ジュドー・アーシタ（機動戦士ガンダムΖΖ）の徹底解説・考察まとめ

ジュドー・アーシタのプロフィール・人物像

誕生日：宇宙世紀0073年10月10日
性別：男
年齢：14歳
身長：165cm
体重：56kg
血液型：B型
好物：ハンバーグ・カレー

時代は宇宙世紀0088年。
サイド1のスペースコロニー「シャングリラ」では、貧富の差が現出していた。
その中において貧困に位置する層の人間は、まともに学校へ通う事もできずにその日暮らしのような毎日を送らざるを得ない子どももおり、ジュドー・アーシタもまたそうした人間の内の一人だった。
彼の父親は行方不明で、母親はどこかへ出稼ぎに出たままである。
このため、ジュドーは日々の糧を得るためと、妹のリィナ・アーシタを学校へと通わせるための仕事として、ビーチャ・オーレグ、エル・ビアンノ、モンド・アガケ、イーノ・アッバーブの四人の仲間と共にジャンク屋を営んでいた。

そんな折に、先のティターンズ・エゥーゴ・アクシズの三組織による戦争、グリプス戦役を終えたエゥーゴの戦艦アーガマがシャングリラへ入港してくる。
アーガマは戦役によって、その人員・装備共に大幅に損耗しており、補給が急務の状態であったのだ。
しかし、そんな事は当時のジュドー達には関係がない。

時を同じくして、元ティターンズのヤザン・ゲーブルを乗せた脱出ポッドもまたシャングリラへ到着する。彼はグリプス戦役時に、アーガマのモビルスーツ、Ζガンダムに乗機を撃墜されていたが、命は助かっていたのだ。

ジュドーは、そんなヤザンと遭遇する。彼は撃墜された事で、Ζガンダムを逆恨みしていた。
そして事情を知らないジュドーをそそのかし、アーガマからΖガンダムを盗み出させるように仕向けたのである。盗品を売ればボロ儲けだとして、まんまと乗せられてしまったジュドーは、ジャンク屋の仲間達と協力し、Ζガンダムを盗むべくアーガマへ接近していく。

かくして共にアーガマへ潜入するものの、ヤザンの横暴な振る舞いに反感を覚えたジュドーは、盗むはずのΖガンダムに乗り込んで彼を撃退してしまう。
アーガマ艦長ブライト・ノアは、ジュドーのこの行動をニュータイプとして力を発揮してきたアムロ・レイやカミーユ・ビダンの再来と見なす。
それによってアーガマ潜入の罪は不問と処理され、ジュドーは半ばスカウトされるような形で、ビーチャ、エル、モンド、イーノ、四人の仲間達と、妹リィナと共にアーガマの乗組員になった。
ほどなくして、エゥーゴの志願兵であり後に恋仲となる女性、ルー・ルカとも合流する。

その後はアーガマのモビルスーツパイロットとして、エゥーゴおよび地球連邦軍と、ネオ・ジオンの戦争となる第一次ネオ・ジオン抗争へ参加。
同艦の携わる作戦や、遭遇する敵との戦闘を、Ζガンダムおよび新型モビルスーツ、ΖΖガンダムによってこなしていった。

それでも当初はパイロットとしての立場に乗り気ではなかったが、やがてリィナが、アクシズ改めネオ・ジオン（以下ネオ・ジオン）に誘拐されてしまうと、その奪還のため本腰を入れるようになる。
結果としてリィナを自らの意志で救出する事はかなわなかったものの、数々の戦いを経た後に、ジュドーはネオ・ジオン総帥のハマーン・カーンと戦場で対峙し、これを撃退。
第一次ネオ・ジオン抗争終結への、大きな力添えとなった。

戦後は、エゥーゴを辞す。
また、民間人セイラ・マスによって救助されていたリィナと再会も果たし、彼女と喜びを分かち合う。
そして仲間達に見送られつつ、恋仲となったルーと共に木星船団（木星よりヘリウム3等の資源を採取する組織）の一員に加わり、地球圏を旅立った。

