SPY×FAMILY(スパイファミリー)のネタバレ解説・考察まとめ
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』とは、遠藤達哉によるアクションコメディ漫画。『少年ジャンプ+』にて連載中。スパイアクションとホームドラマの融合によるコメディという異色作で、赤の他人だったスパイの男、殺し屋の女、超能力者の少女が「仮初の家族」を築き、偽装家族が互いに秘密を抱えながらも「家族としての普通の日常」を送るために日々のトラブルと奮闘するホームコメディ。物語はスパイの男が与えられた任務を成功させるための行動が主軸になっており、家族の平穏から世界平和まで守る姿が描かれている。
人の心が読めてしまうためか、無表情で気味悪がられる事が多かったアーニャだが、ロイドに引き取られ多くの人々と関わることで感情が顔に出るようになる。
ヨルの料理
ある時期からヨルの帰りが遅くなっていた。暗く荒んだ表情に手には大量の切り傷を作って帰ってくる。
それに関してロイドは詮索はしない。
ボンドの能力でアーニャはヨルが泣いている姿を見てしまい不思議に思う。
ヨルは一人になると追い詰めた様子で「これに失敗したら家族を失ってしまうかもしれない…」と考えていた。
翌日暗く荒んだ表情のまま、同僚のカミラの家を訪ねる。
迎えいれたカミラの表情もかなり厳しい表情だ。そして今日もやるのか、と聞く。
コクンと頷くヨル。
実はカミラは料理が得意で、料理下手なヨルに料理を教えることになってしまったのだ。
ちなみにカミラと付き合っている同僚のドミニクが彼女が料理得意だとヨルにバラしたため、彼も毒見役として一緒にいる。
だが連日ヨルの料理を毒見していたドミニクは、今夜はヨルの弟であるユーリを呼んでいた。
ロイドのために内緒で料理の特訓をしていると言うヨルに、ユーリはロイドに対して嫉妬する。
そしてヨルの料理が始まった。
カミラはまずヨルの買ってきた材料に対してツッコミを入れる。いらないものや、料理に関係ないものまで買っていたからだ。ヨルとしては色々入れれば美味しくなると思って購入したと言う。
呆れたカミラはポテトの皮むきを指示した。が、ヨルはピーラーの使い方が分からず指ごと皮を剥いてしまい、血の海になってしまう。
絆創膏をしてからヨルは包丁で野菜を切るが、細かすぎとカミラは注意をした。次はまな板ごと野菜を切ってしまい、怒るカミラにヨルは謝り倒す。
ヨルには見込みがないから諦めて離婚を勧めるカミラに、ヨルは一生懸命離縁したくないと言い募る。
必死なヨルにカミラはぐっと口をつぐんだ後、料理の指示を再開した。
ドミニクがカミラのことを「意外といいやつなんだ」と言い、ヨルは不思議そうに「カミラさんは普通に善良な方です」と答える。二人のやりとりを聞いていたカミラは「オイ!!」と叫んだ。
そうこうしている内に一品めの料理が出来、ユーリが「おいしい!」と叫びながら食べつつ鼻血を出し料理を吐き出しながら食べた。
一応カミラとドミニクも食べてみるが、そのまま二人して倒れる。まともに食べれるものではなかった。
ちなみにニ品目も似たような料理で同カミラは思わず頭を抱えて「母親が作ってくれた料理で美味しかったものは覚えていないの?」と聞く。
質問にヨルとユーリはシチューのような、温かい料理を思いだす。
その言葉にカミラは簡単な南部シチューだろうと考え、もう一度今度は思い出の料理を作ることを提案した。
カミラの助けを借りながら一生懸命料理を作るヨルに、カミラはヨルの雰囲気が変わったと言う。自覚のなかったヨルは照れながら、結婚したからかと答える。
その答えにカミラは気取ってるのかと怒るが、ドミニクがカミラを宥めヨルの料理から美味しそうな匂いが初めてする、と言う。
恐る恐る舐めるカミラだったが、悪くないと感想を言った。
しかし勢いよく食べるユーリが何か足りないと言う。
カミラがヨルの出身を聞き、サワークリームを足しているのかも、とサワークリームを足す。
完成したシチューを味見したヨルとユーリは思わず顔を見合わせる。
こうしてヨルの母親が作ってくれていた思い出の料理は完成した。
帰ってきたヨルは久しぶりに晴れやかな表情で、夕食は自分が作ると宣言する。
ヨルの料理下手さを知っているロイドとアーニャは青ざめるが、ヨルから料理の特訓をしていたことを知り最近の彼女の様子に納得した。
出来たヨルの料理に腹を括ったロイドとアーニャは一口、口に含む。
ロイドとアーニャは思わず顔を上げて、「おいしい」と言いながら食べる。
その二人の様子にヨルは思わず泣いてしまう。
ボンドが予知した未来はこの時の嬉し涙だったのだ。
自信がついたヨルはオリジナル料理も二人に出すが、それを食べた二人はその場に倒れてしまった。
『SPY×FAMILY』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
