Ζガンダム（モビルスーツ）の徹底解説・考察まとめ

ジュドー・アーシタ（機動戦士ガンダムΖΖ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ジュドー・アーシタとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』の主役であり、それまでのガンダムシリーズでは描かれてこなかった明るく元気な性格を持つニュータイプ（宇宙進出で感知能力を増大させた人種）である。
ジャンク屋として生活していたが、Ζガンダムのパイロットになり、後にΖΖガンダムを受領しつつ、エゥーゴおよび地球連邦軍と、ネオ・ジオン軍の戦いである第一次ネオ・ジオン抗争を戦い抜いた。

ルー・ルカ

『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するヒロインの一人で、エゥーゴの志願兵。
ジュドーがΖΖガンダムに乗り換えた後、その後釜として本機のパイロットになった。
カミーユやジュドーほどではないが、若干のニュータイプ能力を持っており、彼らに次ぐモビルスーツ操縦技術を持つ。
なお、容姿端麗という設定である。

アポリー・ベイ

エゥーゴのモビルスーツパイロット。
愛機は「リック・ディアス」という機体だが、戦場で苦戦するカミーユを助けるためにロールアウトしたばかりの本機に乗って出撃した。
すなわちΖガンダムの初陣を飾った男である。
その初陣では、ティターンズの新型モビルスーツ「ガブスレイ」を撃破するという白星も挙げている。
カミーユに本機を届けた後は、再びリック・ディアスに乗ったが、最終的に撃墜され戦死してしまった。

Ζガンダムの戦歴・活躍

Ζ計画～グリプス戦役

宇宙世紀0086年。
反地球連邦組織エゥーゴ（以下エゥーゴ）の開発依頼を受け、軍需企業アナハイム・エレクトロニクスが次世代高性能モビルスーツ開発計画「Ζ計画」を開始。
Ζ計画の目的は高性能な可変モビルスーツの開発であったが、それを実現するための機体フレームの強度が確保できずに、開発が難航した。
ジオン残党軍組織アクシズ（以下アクシズ）との技術提携によって得られたデータを基に、実験機「メタス」での可変機能の研究や「プロトΖガンダム」を経て開発を進めるものの、依然としてフレーム強度に悩まされる。

しかし、地球連邦軍特殊部隊ティターンズ（以下ティターンズ）開発の「ガンダムMk-II」登場で状況が打破される。
ガンダムMk-II自体は、変形機能を有さないモビルスーツであったが、それに採用されたフレームが優秀だったのだ。
その名をムーバブルフレームという。
人体骨格をモチーフにしたような構造のこれは、可変モビルスーツのフレームとして要求される機能を十分に満たしており、この技術がアナハイムにもたらされた事で、一気に開発が進んだ。

さらに、エゥーゴのモビルスーツパイロット、カミーユ・ビダンから可変モビルスーツの設計案が提出される。アナハイムをこれを基本のアイデアとして採用し、それを煮詰める形で研究開発を続けた事でついに本機は完成した。

宇宙世紀0087年。
ロールアウト。グリプス戦役が激化していく中で、本機はエゥーゴのアポリー・ベイによって受領され、即時戦場投入。初陣で敵機撃墜という目覚ましい戦果を挙げつつ、エゥーゴの戦艦アーガマに配備された。
その後はカミーユ・ビダンの愛機となり、グリプス戦役を駆け抜けていく事になる。

アーガマ配備後の本機は多数の戦場に投入され、そのほとんどで数機～数十機の敵モビルスーツを撃墜するという、驚異的な戦果を挙げ続ける。
グリプス戦役の最終局面にも参戦し、ティターンズを掌握すると目される男、パプテマス・シロッコを乗機の「ジ・O」ごと撃破するという大金星を挙げる事に成功した。
その際には、本機のバイオセンサーがフル稼働してパイロットを補佐したが、それが仇ともなってカミーユの精神を蝕む原因となってしまった。
カミーユの精神崩壊後は、彼が操縦不能に陥った事により戦闘放棄の状態になった。

その後、宇宙空間を漂っている所をエゥーゴのモビルスーツパイロット、ファ・ユイリィによって発見され、戦艦アーガマに回収されている。

グリプス戦役終結～第一次ネオ・ジオン抗争

宇宙世紀0088年。
カミーユ・ビダン戦闘不能により、エゥーゴを除隊。
本機はそのままパイロット不在の状態になり、無力化してしまった。

しかし、グリプス戦役を終え、満身創痍になったアーガマが、スペースコロニー「シャングリラ」へ補給に寄った際に状況が変わる。
同コロニーでジャンク屋を営む少年、ジュドー・アーシタが本機の盗難を企てたのだ。
だが本機にとって運の良い事に、ジュドーは盗みを中止する。その理由のひとつは、途中で自身をそそのかした元ティターンズのヤザン・ゲーブルの横暴に愛想を尽かしたというものだった。