ジュドー・アーシタの関連組織

エゥーゴ

反地球連邦を理念としつつも、内部構成員を主として地球連邦（以下連邦）の有志とする非公式の連邦内部組織。
同じく内部組織だが、正式な連邦内部組織であるティターンズと敵対していた。
A.E.U.Gの略称も用いられる事がある。

ジュドーがアーガマの乗組員となる頃には、ティターンズが壊滅したために、存在意義があやふやになっている。
このため「機動戦士ガンダムΖΖ」作中では敵対組織がネオ・ジオンとなり、エゥーゴはたびたび連邦正規軍と共闘している。
第一次ネオ・ジオン抗争終結後は、連邦に吸収される形で自然消滅した。

ジュドー・アーシタの関連人物・キャラクター

ルー・ルカ

エゥーゴの志願兵で、モビルスーツパイロット。
グリプス戦役からの連戦で人員・装備の損耗していたアーガマに補充として配属された。
正規兵のためにモビルスーツの操縦に長けており、パイロットとして天性の才能があるジュドーに次いで実力は高いが、その分性格も非常に勝ち気。

作中では主にΖガンダムに乗り込み、アーガマおよびネェル・アーガマの携わる作戦に参加した。
戦いの中でジュドーと惹かれあっていき、恋仲になる。戦後はジュドーと共に木星へ旅立った。

エル・ビアンノ

ジュドーやビーチャ、モンド、イーノと共に共にシャングリラのジャンク屋を営んでいた明朗快活な少女。
彼らと共にアーガマの乗組員となり、主にガンダムMk-IIのパイロットを務めるようになる。
ジュドーにほのかな恋心を抱いていたが、最終的にはルーに譲り、そしてビーチャから向けられた想いを受け止める様になる。

ガンダムMk-IIの性能が高くないと設定されているにも関わらず、Ζガンダムなどの高性能モビルスーツの引き立て役にならない程度には活躍するため、実は凄腕パイロットなのではないかと考察するファンが存在する。

ビーチャ・オーレグ

ジュドー、エル、モンド、イーノと共にシャングリラでジャンク屋を営んでいた少年。
その中でも特にモンドと仲が良く、親分子分のような関係である（親分はビーチャ）。
彼らと共にアーガマの乗組員となり主に百式のパイロットを務めるようになる。
一時期、ジュドーや大人達への反発心からネオ・ジオンへ投降するという形で寝返ったが、後に反省してアーガマへ戻っている。

悪ガキ的な性格で、ジュドーをライバル視しており、エルに片思いをしている。このため、エルがジュドーに惹かれていると感じた時などは、ジュドーに嫉妬する事もある。
最終的にはネェル・アーガマの艦長代理という大役を任され、片思いだったエルにも恋心が通じるなど、大躍進を遂げた。

モンド・アガケ

ジュドー、エル、ビーチャ、イーノと共にシャングリラのジャンク屋を営んでいた少年。
その中でも特にビーチャと仲が良く、彼とは親分子分の関係である（モンドは子分）。
悪ガキ的な性格だが、ビーチャに比べると若干現実的かつ、臆病。ただし、覚悟を決めた時は脅威に臆さない。

一時期ビーチャと共にネオ・ジオンへ寝返ったが、反省してアーガマへ戻る。
ラサラという少女に出会い、恋をするも戦いで死に別れた事で人間として著しく成長し、第一次ネオ・ジオン抗争を生き抜いた。

イーノ・アッバーブ

ジュドー、エル、ビーチャ、モンドと共にシャングリラのジャンク屋を営んでいた少年。
他のメンバーに比べると大人しい性格で、その分地味で目立たない。
とはいえ、臆病ではなく、むしろ勇気という点ではビーチャやモンドを超えており、ジュドーに類する部分も持っている。
器用らしく、臨時のモビルスーツパイロットから整備、雑用などなんでもこなす。

また、ジャンク屋メンバーの中ではもっとも美形とされ、スタンパ私邸に（女しか招き入れられないため）ジュドーと共に女装して潜入しようとした際には、ジュドーが門前払いを食らっていたのに対し、イーノはすんなりと侵入せしめた。

リィナ・アーシタ