羊たちの沈黙(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『羊たちの沈黙』とは、1991年にアメリカで製作されたサイコ・スリラー映画で、アカデミー賞主要5部門を獲得した大ヒット作品である。トマス・ハリスの同名小説をジョナサン・デミ監督が映像化した。ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが主演を務める。連続殺人事件の調査として、FBIは実習生クラリス・スターリングを抜擢。収監中の猟奇殺人犯で、元精神科医のハンニバル・レクターに捜査の協力をさせるべく派遣する。クラリスはレクターとの奇妙な関係を築く一方、自らの過去と対峙してゆくことになる。

吹き替え:堀勝之祐(ソフト版)、金内吉男(VHS版)
元精神科医の連続猟奇殺人犯である。9人を殺害したうえ、被害者の肉や内臓を調理して食べた。逮捕後に殺人罪として起訴されたが、精神障害と認定され精神病院へ収監されている。事件の異常性からマスコミは「人食い(カニバル)ハンニバル」と呼び、センセーショナルに書き立てた。カニバルとはカニバリズムの略であり、正しくは「共食い」のことである。そのため、人間に当てはめてこの言葉を使用する場合はカニバル=食人の意味となる。

レクターはリトアニア出身で名門貴族の末裔とされ、裕福な家庭に育ち英才教育を施される。幅広い知識と深い教養があり、語学においてはリトアニア語はもちろんのこと、英語及びドイツ語にも堪能である。第二次世界大戦中の混乱期に両親を亡くし、幼い妹と共に孤児となったレクターは身寄りも無く途方に暮れていた。そこへ大寒波が押し寄せ、食料を探し求める暴漢たちに隠れていた家が襲われる。そして、溺愛していた妹を彼らに殺害されたうえ、食料にされるのだ。さらにレクター自身も空腹に抗えず、自らの妹を食してしまう。このおぞましい体験が、レクターの複雑で異常極まりない人格を作り上げた。

FBIは猟奇的な連続殺人や、理解に苦しむような未解決事件の捜査手法として、犯人像を絞り込むための分析(プロファイリング)を進めていた。その調査の名目として、行動科学課の主任捜査官ジャック・クロフォードはFBIアカデミーの実習生クラリス・スターリングをレクターの元に派遣する。だがその真意は、捜査中のバッファロー・ビル事件にレクターの知見を役立て、協力させることであった。

おそらくは暇つぶし程度なのだろうが、レクターは若く美しいクラリスの聡明さに興味を持った。提示された型通りの質問事項(言わば心理分析テスト)は頑なに拒否したが、彼女と言葉のやり取りを始める。それはまるで教師と生徒を演じる授業(セッション)のようでもあり、何かの駆け引きのようでもある。そしてレクターは、最も辛かった記憶の告白と引き換えに、バッファロー・ビル事件の解明に対する協力を申し出る。
ここで重要なのは、レクターが何を知りたいのかという事である。単に興味本位でクラリスの事を根掘り葉掘り聞き出したかった訳では無い。レクターにとって、他者の辛い出来事や体験、それに伴う悲しみの感情が何より心を揺さぶる要素なのである。それはまるで悪魔が人の魂を欲しているようなものであり、レクターの養分でもあるのだ。

それは、娘をバッファロー・ビルに誘拐されたルース・マーティン上院議員との取引(情報を伝える代わりに別の病院に移送)の際、唐突におかしな質問をする行為からも分かる。レクターは犯人の情報を話す傍ら、ぶしつけにこう問いかける。
「娘さんを母乳で育てましたか?」マーティンが「そうです。それが何か?」と答えると、「乳首は硬くなったか?」と続けた。何を失礼なと言わんばかりに表情を強張らせるマーティンに対し、「脚を切断しても、後に無くした脚で痛みを感じるというが、娘さんが死んだらあなたはどこで痛みを感じるのだ?」と追い打ちを掛けた。
マーティンは、犯人に殺されるかもしれない娘を救うためなら何でもする覚悟であった。しかし、そのように言われ絶望的な悲しみに襲われたはずだ。まだ情報を欲していたにも関わらず彼女は「このケダモノを送り返して!」と叫び、その場を立ち去ろうと背を向けてしまう。だがその背中に向け、レクターはようやく犯人の本名と特徴を明かす。

これは単に彼の異常性を披露するだけの場面では無く、マーティン上院議員の悲しみを煽って彼女の辛い感情を引き出し、その対価として情報を与えたという流れなのだ。ちなみにここで明かした犯人の情報は嘘であり、レクターはこの機会を捉えて計画を練り、脱走のチャンスを窺っていた。おそらく、レクターは犯人の名前を知らなかったのだと思われる。何度もその機会はあったにも関わらず、結局最後までクラリスにも犯人の本名を明かすことは無かったからだ。

その後、劣悪な環境のボルチモア精神病院から、森の中にある静かなメンフィスの病院への移送は約束通り実行される。受け入れ側病院の警備準備が整うまでの間、レクターは一時的にシェルビー郡裁判所に身柄を移された。広いフロアの中央に特設の檻が設置され、2人の警官が常駐し全方位からの監視を行い、建物の1階ロビーには別チームが待機。厳重かつ万全と思われる警戒態勢が敷かれる。
だが、レクターは驚くべき方法で脱走を図った。まず、直接の監視任務に就いた2人の警官を殺害。その着衣をすり替える。さらにひとりの警官の顔を丸ごと剥ぎ取りマスクのように被り、彼に成りすましたのだ。異変を察知して駆けつけた別チームの警官の前では危篤状態を装い、すっかり信じ込ませ、すぐさま救急車により建物の外に運び出される。そして救急病院への搬送中に救急隊員を襲って殺害したうえ、付近に居た旅行者まで殺して服と金品を奪い、行方を晦ませてしまった。

