Legends of Runeterra(レジェンド・オブ・ルーンテラ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Legends of Runeterra(レジェンド・オブ・ルーンテラ)』とは、Riot Gamesが提供する有名タイトル『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』の世界観を基にしたデジタルカードゲーム(DCG)である。「カードの主な入手手段に所謂パックを必要としない」、「ターン制ではなくラウンド制を用いることで先攻後攻の有利不利をなくしている」といった従来のDCGと比べて挑戦的なシステムを多く採用しているのが特徴。2ヶ月に一度、賞金ありの公式大会が開かれている。
『Legends of Runeterra』の概要
『Legends of Runeterra(レジェンド・オブ・ルーンテラ 以下LoR)』とは、アメリカ・カルフォルニア州に本社を置くRiot Gamesが開発・運営しているデジタルカードゲーム(DCG)である。『LoR』は、同社が提供しているもう一つの大型タイトル『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド 以下LoL)』を題材としたカードゲームであり、『LoL』に登場するキャラクター(チャンピオン)のほか、『LoL』のストーリー上でしか語られていないキャラクターまでもがカード化されている。
2019年の10月16日に行われた『LoL』の10周年を祝う「リーグ・オブ・レジェンド10周年記念感謝祭」の会場で発表された『ジェンド・オブ・ルーンテラ』は、2020年1月24日からベータテストを開始し、同年5月1日正式リリースした。対応プラットフォームはPCとスマートフォン(Android/iOS)。クロスプラットフォームに対応しており、両方のデータを共有することもできる。
魔法に満ちた世界「ルーンテラ」を舞台に、数奇な運命に振り回される「チャンピオン」たちは互いに戦いを繰り広げていく。
本作では、従来のDCGに多く採用されているターン制ではなく、お互い交互にカードを出し合うラウンド制を採用しており、これにより先攻後攻の有利不利をなくしたり、相手の手番であっても対抗することができるなど戦略性に富んだシステムが特徴。さらに『LoR』には所謂パック(ランダムな複数枚のカードが封入されているアイテム)というものが存在せず、時間は掛かるもののコツコツと毎日ゲームをプレイし続ければすべてのカードを手に入れることができる。また、カードを一枚一枚単品で購入することもでき、そこまでお金をかけずとも様々なデッキを作ることができる。
『LoR』では、2か月に一度のペースで賞金ありの公式大会が開かれており、eスポーツとしても力を入れている。『LoR』の最高ランクである「マスター」に到達した上位プレイヤー1024人がゲーム内で行われる予選会への参加権を手に入れ、そこでさらに上位の成績を残したプレイヤー32人が地域ごとに行われる「シーズントーナメント」へ出場することができる。
『Legends of Runeterra』のあらすじ・ストーリー
ルーンテラの世界に存在する国や地域は、お互いに危うい均衡を保ちながら日々を生活している。
魔法を断罪する騎士国家「デマーシア」、力こそ絶対的な正義とする「ノクサス」、自然と魔法に愛された地「アイオニア」、冬に囚われた極寒の大地「フレヨルド」、かつての繁栄を残す滅びた砂漠の大国「シュリーマ」、天上の加護を受けし者が現れるとされる「霊峰ターゴン」、優れた科学力を持つ叡智の都市「ピルトーヴァー」と異常な科学力を持つ狂気の都市「ゾウン」、略奪とギャンブル渦巻く海賊の街「ビルジウォーター」、死をもたらす黒い霧に覆われた島「シャドウアイル」。
ルーンテラの世界を生きる人々の中には、歴史に名を残し、英雄と、あるいは暴君と呼ばれる者たちがいた。「チャンピオン」と人々に呼ばれている彼らは、自らに課せられた数奇な運命に振り回されつつも、様々な出会いと別れを繰り返し、過酷な世界を生きていた。
『Legends of Runeterra』のゲームシステム
『Legends of Runeterra』は、「デマーシア」、「ノクサス」、「フレヨルド」、「ピルトーヴァー&ゾウン」、「アイオニア」、「シャドウアイル」、「ビルジウォーター」、「ターゴン」、「シュリーマ」の9つの地域から最大2つの地域を組み合わせて40枚のデッキを作り戦う。デッキには同名カードは3枚までしか入れられず、またデッキの方針を決める強力なカードである「チャンピオン」カードは6枚までしか入れられない。地域同士の組み合わせや、その中でのチャンピオンカードの組み合わせによって幅広い戦術が生まれ、様々なタイプのデッキが登場している。
『LoR』ではラウンド制を採用しているため、1ラウンドの中で、プレイヤーはお互いにカードを1枚ずつ出し合いながらゲームを進行する。そしてお互いに連続で「パス」を宣言したら、そのラウンドは終了し、次のラウンドに移る。ただし、相手に直接攻撃するためには「アタックトークン」というものが必要であり、アタックトークンはラウンド毎にどちらか片方のプレイヤーしか持てない。アタックトークンは1度使用するとそのラウンドでは使用できなくなる。つまり、攻撃することができるチャンスはお互いにラウンド中に1回だけということである。
アタックする場合、攻撃側のプレイヤーは、場に出ているユニットの中から攻撃するユニットを選択し、ユニットを前に出す。防御側のプレイヤーは、場に出ているユニットの中から防御するユニットを選択し、防御したい相手のユニットの前に出す。この時、攻撃と防御の処理は、必ず左から順番に行われるということに気を付けておくと、戦いが有利に進められることがある。
地域
デマーシア
