蒼き流星SPTレイズナー(Blue Comet SPT Layzner)のネタバレ解説・考察まとめ

『蒼き流星SPTレイズナー』とは、地球人とグラドス星人の混血児エイジが、地球侵略を目論むグラドス星の野望を阻むために戦う姿を描いた、1985年に制作された日本サンライズ(当時)制作の日本のロボットアニメである。スタイリッシュなキャラクターやSPTのデザインと、ハードな動きを追求した作画やリアルな設定で高い評価を得ながら、スポンサーが商品で事故を起こしてしまったために降板するという不運にあい、無念の打ち切りとなった。現代においても評価の高い『蒼き流星SPTレイズナー』についてまとめた。

マース

CV:戸谷公次
アメリカ合衆国の国防長官であり、地球に帰還したエイジたちを取り調べる。
SPTをアメリカ軍の戦力に利用することを目論む、政治的な人物で、都合よく発言を変えていく良識が欠如した人物である。

カブス

CV:屋良有作
アメリカ軍エドワーズ空軍基地司令官で、マース同様に都合よく発言を変えていく人物であり、表向きは大国のプライドを示すが、ご都合主義的な身勝手な人物である。

デリンジャー

CV:藤城裕士
アメリカ合衆国連邦大統領である。
身勝手な色彩の強いマースやカブスとは対照的な誠実な人物として描かれている。

グランド男爵

画面には登場しない、アーサーの母親のセリフのみに登場する貴族である。母と帰郷するアーサーが、面会する約束を交わしていた人物とされる。

グラドス及びグラドス軍

アーマス・ゲイル

CV:堀秀行
エイジの姉ジュリアの許婚者であるグラドス軍中尉でエイジの先輩である。
エイジを追う追撃隊の指揮官として登場する。グラドスに刃向かうエイジを追うが、「僕の血を見てください」と対峙するエイジを前にいったん退却。そののちもエイジを追って現れる。
エイジをしとめるというところでレイズナーの搭載コンピューターが発動。V-MAXにより命を落とす。

アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ

CV:横尾まり
ゲイルの婚約者であり、エイジの姉である。
グラドスが地球進行に及んだ際に、地球に危機を知らせようとする父ケン・アスカに反発し、婚約者ゲイルのもとへ走り実家を飛び出す。
反旗を翻したエイジを説得するためにグラドス艦隊に召喚されたが、ゲイルを失ったジュリアは仇討の為にSPTブラッディカイザルに搭乗してエイジと戦う。しかし地上での対決でエイジに敗れる。
グラドス軍による地球支配後はグラドスと地球人の共存を唱え、非暴力で運動を展開する。
そのために「クスコの聖女」として人々の信頼を得て、地球グラドス双方に影響を与えていく。彼女の元に集った女性たちは「クスコの聖女隊」と呼ばれる。
グレスコ死後の暴走したル・カインを目の当たりにし、戦いで疲弊していく地球人を見た彼女は、地球とグラドスの物理的なつながりである空間を遮断する「刻印」を発動。地球とグラドスをつなぐ空間は閉鎖される。

ケン・アスカ

エイジとジュリアの父親である。妻アルバトロ・ミル・アイラ・アスカともどもエイジと再会する話が予定されていたが、番組打ち切りに際し登場は回想シーンのみになる。
漢字では明日香健とつづり、地球人の科学者である。
アポロ計画に先立つアポロX-0計画で月面において遭難、グラドス探査隊とコンタクトし、グラドスに収容されて行方不明になる。
グラドスで妻アイラとの間にジュリアとエイジをもうけ暮らしていたが、グラドスの地球侵攻を知り、家族と共に地球に行き危機を伝えようと計画するが、ジュリアがゲイルの元に走ってしまったために計画を断念する。
エイジに使命を託し地球に向かわせる。
レイズナー、レイとフォロン、およびV-MAXを開発する。

アルバトロ・ミル・アイラ・アスカ

ケン・アスカの妻である。
地球人のケン・アスカと愛し合い、エイジとジュリアを生んだ。
グラドスが地球侵攻する際に、ケン・アスカに従い地球移住の意向だったが、ジュリアとゲイルの駆け落ちで計画が途絶した後はエイジに後を託した。
エイジの反逆により、グラドス本星で身柄を拘束される。
回想シーンのみの出演である。

エジール・カルラ

CV:佐々木るん
ゲイル配下のグラドス軍パイロットである。
SPTディマージュを操る。
上官ゲイルを慕い、ジュリアを恋敵と憎んでいる。
エイジを快く思わず、ゲイル死後はエイジを敵として追い続けるが、独走と詰めの甘さで失敗を繰り返す。
グラドス軍による地球侵攻後はクスコの遺跡発掘に従事する。
エイジと再会し、共にいたアンナともども抹殺しようとするが失敗、逆にエイジに助けられる。
ル・カインがグレスコを射殺する際に現場に居合わせ、機密保持の為にグレスコに射殺される。

ゴステロ

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@mattyoukilisd0

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