初期設定ではフォージャー家の一員だったフランキー
一巻巻末にはフランキーが作者の職場から盗んできた極秘情報を公開している。
資料を見るとアーニャは身長も高く性格も悪そうだ。
更に情報屋のフランキーは叔父という設定であり、家族の一員だった。
ヨルの髪型解説
ヨルの髪型をわかりやすくイラストで解説。
動きやすく綺麗にまとめられた髪型である。
ユーリが強靭な肉体を手に入れた理由
子供の頃からヨルの愛情表現により、怪我の絶えなかったユーリ。
更には栄養だけ与えていれば大丈夫、と思っていたヨルの料理とは呼べない料理を食べ続け大人になったユーリは、些細なことでは倒れない強靭な肉体を手に入れた。
初期設定はヨルの弟ではなかったユーリ
ヨルの弟であるユーリの初期設定。
初めは黄昏を追いかける者として考えられており、ヨルの弟ではなかった。
本編では可愛い顔をしていると評されていたユーリだが、初期設定ではそんな印象を全く感じさせない。
一緒に秘密警察のエンブレムも載せられている。
フィオナの初期設定はヨルと真逆をイメージ
ロイドの妻の座をかけて、ヨルとライバル関係になるフィオナのデザインはヨルと逆のイメージで作成されている。
ヨルが黒髪ロングな髪型に対して、フィオナは白髪のショート。
ヨルがゆったりとした服装に対して、フィオナはピッタリとした出来る女のイメージな服装だ。
アーニャの好物であるピーナツの花言葉は「仲良し」
アーニャの好物はピーナツである。大泣きしていても「ピーナツを買ってやる」と伝えれば途端に笑顔になるほどで、ロイドやヨルに買ってもらったのか作中にはたびたび彼女がピーナツを食べるシーンが登場する。
そのピーナツには「仲良し」という花言葉があり、アーニャがフォージャー家で果たしている役割を考えると意味深である。それぞれの事情から作られた仮初の家族であるフォージャー家だが、アーニャがかすがいとなることで少しでも長く“仲良く”あってほしいと願う読者は少なくない。
なお、アーニャには料理に乗っていたナッツをそこだけ先に食べるシーンがあり、「ピーナツが好き」というよりナッツ類全般が好みなようである。
“作者の妥協”により誕生したフォージャー家
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目次 - Contents
- 『SPY×FAMILY』の概要
- 『SPY×FAMILY』のあらすじ・ストーリー
- オペレーション<梟>の発動
- フォージャー家の誕生
- イーデン校の生徒たち
- ヘンリーとマーサの物語
- 『SPY×FAMILY』の登場人物・キャラクター
- フォージャー家
- ロイド・フォージャー
- ヨル・フォージャー
- アーニャ・フォージャー
- ボンド・フォージャー
- イーデン校関係者
- ダミアン・デズモンド
- ベッキー・ブラックベル
- エミール・エルマン
- ユーイン・エッジバーグ
- ジョージ・グルーマン
- ビル・ワトキンス
- ヘンリー・ヘンダーソン
- ウォルター・エバンス
- マードック・スワン
- グリーン
- オペレーション〈梟〉関係者
- ドノバン・デズモンド
- メリンダ・デズモンド
- シルヴィア・シャーウッド
- フランキー・フランクリン
- フィオナ・フロスト
- ガーデン
- 店長
- マシュー・マクマホン
- 東国住人
- ユーリ・ブライア
- ドミニク
- カミラ
- ミリー
- シャロン
- バーンズ
- マーサ
- エドガー
- カレン
- グエン
- 服屋の女主人
- キース・ケプラー
- 東雲
- オルカ・グレッチャー
- グラム・グレッチャー
- ゼブ
- レオナルド・ハプーン
- 『SPY×FAMILY』の用語
- 東国(オスタニア)
- バーリント
- ミュンク地方
- イーデン校
- 国家統一党
- 国家保安局
- プロジェクト「アップル」
- 西国(ウェスタリス)
- 西国情報局
- WISE(ワイズ)
- オペーション「梟」(オペーションストリクス)
- アーニャのお気に入り
- SPYWARS
- きめらちょうかん
- ぺんぎんマン
- 『SPY×FAMILY』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ロイドのプロポーズ
- アーニャとベッキーのお買い物大作戦
- アーニャの表情
- ヨルの料理
- 『SPY×FAMILY』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 初期設定ではフォージャー家の一員だったフランキー
- ヨルの髪型解説
- ユーリが強靭な肉体を手に入れた理由
- 初期設定はヨルの弟ではなかったユーリ
- フィオナの初期設定はヨルと真逆をイメージ
- アーニャの好物であるピーナツの花言葉は「仲良し」
- “作者の妥協”により誕生したフォージャー家