デマーシアは規律を重んじる騎士の国家であり、統制の取れた大人数での戦いを得意とする。戦士、騎士、メイジ、メイジ狩り、軍用鳥、ドラゴンなどが属している。
戦闘が最も得意な地域であり、ユニットが多く盤面にいれば全体バフで一気に強力な一撃を与えることができる。
ただし、手札を増やす手段に乏しく、さらに場の味方に依存した能力を持つカードが多いため、盤面が一度でも不利になると、有利を取り戻せずそのまま負けに繋がってしまうことが多い。
ノクサス
ノクサスは、力こそ絶対の正義であるとする武力国家。兵士、工作員、狂暴な生物、兵器、軍艦などが属している。
低コストで相手の体力やユニットの体力にダメージを与える手段が豊富に存在し、序盤から積極的に動くことができる攻撃的な地域。
ただし、自身の体力やユニットを守る手段が少なく、また相手の行動を止める手段がダメージしかないため決定打に欠ける。
フレヨルド
フレヨルドは、雪に閉ざされた極寒の地域。部族、ポロ、イエティ、巨大な怪物などが所属する。
最も守りに長けた地域であり、大型ユニットや高マナスペルなどが豊富にあるため終盤に強い。
ただし、終盤から本領を発揮するため、序盤に弱く、またカードを引く手段が乏しい。
ピルトーヴァー&ゾウン
優れた科学力が集う叡智の都市「ピルトーヴァー」と、異常な科学が蔓延する狂気の都市「ゾウン」の2つの地域からなる。発明家、スラムの住人、捜査官、ロボットなどが所属する。
トリッキーな能力を持つカードが多く、またダメージを与えるカードも豊富なためテクニカルな戦い方ができる。
ただし、ユニット1対1体のステータスが低いため、ユニット同士の戦闘を苦手としている。
アイオニア
アイオニアは、魔法と自然が最も身近にある神秘的な地域。忍者、侍、魔女、動物などが所属する。
魔法カードを駆使した戦い方が得意で、相手の行動に対する妨害手段が最も多い。
ただし、ユニット1対1体のステータスが低いためユニット同士の戦闘を苦手としており、また相手に直接ダメージを与えるカードも少ない。
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目次 - Contents
- 『Legends of Runeterra』の概要
- 『Legends of Runeterra』のあらすじ・ストーリー
- 『Legends of Runeterra』のゲームシステム
- 地域
- デマーシア
- ノクサス
- フレヨルド
- ピルトーヴァー&ゾウン
- アイオニア
- シャドウアイル
- ビルジウォーター
- ターゴン
- シュリーマ
- レベルアップ
- ゲームモード
- VSプレイヤー
- VS AI
- エクスペディション
- チャレンジ
- ガントレット
- トーナメント
- ラボ
- 『Legends of Runeterra』の登場人物・キャラクター
- デマーシア
- ガレン
- ラックス
- フィオラ
- クイン
- ジャーヴァンⅣ
- シヴァーナ
- ルシアン
- ノクサス
- ダリウス
- ドレイブン
- スウェイン
- ルブラン
- ブラッドミア
- カタリナ
- リヴェン
- フレヨルド
- アッシュ
- アニビア
- セジュアニ
- トリンダメア
- ブラウム
- リサンドラ
- トランドル
- ピルトーヴァー&ゾウン
- ジンクス
- ヴァイ
- ビクター
- エズリアル
- ハイマーディンガー
- ティーモ
- アイオニア
- シェン
- ゼド
- リー・シン
- カルマ
- ヤスオ
- ルル
- シャドウアイル
- カリスタ
- ヘカリム
- スレッシュ
- マオカイ
- キンドレッド
- エリス
- ノクターン
- ビルジウォーター
- ミス・フォーチュン
- ガングプランク
- ツイステッド・フェイト
- ノーチラス
- フィズ
- タム・ケンチ
- ターゴン
- レオナ
- ダイアナ
- タリック
- アフェリオス
- ソラカ
- ゾーイ
- オレリオン・ソル
- シュリーマ
- アジール
- ナサス
- レネクトン
- シヴィア
- タリヤ
- 『Legends of Runeterra』に登場するアイテム
- ボード
- サモナーズリフト
- 星降る霊峰
- 超越のオアシス
- 花祭りの祭壇/夕闇の祭壇
- K/DA ワールドツアー
- カードバック
- サモナーズリフト
- ガーディアン
- ポロ
- 『Legends of Runeterra』の用語
- 一般
- コイン
- エクスペディショントークン
- ネクサス
- 「コモン」カード
- 「レア」カード
- 「エピック」カード
- 「チャンピオン」カード
- スペルとスキル
- スロウ
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- バースト
- フォーカス
- スキル
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- ダブルアタック
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- スペルシールド
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- フリーティング
- ブロック不可
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- 召喚時
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- アタック
- サポート
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- ラウンド開始時
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