蒼き流星SPTレイズナー(Blue Comet SPT Layzner)のネタバレ解説・考察まとめ

『蒼き流星SPTレイズナー』とは、地球人とグラドス星人の混血児エイジが、地球侵略を目論むグラドス星の野望を阻むために戦う姿を描いた、1985年に制作された日本サンライズ(当時)制作の日本のロボットアニメである。スタイリッシュなキャラクターやSPTのデザインと、ハードな動きを追求した作画やリアルな設定で高い評価を得ながら、スポンサーが商品で事故を起こしてしまったために降板するという不運にあい、無念の打ち切りとなった。現代においても評価の高い『蒼き流星SPTレイズナー』についてまとめた。

ジョン・ギルバート

CV:藤城裕士
エリザベスの上司にあたるコズミックカルチャークラブの責任者で、国連宇宙本部の科学者である。
エイジの父ケン・アスカを知っており、エイジからケンの名前を聞かされたジョンは、エイジの父親がケン・アスカであることをすぐ理解する。
第二部においては地球解放戦線の中心人物として地球製PTを開発し、グラドス軍の軍政に対抗する。

ジョブ・グレン

CV:玄田哲章
国連火星観測基地の隊長で、コズミックカルチャークラブ設立者の一人。
宇宙にまで蔓延した米ソの対立や競争を憂いていて、自らの努力を誓う一方で、コズミックカルチャークラブの少年少女たちに期待を寄せている。子供たちを前にしたオリエンテーションの最中に謎のSPT群の飛来の報を受け、管制室でゲイル追撃隊のSPTに警告を発するが、管制室はゲイル追撃隊の攻撃で壊滅し、絶命する。

リブレ

CV:西川幾雄
国連火星観測基地副隊長を務めるジョブの副官である。
基地に到着したコズミックカルチャークラブのエリザベスとメンバーを出迎える。ゲイル追撃隊の攻撃時には管制室にいなかったため絶命は避けたが、その後の攻撃による基地崩落で命を落とす。

国連火星観測基地隊員

CV:稲葉実、佐藤正治、福士秀樹、伊藤美紀、勝生真沙子
グラドスの攻撃で生き延びた管制官たちで、エイジを取り調べる。
エイジを信用し始めるが、攻撃に際し全員死亡する。

カークス・ダニー

CV:郷里大輔
米軍宇宙輸送艦アストロホークⅡ艦長の少佐である。火星への定期補給任務中エイジとコズミックカルチャークラブの生き残り少年たちと遭遇し、事件に巻き込まれる。
エイジに対する激しい敵視を持ち、人間としての待遇をしなかったが、やがて信頼を持つ関係になる。
ソ連の巡洋艦からエイジたちを脱出させたが、ソ連兵によって射殺される。

ロジャー

CV:速水奨
カークス・ダニーを補佐するアストロホークⅡ副長の大尉である。
テンガロンハットをトレンドマークとし、カークスたちと火星に補給に向かっていて事件に遭遇する。
カークスが不在の際は艦を指揮し、ミサイルでドトールを撃破した。
カルラ隊との戦闘で戦死する。

キリー

CV:平野正人
アストロホークⅡの乗組員だったが、カルラとの戦闘に際し、レーザー砲を点検しようとしたところで攻撃を受け、宇宙空間に投げ出され死亡する。

スミス

CV:二又一成
アストロホークⅡの乗組員で、カルラ隊の戦闘に際し、ロジャーとともに戦死する。

チフレンコ

CV:水鳥鉄夫
ソ連軍の大佐である。
ダニーから救助要請を請け、エイジを捕虜として渡すという約束をして受諾する。
ダニーに忠告されるがグラドス軍に戦いを挑む。
敵SPTの攻撃に際し戦死した模様である。