その後、レクターは南米の島国バハマに姿を現す。そこからクラリスに電話を掛け「古い友人を夕食に」と告げる。その視線の先には、かつてボルチモア精神病院でレクターの担当医であったフレデリック・チルトン医師の姿があった。チルトンは傲慢なうえ、自己顕示欲が強い性格の男であり、レクターの最も忌み嫌うタイプの人物である。さらにチルトンは収監中のレクターに対し、つまらない嫌がらせを繰り返していた。

「古い友人」であるチルトンを親しく夕食に誘い、テーブルを共にするので無いことは明らかである。レクターは楽しくて堪らないといった風情で、ゆっくりと彼に向かって歩き出した。チルトンを調理して夕食とするのであろうか。

FBIの上司・同僚

ジャック・クロフォード(演:スコット・グレン)

捜査中のクロフォード主任捜査官

吹き替え:有本欽隆(ソフト版)、有川博(VHS版)
FBI行動科学課の主任捜査官で、クラリス・スターリングの上司である。人間の行動心理学や、科学技術を用いた分析手法(プロファイリング)を取り入れ、犯人の絞り込みを行う部署の責任者だ。ヴァージニア大学で授業を受け持つほど経験豊富で優れた人物であり、この分野の権威でもある。同大学でクロフォードの講義を受けていたクラリスを彼はおおいに評価しており、才色兼備な彼女には日頃から特に目を掛けていた。そしてクラリスもまた、アカデミー卒業後はクロフォードの行動科学課への配属を希望している。
レクターはクロフォードを評し、クラリスに対して後ろ暗い淫らな感情を抱いていると彼女に告げるが、クロフォードの言葉や仕草にそう受け取られる直接的な表現は無い。

クロフォードは、ある特別な任務にクラリスを抜擢する。猟奇殺人犯として精神病院に収監されている、元精神科医ハンニバル・レクターへの面談調査である。FBI行動科学課は収監されているあらゆるタイプの殺人犯にインタビューを行い、彼らの考え方や経験から得られるデータから未解決事件のプロファイリングを進めている。しかし、レクターだけはどんな捜査官を送っても頑として協力を拒まれていた。そこで、ベテラン捜査官ではなく経験が浅い学生の派遣を検討する。リスクはあるが学生ならば、新鮮な視点から物事を捉えられるだろう。しかもクラリスなら知性もあり、成績も優秀で且つ多くの男性の目を引くほどに美しい。彼女ならレクターに気に入られ、頑なな彼の警戒心も解けるかもしれない。クロフォードはそう考えたのだ。早速クラリスを呼び出してこの件を指示すると、向上心旺盛な彼女は即座に承諾してくれた。だが、レクターは知性も教養もあり、おそろしく狡猾でもある異常者なのだ。たとえクラリスが優秀であっても、簡単に操られてしまう恐れがあった。そのためクロフォードは「決してまともな人間と思うな。個人的な話はしないように」と注意喚起を促すことも忘れなかった。
優秀な実習生を派遣することで、未解決事件への捜査協力をレクターにさせる、この試みはおおむね成功する。だが、真の狙いは現在FBIが追っている連続殺人犯バッファロー・ビル事件の捜査に、レクターが持つ知見や洞察力を役立てることであった。そして、彼が明かすいくつかのヒントから浮かび上がる犯行の動機や犯人の人物像、そしてそれに伴う捜査にクラリスを参加させることで事件解決の兆しが見え始める。やがてクロフォードは、容疑者を絞り込み「ジェイム・ガム」という男を捜査する。この男はレクターの示す犯人像や特徴に酷似するうえ、現場に残された数少ない状況証拠からも一致点が多く見られたからである。裏付け捜査を進めて自信を深めたクロフォードは、すぐさまジェイム・ガムの家宅捜索に踏み切った。
その頃、クラリスからある報告を受ける。彼女は、最初の被害者の周辺に犯人が居るのではないかとの仮説を立て、そのフレデリカ・ビンメルの故郷で捜査を行っていた。クラリスは自説の裏付けらしきものが取れ、犯人に近づいていると興奮気味に伝えてきたのだ。だがクロフォードはすでに容疑者を特定した事を告げ、部隊を率いて家宅捜索に向かっていることも付け加える。そして「全て君のお陰だクラリス。君が居なければ成し得なかっただろう」とねぎらいの言葉を掛け、引き続き現地で聞き取り捜査を続けるよう指示する。
ところが、いざ踏み込んでみると容疑者ジェイム・ガムの住所には誰も住んでおらず、もぬけの殻であった。すでに転居したか、容疑者自体を見誤った可能性がある。いずれにしろ、犯人の間近で捜査を続けさせているクラリスには危険が迫っているかもしれず、彼女の身を案じざるを得ないクロフォードであった。急ぎ、部隊をそのまま率いてフレデリカ・ビンメルの故郷へ取って返したが彼の杞憂は的中する。クラリスは聞き込み中、たどり着いた古い家屋に住む男と話すのだが、その男こそ殺人犯バッファロー・ビルであったのだ。しかし、クラリスは単独でその男を犯人だと見破り、健気なことに銃撃によって倒す。見事に事件を解決したクラリスを、一足遅く到着したクロフォードは抱きかかえる。事件解決という安堵と達成感は当然あったが、愛弟子とも言えるクラリスの大手柄を喜び、何より彼女が無事であったことにホッと胸を撫でおろすクロフォードであった。
その後、クラリスは訓練期間を終えてFBIアカデミーを卒業する。パーティーや晴れやかな場所を好まないクロフォードだったが、控えめに目立たぬようクラリスのお祝いに駆け付けた。そして「おめでとうクラリス。お父上もお喜びだろう」と、警察官であった彼女の亡き父親を引き合いに出して祝いの言葉を掛ける。クラリスは感謝を述べながら、手を差し出した。やけに小さなその手を、クロフォードの大きな手が包み込み、ふたりは握手を交わすのであった。

