初音ミク -Project DIVA-シリーズ(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『初音ミク -Project DIVA-シリーズ』は、セガ及びセガ・インタラクティブより展開されているバーチャルシンガー「初音ミク」を起用した音楽ゲームのシリーズ。「DIVA」とは「歌姫」を表す言葉で、電子の歌姫「初音ミク」が”歌うようにプレイする”をコンセプトにして作られており、爽快感溢れるリズムゲームを楽しむことができる。曲に合わせて指定されたボタンをタイミングよく押して、クリアやハイスコアを目指していく。

『初音ミク -Project DIVA-シリーズ』の概要

『初音ミク -Project DIVA-シリーズ』は、セガ及びセガ・インタラクティブより展開されている音楽ゲームのシリーズ作品の総称。シリーズを通してVOCALOID(ヤマハが開発した歌声合成技術)の二次創作として生み出されたキャラクターである「初音ミク」を中心とし、様々な楽曲やキャラクターが登場する。第一作目はPlayStation Portable用ソフトとして販売され、PlayStation Vita、PlayStation 3、PlayStation 4、Nintendo Switch、アーケード、Steamと様々なハードで遊ぶことができるようになった。

指定されたボタンをタイミングよく押して、クリアやハイスコアを目指していくゲームになっている。作品によって少しルールが異なる部分はあるが、ほとんどのルールが同じになっている。「ボーカロイドをうまく歌わせ、PVを完成させる」ことが目的になっており、楽曲によって異なるステージで初音ミクなどのキャラクターが踊っている姿を楽しむこともできる。

本作に使われている楽曲は、ニコニコ動画等で話題を集めた楽曲が採用されており、ゲームオリジナルの楽曲も中には存在している。また、キャラクターのコスチュームやローディング画面のイラストは募集も行われ、2000通以上の応募の中から選ばれた。『初音ミク -Project DIVA-』は発売から1週間で10.1万本を売り上げ、購入した人の多くがニコニコ動画や公式サイトで本作を知ったという。インターネット上の盛り上がりを追い風にすることができたことが売り上げに繋がったと考えられている。

『初音ミク -Project DIVA- 2nd』

2010年7月29日に発売されたPlayStation Portable用ソフト。2010年8月31日にはダウンロード版が発売された。後に追加楽曲やアイテムなどダウンロードコンテンツの配信も行われた。

楽曲はデュエット曲も含め30曲追加され、完全新作PVで収録されている。前作からは16曲収録されており、チュートリアルやエディットモード専用曲などを合わせると全部で56曲の楽曲を楽しむことができるようになった。チュートリアルで「levan Polkka」が使用されはじめたのは本作からだ。
手持ちのmp3データをBGMにすることが可能で、エディットモードを使うことによって無限の楽曲を楽しめる。エディットモードで作った曲は友達と交換することが可能。

本作からオートセーブ機能が追加された。セーブのし忘れを防ぐことができるようになった。

キャッチコピー:「キミとふたりで、奏でよう―」
テーマソング:「こっち向いて Baby(作詞・作曲 ryo)」
タイアップソング:「Yellow(作詞・作曲 kz)」

『初音ミク -Project DIVA- extend』

2011年11月10日に発売されたPlayStation Portable用ソフト。2011年12月15日にはダウンロード版が発売された。
前作である『初音ミク -Project DIVA- 2nd』で人気を博したDLC楽曲が全て遊べ、エディット楽曲も3曲収録されていて、全部で40曲の楽曲を楽しむことができる。「SPiCa」「右肩の蝶」は2010年3月9日にZepp Tokyoで開催されたライブイベントのライブ音源が使用されている。また「ルカルカ★ナイトフィーバー」はニコニコ動画で人気の踊り手である愛川こずえが考案した振り付けになっており、自らがモーションアクターを担当した。