スレンフスキー

CV:大山高男
チフレンコの副官を務めるソ連軍宇宙巡洋艦の副艦長である。

サザーランド

CV:塩屋浩三
アメリカ地球軍のオッシャー号の艦長を務める。
エリザベスの通信を傍受し、ゲイル隊と交戦した。艦隊はゲイル隊により全滅する。

ジョン・クレイトン

CV:平野正人
エリザベスのかつての恋人で、アメリカ軍月面基地航空隊に所属するパイロットである。
エリザベスとは信念も異なり、平和を愛するエリザベスに対し、生粋の軍人の彼は行き違いによりエリザベスと別れる。
グラドス軍の攻撃に際し出撃しようとしたところで目を負傷するが、子供たちと一緒に地球に向かうエイジたちのシャトルに収容され、地球に帰還する。
彼は生き延びているのだが、第二部には登場シーンは存在しない。

mattyoukilisd0
mattyoukilisd0
@mattyoukilisd0

Related Articles関連記事

装甲騎兵ボトムズ(VOTOMS)のネタバレ解説・考察まとめ

装甲騎兵ボトムズ(VOTOMS)のネタバレ解説・考察まとめ

装甲騎兵ボトムズ(Armored Trooper VOTOMS)とは、日本サンライズ(現・サンライズ)制作のロボットアニメである。テレビシリーズが1983年4月1日から、1984年3月23日までテレビ東京系で放送された。テレビシリーズは全52話である。 テレビシリーズの後日談や、サブエピソードを描いた小説、漫画、OVA作品が制作、発表され続けている。 アーマードトルーパー(通称AT)と呼ばれる、大量生産の安価なロボット兵器が、主役機、敵機、関係なく次々と撃破されていく姿は、圧巻である。

Read Article

機甲猟兵メロウリンク(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

機甲猟兵メロウリンク(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『機甲猟兵メロウリンク』とは1989年にサンライズで制作されたOVA作品。全12話。 同社の人気作『装甲騎兵ボトムズ』シリーズ初となる、別主人公の外伝作品として制作された。 二つの陣営に分かれた百年戦争が続くアストラギウス銀河を舞台に軍の謀略に伴う作戦で仲間を謀殺された機甲猟兵メロウリンクによる復讐劇。シリーズ構成に高橋良輔、キャラクターデザイン・作画監督に谷口守泰、音楽に乾祐樹と、同シリーズでおなじみのスタッフに加え、監督に『機甲戦記ドラグナー』等を手掛けた神田武幸を迎えている。

Read Article

沈黙の艦隊(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ

沈黙の艦隊(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ

『沈黙の艦隊』とはかわぐちかいじによって1988年から1996年まで『モーニング』に連載されていた、架空の戦争・軍事政策をテーマとした漫画作品、およびそれらを原作としたラジオドラマ、アニメ、映画作品である。政治的な陰謀や軍事技術の進展による国際関係の緊張を背景に、架空の最新鋭潜水艦「やまと」の艦長である海江田四郎とその乗組員たちの活躍を描いている。本作は、そのリアルな描写と緻密なストーリー展開で高い評価を受けた。

Read Article

ガサラキ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

ガサラキ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガサラキ』とは、サンライズが1998年に製作したSFアニメである。『装甲騎兵ボトムズ』を手掛けた高橋良輔が監督を務めた。戦場にて戦車や兵士と共にリアルロボットが活躍するミリタリーSFとしながらも、その物語の根幹には、平安時代以前から脈々と伝わる「ガサラキ」の伝承とその謎を据える。主人公「ユウシロウ」が、秘技「ガサラの舞」の演者として周囲の野望や思惑に利用されながらも、ヒロイン「ミハル」と出会うことで次第に自我を取り戻し、みずからの出自や前世からの因果を追い求めていく物語が展開される。

Read Article

装甲騎兵ボトムズ入門(ロボット・キャラクター)

装甲騎兵ボトムズ入門(ロボット・キャラクター)

1983年にサンライズにより制作された、「装甲騎兵ボトムズ」はガンダムと並ぶ、サンライズのリアルロボの傑作であり、高橋良輔監督の代表作と言えるだろう。アニメファンなら、是非見ておきたい作品であるが、とっつきにくさを感じさせる部分も多いと思われる。そんな、装甲騎兵ボトムズを「キャラ」「メカ」の視点から、シンプルに紹介したい。

Read Article

目次 - Contents