アーディリア・マップ(演:ケイシー・レモンズ)

クラリスと同じくFBI捜査官を志すアーディリア

吹き替え:湯屋敦子(ソフト版)、松本梨香(VHS版)
FBIアカデミーの実習生で、クラリス・スターリングの同僚である。男社会のFBIにおいて、数少ない同性の友人であり相談相手でもある。明るく素直な性格に見えるが、理知的で努力家でもある点はクラリスに引けを取らない。

ある日、同僚のクラリスが特別な任務に抜擢される。元精神科医で猟奇殺人犯として収監中のハンニバル・レクターへの面談調査である。未解決事件の捜査に役立てるデータ集めの名目だが、それは表向きの理由であり真の狙いは、世間を騒がせているバッファロー・ビル事件の解決にレクターの力を利用するためであった。彼の持つ知見や、優れた洞察力を用いて犯人像の絞り込みをさせたいのだ。この試みはおおむね成功し、レクターからはいくつものヒントが得られる。当初アーディリアは、そのヒント自体に懐疑的であった。だが、それらをクラリスと一緒に検証するうち、犯人像を絞り込めると信じ始める。
その後、思いもよらぬ方法で脱走を図り、レクターが逃走してしまう。アーディリアは彼に近づきすぎたクラリスが命を狙われるのではないかと心配するが、レクターと奇妙な関係を築いたクラリスは「確信はないけど大丈夫。そう感じるの」と否定する。
そして、ふたりはレクターが残したヒントの検証を続けた。アーディリアは事件資料の地図からレクターのメモ書きを見つけ、それが重要な意味を持つことを指摘する。その謎解きを突破口として導き出した結論に基づき、クラリスは最初の犠牲者フレデリカ・ビンメルの故郷へ飛ぶ。そして、現地での聞き込み捜査をして行く過程でクラリスはある古い家屋にたどり着き、そこに住む男性に聞き取りを行う。だが、その男性こそ犯人バッファロー・ビルだったのだ。レクターの示した手がかりを最も理解するクラリスは、その男性を犯人だと見破ることが出来、銃撃により見事に彼を倒すことに成功する。

その後、訓練期間を終えたアーディリアは、クラリスと共に卒業式に臨む。そして、念願だったFBIの正式な捜査官になることができたのである。

ボルチモア精神病院の人物

フレデリック・チルトン医師(演:アンソニー・ヒールド)

初対面のクラリスを露骨に誘うチルトン

吹き替え:石井隆夫(ソフト版)、小島敏彦(VHS版)
ハンニバル・レクターが収監されている「チェサピーク州立病院」の「ボルチモア精神異常犯罪者診療所」にある、最厳重監視病棟の責任者で医師である。精神障害と認定された犯罪者の管理と治療に当たっている。傲慢な性格で、自分より弱い立場の者を見下す反面、功名心が強いので権力者には媚びへつらう傾向がある。また、初対面のクラリス・スターリングを露骨に性的なデートに誘うなど、デリカシーに欠けるところも見られる。そのため、患者であるレクターとの関係はすこぶる悪い。レクターは傲慢で礼儀知らずな者や、愚かで怠惰な人間を嫌っているのだ。

ある日、FBIはチルトンの元にクラリス・スターリング捜査官を派遣する。その目的は、収監中の患者である元精神科医で猟奇殺人犯、ハンニバル・レクターへの面談であった。クラリスはFBIアカデミーの実習生だが、この調査のため一時的に捜査官の身分を与えられていた。若く美しいクラリスに対し、チルトンはいきなり「ボルチモアで一泊しないか?私が案内するよ」とぶしつけなデートの誘いをするが、無下に断られてしまう。その事に対する当て付けなのか、レクターの元へ案内する際には彼が危険であることの注意喚起も含め「油断するとこうなるぞ」と言って、ある写真を見せてクラリスを脅す。それは以前、レクターに襲われた女性看護師の整形手術後の姿で、彼女は顔面の肉を食いちぎられていたのだ。だがクラリスはさほど動じる様子も無く、逆に「先生はこの辺で」と、彼女がレクターに面会する直前で追い返されてしまった。どうやらクラリスにも良い印象を持たれなかったようだが、チルトンはその事にすら気付かず憮然としていた。