そうしてヤザンを撃退したジュドーは、その功績を買われてアーガマの乗り組み員になる。同時に、本機の正式なパイロットにも就任。
これにより本機は戦線復帰し、再びアーガマの戦力となった。

また、ティターンズ壊滅によるグリプス戦役終結の結果、漁夫の利によってアクシズが力をつけ、ネオ・ジオンを名乗る。
ネオ・ジオンは、その前身であるコロニー国家ジオンが、かつてそうしたように、地球連邦（今回はエゥーゴ含む）を打倒する相手と見なして、改めて宣戦を布告。第一次ネオ・ジオン抗争の幕開けとなる。

本機はその序盤においてジュドーの愛機として、ネオ・ジオンのモビルスーツと戦闘をこなし、その大多数で勝利を挙げている。
中盤、本機の後継機たる機体「ΖΖガンダム」がロールアウト。
ジュドーがそちらへ乗り換える傍ら、本機のパイロットにはエゥーゴの女性志願兵、ルー・ルカが後釜として就いた。

その後、本機はルーの愛機として第一次ネオ・ジオン抗争を戦い抜くも、その最終局面で中破。
パイロットのルーはジュドーに救出されるも、本機の行方は不明となっている（一部資料に地球連邦に回収され、やがて秘匿されたとする説があるが確証がなく、行方は定かでない）。

Ζガンダムの名シーン・名場面

対ガブスレイ戦

宇宙空間の戦場。
エゥーゴのエマ・シーン駆るリック・ディアスと共に、ガンダムMk-IIで出撃したカミーユは不穏な気配を感じ取る。
その気配の正体は、ティターンズの新型モビルスーツ「ガブスレイ」とそのパイロット、ジェリド・メサから出でたものだった。
戦艦の主砲並のビーム砲を連射し、高機動力で接近してくるガブスレイの攻撃は凄まじく、瞬く間にエマ機が撃墜。

これの救助に気を取られた事で、カミーユも危機に陥ってしまう。
ガンダムMk-IIがガブスレイに後ろを取られ、そのままなぶり殺しにされようとしていたのだ。

そんな時である。
超遠方からのビーム射撃が、ガブスレイに直撃。
ビームを放ったのは、Ζガンダムだった。
そして、自身のビームを追いかけるかのごとく戦場に現れるΖガンダム（ウェイブライダー）は、宇宙空間を所狭しと駆けめぐり、ガブスレイに集中砲火を浴びせ、その無力化に成功する。

ガンダムMk-IIが苦戦する相手を、瞬時に封じ込めるほどの圧倒的な性能を見せつける、真打ちの登場であった。

対ジ・O戦

グリプス戦役最終局面。
この戦争で多くの人間が死に、カミーユとΖガンダムもその悲劇の瞬間に遭遇し続けてきた。
これ以上の人死になど、あって良いはずがない。
こんな簡単に、人の命が失われ続けて良いはずがない。
あまりにも多くの散華に立ち会った事で、カミーユの精神は戦い続ける事の限界に達しようとしていた。

だが、そんな必死の感情をもあざ笑いつつ傍観し、あまつさえ戦火を広げようとする男がいた。
その名はパプテマス・シロッコ。
彼はジ・Oと名付けられた、強力な新型モビルスーツに乗っている。シロッコ自身もパイロットとして優秀だ。

カミーユは、そんなシロッコを許せなかった。
Ζガンダムでジ・Oと対峙した時、ついにその怒りが極限に達する。その中でカミーユは「許せないんだ！ 俺の命に代えても、身体に代えても、こいつだけは！」と叫ぶ。

そして、その叫びに呼応するかのようにΖガンダムにエネルギーが集中し始めた。
死者の魂がΖガンダムのバイオセンサーを通して、機体とカミーユ自身に力を貸したのである。
そのエネルギーをまとって、Ζガンダムはジ・Oに特攻をかけ、シロッコごと宇宙からその存在を消し去った。

だが、シロッコは死の瞬間、呪いのようなどす黒いオーラをΖガンダムに放出する。その力は限界に達しつつあったカミーユの心を決定的に破壊し、彼の精神は崩壊してしまうのだった。

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