キャッチコピー:「歌いたい。あふれる想いを―」
テーマソング:「積乱雲グラフィティ(作詞:Dixie Flantline、作曲:ryo)」

『初音ミク -Project DIVA- f』

2012年8月30日に発売されたPlayStation Vita用ソフト。
全モデルを1からモデリングし直し、モジュールバリエーションも全て新作として作られた。楽曲も全て新規のものになっており、ARライブ、エディットモードで使える楽曲を含めると36曲になる。
楽曲の中には最大3人のキャラクターを選択して遊ぶことができるものも追加された。それぞれモジュールを変更することもできる。本作からモジュールの各部にカスタマイズアイテムを装着できるようになった。「顔」「頭」「胸元」「背中」の4箇所に装着でき、ネコミミや眼鏡などプレイヤーの好みの初音ミクで遊ぶことが可能。いずれもゲーム内ショップでDPを使って購入する。

通常盤のキャッチコピー:「ついてきて― この先のステージへ。」
Limited Edition版のキャッチコピー:「ほら、この先が新しい舞台。」
テーマソング:「ODDS&ENDS(作詞・作曲:ryo)」

『初音ミク -Project DIVA- F』

2013年3月7日に発売されたPlayStation 3用ソフト。『初音ミク -Project DIVA- f』の移植版。PlayStation vitaと同期が可能になっている。
収録楽曲はライブで鑑賞できる曲に6曲などが追加され、全46曲が収録されている。「ARライブ」が「スタジオライブ」に変更された。こちらもコントローラーを使ってカメラアングルを変えることで、様々な角度からライブを楽しむことができるようになっている。

キャッチコピー:「飛び出そうよ、最高のステージへ― 」

『初音ミク -Project DIVA- F 2nd』

『初音ミク -Project DIVA- f』の続編として2014年3月27日に発売されたPlayStation VitaとPlayStation 3用ソフト。クロスセーブ機能が追加され、PlayStation Vita かPlayStation 3でプレイしたデータをもう一方でもプレイすることができるようになった。
過去に収録されている曲を多数リメイクし、全40曲の楽曲が収録されている。光やスモークなどの映像表現があったり、演出の分岐があったり、過去作で遊んだ人も楽しめるようになっている。
AR機能もパワーアップしており、2キャラクター表示に対応、新しいポーズの追加など、より現実世界に存在しているかのような写真を撮ることができるようになった。
ARライブは全8曲収録されている。マーカーレスARに対応しており、ARカードがなくても映像情報から位置設定を行うことが可能になり、屋外でもARライブを楽しむことができるようになった。

テーマソング:「DECORATOR(作詞・作曲:kz)」

『初音ミク -Project DIVA- X』

2016年3月24日に発売されたPlayStation Vita用ソフト。
新たに一定時間連打するラッシュノーツが追加された。

テーマソング:「罪の名前(作詞・作曲:ryo)」

『初音ミク Project DIVA Future Tone』

アーケード版として『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』がプレイできていたが、2016年6月23日にPlayStation 4用ソフトとして発売された。基本無料版と有料追加版の2種類がダウンロードのみで同時に発売された。

『初音ミク -Project DIVA- X HD』

2016年8月25日に発売された『初音ミク -Project DIVA- X』のPlaySTation 4版ソフト。PlayStation VRにも対応している。

『初音ミク VRフューチャーライブ』

2016年10月13日に発売されたPlayStation VR用作品。『初音ミク -Project DIVA』シリーズ初のVR専用コンテンツとなった。プレイヤーはライブに行った観客の1人となり、ライブを鑑賞しながらペンライトを振ったり、曲に合わせて声を出したりして楽しむ。3Dサラウンドに対応しており、本当にライブ会場にいるかのような体験ができる。

『初音ミク Project DIVA Future Tone DX』

2017年11月22日に発売されたPlayStation 4用ソフト。パッケージ版として発売された『初音ミク Project DIVA Future Tone』に有料追加版2種と追加曲が加えられ、全ての楽曲で遊ぶことができるようになった。楽曲だけでなく、モジュールも全て追加されている。

『初音ミク Project DIVA MEGA 39's』

2020年2月13日に発売されたNintendo Switch用ソフト。シリーズ10周年という記念すべき作品で、過去に収録された曲を合わせて101曲ものリズムゲームを楽しむことができるようになっている。また、DLCを含めるとそれ以上の楽曲数になる。
楽曲に合わせてモジュールも増えており、コラボ衣装も、合わせると300種類以上のモジュールが用意されている。

テーマソング:「Catch the Wave(作詞・作曲:kz)」

hiroko02227
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@hiroko02227

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