クラリスとレクターの面談の内容について、チルトンは詳細な報告を求めたがこれも断られる。怒り心頭のチルトンは、姑息にもFBIやクラリスに無断でレクターの監房に盗聴器を仕掛け、ふたりの会話を全て盗み聞きする。そして、クラリスがレクターに対し情報提供の見返りに、ある取引を持ち掛けた事を知ったのだ。それは、世間を騒がせている連続殺人犯バッファロー・ビルに囚われた女性の母親で、上院議員のルース・マーティンからレクターへ待遇改善の申し出があるかのような嘘の取引であった。チルトンはマーティン上院議員に連絡を取り、この事実を密告したうえで彼女にすり寄る。そして、自分に任せてくれたらレクターから情報を引き出せると提案し、藁にもすがりたい彼女の足元を見て自分の出世に利用するのだ。
上院議員の後ろ盾を得たチルトンは、レクターに嘘の取引は忘れて自分の言う事を聞けと脅し、彼に応じさせる。その際、出世のチャンスに興奮気味で油断したのかもしれないが、チルトンは自分のペンを紛失している。しかも、その重大な事実に気付きもしていなかった。その後、マーティン上院議員の許可を得て、レクターをボルチモアから規則が緩やかで静かなメンフィスの病院へ移送することが決まった。そして、メンフィス国際空港でマーティン議員に会ったレクターは、犯人に会った事があると主張し、事件解決に役立つ情報を話す。しかし、後に分かるのだがこれはレクターの嘘であり、彼ははこの件を利用し脱走を企てていたのだ。そんな事とはつゆ知らず、取材に来たマスコミに対しチルトンは、得意満面で自らの手柄を吹聴するのであった。
結局、レクターはチルトンから盗んだペンの部品を用いて手錠を外し、監視の警官を殺害して逃亡に成功する。慌てたのはチルトンである。レクターから毛嫌いされているうえ、彼に対しては特に嫌がらせを続けて来た自覚がある。当然レクターに命を狙われると思い、恐れおののいたのだ。その日からチルトンは、少しの物音にも神経を尖らせるような状態に陥り、屈強なボディーガードを雇ったうえ、レクターから逃れるため海外への渡航を決意する。ほどなくして、チルトンはカリブ海に浮かぶ島国バハマへ飛び、空港に降り立つ。「警備は万全だろうな?」ボディーガードに念を押すように確認する態度は、かつての傲慢なチルトンでは無かった。ビクビクしながら周囲に目を配り、片時も気が休まらない様子である。だがそんな彼を、離れた場所にある公衆電話で誰かと話しながら、見つめている人物がいた。変装しているため一見しただけでは分からないが、その人物は紛れもなくレクターその人であった。彼は電話口で「古い友人を夕食に」と言い残し、受話器を置く。そしてゆっくりと、まるで楽しくて仕方ないとでも言いたげな風情で歩き出したのだった。

バーニー(演:フランキー・R・フェイソン)

バーニーは極度に緊張するクラリスを気遣った

ハンニバル・レクターが収監されている「チェサピーク州立病院」の「ボルチモア精神異常犯罪者診療所」にある、最厳重監視病棟の看護師である。看護師と言ってもこの病院では看守のようなもので、彼は屈強なアフリカ系の男性である。常に柔和な物腰であり、誰にでも分け隔てなく気遣いの出来る人物と見られ、気難しい性格の担当患者ハンニバル・レクターから一定の信頼を得られている。

ある日、FBIから若く美しい捜査官クラリス・スターリングが派遣されて来てレクターに面談を行う。クラリスの来訪に先立ち、バーニーはレクターの監房の前にイスを置き、彼女が座って話を進められるよう計らう。また、恐ろしい犯罪者であるレクターを怖れてか、極度に緊張している様子のクラリスを気遣い「監視していますから大丈夫ですよ」と優しく丁寧な口調で声を掛けた。
また、別の日にはフレデリック・チルトン医師に命じられ、レクターに拘束衣を着せたうえ、彼の顔面に格子状の網を被せた。そこまでしないとレクターの監房に入ることは極めて危険であるからだ。そうしておいてチルトンは、レクターのベッドに寝ころびながら「まだ砂浜での散歩を夢見ているのか?」と、何やら楽しそうに話し始める。クラリスがレクターから協力を引き出すために提示した取引はでっち上げであり、彼女の言う待遇改善の申し出は「嘘だ。君は騙されているぞ」と告げる。チルトンはレクターの監房に盗聴器を仕掛けてクラリスとの会話を全て聴いていた。そして、そんな申し出の事実が無いと、わざわざ関係機関に確認を取ったうえ、今度はチルトン自らが「レクターから情報を引き出す」と提案したようである。チルトンは、自分の出世のためにレクターを利用しようとしているのだ。日頃のチルトンの態度や人柄を承知しているバーニーは、さして驚きはしなかったが「そんな事をして大丈夫なのか」という気持ちにも駆られる。長らくレクターの担当をしてきたバーニーは彼の賢さと異常なまでの理性、そして執念深く複雑な性格をよく知っていた。だから、危険な人物と知りつつも敬意を払い、注意深く接してきたのだ。そんなレクターをチルトンは軽く見ており、手玉に取れると思っているようだった。待遇改善なら別の施設に移すのだろう。別の看護師や看守にレクターの世話が務まるのかという懸念もある。
そんなバーニーの心配を察したのか「お前は外に出ていろ」と、チルトンは吐き捨てるように命じる。それを聞いたバーニーは、怪訝な表情を浮かべてチルトンを、そしてレクターを見た。居丈高な命令に立腹したのでも無ければ、レクターの監房に残すチルトンが心配なわけでも無い。レクターがこの先、何をしでかすかが心配なのだ。そして、そんなバーニーの杞憂は現実のものとなる。この後、別の施設に移送されることになったレクターは恐ろしい手口で脱走を図り、逃亡してしまうのだ。周囲はやはり心配したが、バーニーの元にレクターが現れるような事は無く、彼もそんなことなど起きないだろうと考えるのだった。

