にあたる製品『VOCALOID4』をもとに作られたソフト。発売日は2016年8月31日である。
公式のキャッチコピーは「もっと使いやすく、多彩な表現と、綺麗な歌声で。音楽づくりの全てが揃った、初音ミクの決定版。」
『VOCALOID4』に備えられた機能「グロウル(「ダミ声」、「悪声」、「がなり声」といった声のこと。 日本では「デスボイス」と言われる事もある)」や「クロスシンセシス(2つの異なる歌声を一緒に使う事ができる機能)」が使う事が可能となっている。「ORIGINAL」、「Sweet」、「Dark」、「Soft」、「Solid」の5種類の歌声が収録されており、そのなかでも「ORIGINAL」、「Soft」、「Solid」は「強い発音/弱い発音」と発音の仕方を調整する事ができる。これにより、声の強弱を作りあげる事が可能となった。今まで以上にメリハリのある歌声を作れるソフトとなっている。
発売前にはβ版として『初音ミク V4Xβ』が、『初音ミク V3』か『巡音ルカ V4X』を持つ人にのみ使用期限付きで無料配布された。この為、『初音ミク V4X』発売前から動画サイトでは『初音ミクV4Xβ』が使用された楽曲の公開が多く行われる事となった。
『初音ミク V4』発売時は、英語用音源の『初音ミク V4 ENGLISH』が付属された『初音ミク V4X バンドル』の発売も行われた。また『初音ミク V3』の時点では付属であった、クリプトンが開発したボーカルエディター『Piapro Studio』が『初音ミク V4X』では標準装備になって発売。500種類以上の楽器を収録した音楽制作ソフトの付属も行われ、ボーカルだけではなく伴奏制作まで可能なパッケージとして売り出される事となった。

初音ミクのデザインそのものは、初音ミク V3に近しい。しかし初音ミク V3では袖口が広がっていた腕部分が閉じきったものになっていたり、ヘアアクセサリーやネクタイピンなどのアクセサリー類のデザインといった細かい部分が変更されている。イラストを担当したのは、初音ミク V3でもイラスト担当にあたっていたイラストレーターのiXima。

初音ミク NT

『初音ミク NT』の初音ミク。

クリプトンと産業技術総合研究所が共同開発した歌声合成システムをもとに作りあげられた初音ミク。発売は2020年11月27日である。
名前の「NT」は「ニュータイプ」と読む。NT用に開発された日本語用音源「Original DB+」、「Whisper DB+」、「Dark DB+」の3種類収録している(発売当初は「Original DB+」だけだった。後に2種類追加された形となる)他、付属しているボーカルエディタの『Piapro Studio NT』にも新たな機能がいくつも搭載された。この2つの進化により、可愛らしい歌声に切ない吐息混じりの声、さらには怒鳴り声やガラガラ声、デスボイスまで、様々な表現が可能となった。

初音ミクの衣装も今までのものよりも進化し、初音ミク V3、初音ミク V4のデザイン性を引き継ぎながらも以前にはなかったフリルがあしらわれた他、ネクタイも紐リボンへと変化した。さらに髪のボリュームも大幅に増え、全体的にふわふわとした可愛らしさに全振りしたキャラクターデザインとなっている。
イラストを担当したイラストレーターは、初音ミク V3、初音ミク V4同様にiXima。なおデザイン考案自体には、中国人イラストレーターのRellaも参加したという。デザインテーマは「波の広がり」。iXimaが作りあげたデザインにRellaがテーマにそったイメージパーツを加え、初音ミク NTのデザインは完成する事となった。

初音ミクの活動経歴

初音ミクには、様々なライブ・フェスイベントが存在する。この項目に記載されているもの以外にも、企業が関わる大きなイベントからボカロP等の初音ミクユーザーやファンによる個人主催でのイベント・ライブ等が多く開催されている。

THE VOC@LOiD M@STER

「THE VOC@LOiD M@STER(略称:ボーマス)」は、同人イベント情報サイトのケットコムにより都内を中心に開催されているボカロ専門の同人即売会である。
名前の由来は、人気アイドル育成ゲーム『THE IDOLM@STER』をもじってつけられた。元は2007年11月に複数のジャンルの同人オンリーイベント「スキマフェスティバル」内で開催されていたイベントの1つであった。その後、単独開催を定期的に行うようになり、2012年からは株式会社ドワンゴ主催の「ニコニコ超会議」内でも行われるようになった。
ボカロPや歌い手、弾いてみた等のボカロ関連の動画をあげているユーザー達による同人音楽CDの販売に加え、ボカロファンによる同人誌やグッズの販売、コスプレといったものも行われている。関連企業の出店も行われており、2010年2月に行われたボーマスでは会場内にステージを設け、参加者によるライブを行うイベント「Live Special」も行われた。

PlayStation Home 「初音ミク スペシャルライブイベント」

2009年8月22日にさいたまスーパーアリーナで開かれたライブイベント「Animelo Summer Live 2009」に、初音ミクがアーティストとして出演したライブ。
「Animelo Summer Live(通称:アニサマ)」は、株式会社ドワンゴと文化放送が主催で毎年夏に行われる、世界最大のアニメソングのライブイベントのことである。初音ミクはこのライブイベントに、スクリーン上に映し出される形(アニメーション)で出演。初音ミク初の大型の公式ライブイベントとなった。

ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート〜こんばんは、初音ミクです。〜

2010年3月9日に行われた、セガ主催の初音ミクのソロコンサート。初音ミクの「ミク(39)」とかけて、3月9日を「ミクの日」と称して行われた「ミクの日感謝祭」イベントである。会場はZepp Tokyo。
もともとは一夜公演の開催予定だったが、チケット購入希望の数が予想を大きく上回った事から、同日の昼にも公演が行われる事となった。初音ミク以外には、鏡音リン・レン、巡音ルカといったボカロ達が登場。キャラクターの姿はディラッドボード(プロジェクターで、後ろから投影された光を映し出す透明なボードのこと)を用いて、ステージ上に登場させる事となった。
また2010年8月31日には、フィルムコンサートとして本ライブの光景が日本国内10カ所の劇場で同時放映された。8月31日は、初音ミクのソフトが販売された日であり、初音ミクの誕生日として扱われてもいる為、それと合わせたイベント開催だったと思われる。さらに同年9月1日にはBlu-ray、DVD、CD、UMDにてライブ映像が発売。9月13日には、Blu-ray版がオリコンミュージックBDランキングで1位を獲得するなど、初音ミク関連のライブの中でも非常に人気のあったライブイベントとなっている。

初音ミク ライブパーティー

「初音ミクライブパーティー」(略称:ミクパ)は2011年から2013年までの間に行われていた初音ミクのライブ・コンサートの名称である。2011年開催当時は初音ミクの名前にちなんで「ミクの日」である3月9日に行われていたが、あまりの人気ぶりから3月9日以外の日程でも行われるようになった大型ライブ・コンサートである。開催は日本国内だけでは収まらず、ロサンゼルスや香港などの海外での開催も行われ、2年間の間に計6会場、10公演を開催する事となった。延べ2万5000人以上の観客を集めたとされている。

ミクの日大感謝祭

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