事件の被害者と母親

キャサリン・マーティン(演:ブルック・スミス)

車の中で歌うキャサリン

吹き替え:水田わさび(ソフト版)、喜田あゆ美(VHS版)
連続殺人犯バッファロー・ビルに囚われた7人目の被害者である。帰宅して駐車場に車を止めた所に、声を掛けて来た犯人に襲われる。母親が上院議員であったことから、この件はマスコミによって大きく取り上げられた。

犯人ビルに連れ去られたキャサリンは、古い井戸の底に監禁された。それは建物の地下にあり、外部から隔絶された場所にあった。犯人の手口は、ふくよかな若い白人女性を誘拐し、3日間生かした後に銃殺したうえで皮膚を剥ぎ取るという残虐なものである。つまり、キャサリンの命はあと3日で奪われてしまうのだ。だが、キャサリンは犯人の目的も囚われた理由も知らず、井戸の底で恐怖に震えていた。
ある日、井戸の壁に人間の爪と見られるものと血痕を見つけたキャサリンは、その意味を悟り戦慄する。自分以外にもここで誰かが囚われ監禁され、逃げ出そうとして壁に爪を突き立て、おそらく失敗したのだ。何もしなければ自分も同じ運命をたどり、やがて殺されてしまうだろう。意を決したキャサリンは、ビルが大事にしている飼い犬を罠に掛ける。わずかに与えられた食事で残った骨を使い、その小型犬を捕らえたのだ。そして解放しないと愛犬を殺すと脅し、交渉する。
犯人は激怒してキャサリンを殺そうと銃を取り出すが、迷っている。彼の目的は女性の殺害では無かったからだ。そこへ来客を知らせる呼び鈴が鳴る。わずかな手がかりから地道な捜査を続けていた、FBIのクラリス・スターリング捜査官がこの建物に聞き込みに訪れたのだ。
犯人はあえて捜査官を家に招き入れ、亡き者にしようと企むが、正体を見破りその意図を察知したスターリング捜査官に銃撃され死亡した。キャサリンは一連のバッファロー・ビル事件で生還した唯一の被害者となった。

ルース・マーティン議員(演:ダイアン・ベイカー)

愛娘を救うためレクター博士と取り引きをするマーティン議員

吹き替え:母藤木聖子(ソフト版)、此島愛子(VHS版)
テネシー州選出の上院議員で、バッファロー・ビルに囚われたキャサリン・マーティンの母親である。アメリカにおける上院議員は、各州に2人づつが選挙によって選ばれる。民衆の代表として議会に参加し、大統領に助言や同意を与えるなど各方面に強い権限と影響力を持つ。

娘のキャサリンがテネシー州メンフィスで行方不明となり、その後バッファロー・ビルに囚われたと知ったマーティン上院議員は、あらゆる手を尽くして我が子を救おうと奔走する。テレビカメラの前では「娘を、キャサリンを返して下さい。今こそ、あなたの慈悲を世間に示して下さい」と涙ながらに訴えた。
また、犯人の情報を持っているとされる精神病院に収監中の殺人犯ハンニバル・レクターに対し、自分に相談もなく架空の取引を持ちかけたFBIに激怒する。まるでキャサリンを餌に釣りをするような行為と捉えたのだ。そして、そのことを密告したフレデリック・チルトンの勧めに従い、今度は本当の条件を提示してレクターと交渉する。厳重な監視下で収監されているレクターは、静かで自然の豊かな病院への移送を希望し、マーティン上院議員は犯人の情報と交換でこれを認めた。
その後、移送途中のメンフィス国際空港でレクターと対面したマーティン上院議員は、犯人の情報を聞き出すことに成功したが、それはありきたりな内容であった。後に分かるのだがレクターが話した犯人の本名もでたらめなものであり、彼はこの機会を捉えて脱走を企てていただけなのだ。
しかも、レクターから侮辱的な言葉を投げかけられたマーティン上院議員は憤慨し「このケダモノを送り返して!」と吐き捨てるように言い、彼をなじるのである。ともかく、情報を提供した見返りは実行され、レクターは移送される。しかしその途中でレクターは、とんでもない方法で脱走に成功し、どこかへ逃走してしまうのだった。

メンフィス警察の人物

ボイル警部補(演: チャールズ・ネイピア)

nakano_makoton5
nakano_makoton5
@nakano_makoton5

Related Articles関連記事

ハンニバル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハンニバル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ハンニバル』とは、2001年の米英伊合作によるサイコ・スリラー映画である。原作はトマス・ハリスの同名小説で、大ヒット作『羊たちの沈黙』の続編に当たる。監督はリドリー・スコットが務め、主人公レクター役は前作から引き続きアンソニー・ホプキンスが担当した。元精神科医で狂気の連続殺人鬼「ハンニバル・レクター博士」を巡る、極めて猟奇的な物語。FBI捜査官クラリスは彼を追うのだが、その先には身も凍る恐ろしい惨劇が待っていた。息を飲むスリリングな展開と、絵画のような映像によるコントラストは必見である。

Read Article

レッド・ドラゴン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

レッド・ドラゴン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『レッド・ドラゴン』とは、トマス・ハリスの小説をもとにして2002年に公開されたアメリカのサスペンス映画である。 監督はブレット・ラトナー、主演をアンソニー・ホプキンスである。人食いハンニバルと呼ばれる精神科医の殺人犯ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に殺されかけた過去を持つ、元FBI捜査官であるウィル・グレアム(エドワード・ノートン)との戦いを描く。見どころは、レクター博士とウィルの頭脳戦と徐々にレッド・ドラゴンと呼ばれる猟奇殺人犯を追い詰めていく所である。

Read Article

ジョー・ブラックをよろしく(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ジョー・ブラックをよろしく(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジョー・ブラックをよろしく』とは、1998年にアメリカで公開されたファンタスティック・ラブストーリーである。事故死した人間の姿を借りて地上に舞い降りた死神は、死期が迫っている大富豪のビル・パリッシュの元に現れた。ビルは自分の命の延長と引き換えに人間界の案内役を引き受ける。ビルの家族に友人だと紹介された死神は、ビルの娘であるスーザンに惹かれ、次第にスーザンも死神に恋をしてしまうのだった。死神と人間の切ない恋模様と家族愛が描かれている。監督は、マーティン・ブレストが担当している。

Read Article

ワイルド・スピード(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワイルド・スピード(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2001年公開のポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼル主演、ロブ・コーエンが監督したカーアクション映画。ロサンゼルスを舞台にストリート・カー・レースが行われていた。天才ドライバーのドミニクにレースを挑んできた謎の男ブライアンは、実は高級品を積んだトラックの強盗事件を捜査する囮捜査官だった。容疑者と捜査官である両者は徐々に友情を感じるようになる。カーアクション満載の大人気ワイスピシリーズの第1作目。

Read Article

トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トランスフォーマー/最後の騎士王』とは、2017年公開のアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写版『トランスフォーマー』シリーズ5作目であり、4作目の『トランスフォーマー/ロストエイジ』の続編でもある。オートボットの総司令官「オプティマス・プライム」が宇宙へ旅立って数年後、ケイドは新たな仲間と共にトランスフォーマーたちを守るため、人類とトランスフォーマーたちの生存競争に身を投じていく。

Read Article

ボーン・レガシー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ボーン・レガシー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。

Read Article

ボーン・アルティメイタム(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ボーン・アルティメイタム(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ボーン・アルティメイタム』とは『ボーンシリーズ』の3作目で、2007年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンは、CIAの極秘計画の暴露記事を書こうとする記者と接触したことで存在が見つかり、またもやCIAに狙われる。その一方、CIA内部の人間と協力し、極秘計画に絡んだ組織の陰謀を暴き、とうとう記憶を取り戻す。その場にいるかのような臨場感溢れる映像やスピーディなストーリー展開、スリリングな逃走劇など息もつかせぬシーンの連続で観る者を引き込む最高傑作。

Read Article

ファーザー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ファーザー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ファーザー』とは、2012年に発表されたゼレールの戯曲『Le Père 父』を基にした、2020年イギリス・フランス・アメリカのヒューマンドラマ映画である。一人暮らしをしている81歳の父が認知症によってだんだんと老いてゆく姿を名優アンソニー・ホプキンスが演じ、父を見守る献身的な娘をオリヴィア・コールマンが熱演。娘の夫や介護人の判別がつかなくなり、記憶と理解力が衰える父を娘の目線で描かれている。老いとはなにか、親子の深い関係を訴える感動作。

Read Article

バックドラフト(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

バックドラフト(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『バックドラフト』とは、消防士の兄弟の火災現場での活躍と葛藤、謎の放火犯を追う物語。監督は『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるロン・ハワードが務めており、出演者はカート・ラッセル、ロバート・デ・ニーロなど豪華な顔ぶれが揃っている。火災現場の視覚効果をアメリカの特殊効果及びVFXの制作会社インダストリアル・ライト&マジックが務めている。エグゼクティブ・プロデューサーはブライアン・グレイザーと『砂の惑星』のラファエラ・デ・ラウレンティスが務めている。

Read Article

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』とは、2018年6月22日にアメリカ合衆国で公開された映画。『ジュラシック・パーク』シリーズ5作目の映画である。 日本公開は2018年7月13日。前作での大惨事から3年。放棄されたジュラシック・ワールドを有したイスラ・ヌブラル島には火山噴火の兆候が見えていた。噴火へのタイムリミットが迫る中、主人公オーウェンと彼の仲間たちは恐竜たちの救出チームに参加する。それぞれが奮闘する中、オーウェンたちは救出劇の裏に隠された陰謀にも巻き込まれていく。

Read Article

世界最速のインディアン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

世界最速のインディアン(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『世界最速のインディアン』とは2005年のニュージーランド・アメリカ合衆国の伝記映画である。実在のライダであるバート・マンローの話を元にした伝記作品であり、監督はロジャー・ドナルドソン、出演はアンソニー・ホプキンスが務めた。初老のライダー、バート・マンローは、愛機「1920年代インディアン・スカウト」で世界最速記録に挑戦することが長年の夢であった。ある日自身の老い先が短いことを悟ったバートは、人生最後のチャンスとしてバイカーの聖地「ボンネビル塩平原」へ向かう決断をする。

Read Article

心の闇が深い!サイコスリラー・サイコホラーがテーマの洋画まとめ【スクリームほか】

心の闇が深い!サイコスリラー・サイコホラーがテーマの洋画まとめ【スクリームほか】

世の中にはゾンビや幽霊などのホラー映画が数多く存在しているが、人間の心の闇の部分を題材とした「サイコスリラー」「サイコホラー」もまた、幽霊などとは異なったジャンルの「ホラー映画」として人気を博している。一見すると普通の穏やかな人物の凶行や、実在の殺人事件をモチーフとした映画も多い。本記事では「サイコスリラー」「サイコホラー」をテーマにしている洋画を、厳選して紹介する。

Read Article

【羊たちの沈黙】イカれてる…狂気に満ちたサイコパスのおすすめ洋画20選【ブラック・スワン】

【羊たちの沈黙】イカれてる…狂気に満ちたサイコパスのおすすめ洋画20選【ブラック・スワン】

人間の心の闇というのは、恐ろしいものです。人を笑いながら殺したり、虐げることに喜びを感じたり…現実にそんなことが起こると恐怖以外の何物でもないのだけど、映画となるとなぜかちょっと怖い物見たさで気になってしまいますよね。この記事では、そんな狂気に満ちあふれたサイコパス洋画のおすすめをまとめました。眠れなくなること必至なので、苦手な方は閲覧注意!

Read Article

【閲覧注意】実際の事件や事故がもとになったホラー・サスペンス映画まとめ【死霊館ほか】

【閲覧注意】実際の事件や事故がもとになったホラー・サスペンス映画まとめ【死霊館ほか】

この世に数多くの作品が存在しているホラー映画。その中には実際に起こった事件や事故をモチーフにした作品もたくさん含まれている。とある仮説を検証するために行われた実験の末に起こった凄惨な事件や、地元で有名な心霊スポット、悪魔に憑りつかれた少女などがその一例だ。本記事では実際の事故・事件がモチーフとなったホラー映画やサスペンス映画を、厳選して紹介する。

Read Article

【羊たちの沈黙】映画のモデルにもなった実在する異常快楽殺人者(サイコパス)たち!【悪魔のいけにえ】

【羊たちの沈黙】映画のモデルにもなった実在する異常快楽殺人者(サイコパス)たち!【悪魔のいけにえ】

映画や小説のモデルとなった、実在する異常快楽殺人者(サイコパス)たちを紹介する。彼らの多くは幼少期を問題のある環境で過ごし、周囲から怪しまれても逮捕後に出所してからも犯行を繰り返した。世に恐怖と衝撃を与えた、まさに人の皮を被った悪魔たちである。

Read Article

殺人鬼が登場する映画32選!『羊たちの沈黙』『エルム街の悪夢』『チャイルド・プレイ』『13日の金曜日』などハラハラする作品ばかり!

殺人鬼が登場する映画32選!『羊たちの沈黙』『エルム街の悪夢』『チャイルド・プレイ』『13日の金曜日』などハラハラする作品ばかり!

ここでは殺人鬼が登場する映画をまとめた。猟奇殺人犯ハンニバル・レクターを主役とする『羊たちの沈黙』や、殺人鬼フレディ・クルーガーの悪夢に悩まされる高校生を描いた『エルム街の悪夢』など、ハラハラする展開の作品ばかりだ。

Read Article

【羊たちの沈黙】オススメのミステリー映画30選 最後まで謎が解けない名作だらけ!【ショーシャンクの空に】

【羊たちの沈黙】オススメのミステリー映画30選 最後まで謎が解けない名作だらけ!【ショーシャンクの空に】

オススメのミステリー映画をランキング形式で30作紹介。 同名のベストセラーを原作とし、アカデミー賞の主要部門を総なめした「羊たちの沈黙」、希望を持って生きることの大切さを教えてくれる名作「ショーシャンクの空に」など。最後まで謎が解けないハラハラドキドキ感を楽しめる作品ばかり。

Read Article

90年代のホラー映画撮影裏画像まとめ!『シックス・センス』などの貴重なショットを掲載

90年代のホラー映画撮影裏画像まとめ!『シックス・センス』などの貴重なショットを掲載

90年代のホラー映画撮影裏画像をまとめました。ブルース・ウィリス主演の『シックス・センス』や、ゲイリー・オールドマン主演作『ドラキュラ』、アカデミー賞主要5部門を受賞した『羊たちの沈黙』などのメイキングシーンを掲載。映画ファン必見の貴重な画像をたっぷり紹介していきます。

Read Article

【百合】同性愛者との噂がある女性芸能人まとめ【中谷美紀など】

【百合】同性愛者との噂がある女性芸能人まとめ【中谷美紀など】

女優の中谷美紀や歌手の宇多田ヒカルなど、同性愛の噂がある女性芸能人をまとめました。噂のある人物だけでなく、ハリウッドスターのジョディ・フォスターやモデルのHIROMIなど、自ら同性愛者であることをカミングアウトしている有名人の情報もまとめました。ファンの声も交えながら噂の真偽を追及していきます!

Read Article

レズビアン・バイセクシャルを公表した海外セレブまとめ【クリステン・スチュワートなど】

レズビアン・バイセクシャルを公表した海外セレブまとめ【クリステン・スチュワートなど】

女優のジョディ・フォスターやクリステン・スチュワートを始め、人気モデルのカーラ・デルヴィーニュや歌手のマイリー・サイラスなど、多くのセレブがレズビアンやバイセクシャルであることを公表しています。ここでは彼女たちの恋愛遍歴や公表のタイミングなど、画像を交えながら紹介していきます。

Read Article

ハリウッドで活躍した子役のビフォーアフター画像まとめ!スター・ウォーズやホーム・アローンやターミネーター2など

ハリウッドで活躍した子役のビフォーアフター画像まとめ!スター・ウォーズやホーム・アローンやターミネーター2など

ハリウッド映画にはたくさんの子役が登場し、物語を彩ります。ここではそんなハリウッド子役スターたちの成長した画像をまとめました!『ホーム・アローン』や『ターミネーター2』、『スター・ウォーズ』などに出演したあの子はどんな大人になったのでしょうか?

Read Article

『ドリフターズ』と史実や他メディアでの同名キャラとを比べてみた!

『ドリフターズ』と史実や他メディアでの同名キャラとを比べてみた!

『ドリフターズ』とは、『ヘルシング』でもお馴染み平野耕太先生の作品。それぞれ異なった時代の人物たちが登場し、世界を壊さんとする「廃棄物」側と、それを阻止せんとする「漂流者」側とに別れ戦う、史実ごっちゃ混ぜ気味なマンガなのです。今回こちらでは、作中に登場する人物と、史実やマンガ及びゲームなどの人物像とを比べつつ、簡単な解説と共にまとめさせて頂きました。

Read Article

【閲覧注意】食欲なくなる!グロテスクな映画12選!ハンニバル・ソドムの市・ムカデ人間など衝撃作ばかり!

【閲覧注意】食欲なくなる!グロテスクな映画12選!ハンニバル・ソドムの市・ムカデ人間など衝撃作ばかり!

ここでは食欲がなくなるほどグロテスクな映画をまとめた。人間が人間を食べるシーンのある『ハンニバル』、人間の口と肛門を繋げたものを生み出す『ムカデ人間』など、衝撃的な内容のものばかりだ。体調の優れない時は見ない方がよいかもしれない。

Read Article

あなたはどこまで見た?TSUTAYAのDVDレンタルランキング【お願い!ランキング】

あなたはどこまで見た?TSUTAYAのDVDレンタルランキング【お願い!ランキング】

バラエティ番組「お願い!ランキング」で紹介された、TSUTAYAのDVDレンタルランキングをまとめました。最新作のランキングではなく、「ハンニバル」や「タイタニック」をはじめ、様々な年代・ジャンルの名作のランキングです。100位から順に、作品のあらすじを交えながら紹介していきます!

Read Article

ゲイリー・オールドマンはハリー・ポッターシリーズのシリウス・ブラック役!他に出てる映画まとめ【ハンニバル】

ゲイリー・オールドマンはハリー・ポッターシリーズのシリウス・ブラック役!他に出てる映画まとめ【ハンニバル】

ゲイリー・オールドマンといえば、『ハリー・ポッター』シリーズでシリウス・ブラックの役を務めた人物ですよね。彼のシブいビジュアルと演技にハートを射貫かれた方は多いのではないでしょうか。もちろん、ハリポタ以外にもいろいろな作品に出演してますよ!この記事では、ゲイリー・オールドマンが他に一体どんな映画に出ているのかまとめました。

Read Article

神がかっているほどカッコイイ理想の男性が登場する映画まとめ!『ロミオ+ジュリエット』など

神がかっているほどカッコイイ理想の男性が登場する映画まとめ!『ロミオ+ジュリエット』など

カッコいい男性が登場する映画をまとめました。レオナルド・ディカプリオのイケメンっぷりに見惚れる『ロミオ+ジュリエット』や、ブラッド・ピットの美しさに息を呑む『ジョー・ブラックをよろしく』などを掲載。各作品のあらすじ・ストーリーや、登場人物・キャラクターのカッコよさに対するみんなのつぶやきを紹介していきます。

Read Article

【アベンジャーズ】俳優ジェレミー・レナーについて徹底紹介【ハート・ロッカー】

【アベンジャーズ】俳優ジェレミー・レナーについて徹底紹介【ハート・ロッカー】

俳優ジェレミー・レナーについてまとめました。「アベンジャーズ」シリーズのホークアイでお馴染みの彼。「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」や「ボーン・レガシー」では華麗なアクションを、また「ハート・ロッカー」ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、人気も実力も兼ね備えた俳優です。ここでは彼の出演作品やプライベートに関するニュースなどを紹介していきます。

Read Article

異世界の住人との恋愛映画まとめ!『ジョー・ブラックをよろしく』『ニューヨークの恋人』など

異世界の住人との恋愛映画まとめ!『ジョー・ブラックをよろしく』『ニューヨークの恋人』など

異世界の住人との恋愛を描いた映画をまとめました。ここに掲載しているのは、ブラッド・ピット主演作『ジョー・ブラックをよろしく』や、ヒュー・ジャックマンとメグ・ライアンが共演した『ニューヨークの恋人』など5作品。各作品のあらすじ・ストーリーや、映画を見た人の感想を紹介していきます。

Read Article

目次 - Contents