アクセル・ワールド(Accel World)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『アクセル・ワールド』とは、川原礫によるファンタジー小説、およびそれを原作としたアニメ、漫画などのメディアミックス作品。
日常生活の多くが仮想ネットワーク上で行われる様になった2046年の地球が舞台。幼少期よりイジメの対象であった内気な少年ハルユキは、生徒会副会長黒雪姫から詳細不明のオンラインバトルゲーム「ブレイン・バースト」に誘われ、次第にバトルゲームにのめり込んで行く。
ゲームオーバーでプレイヤーとしての記憶まで消される戦いの中からは、数々の名言が生まれている。

第八話からハルユキのセリフ。
黒雪姫の夢であるレベル10到達を叶える為に勝ちを焦るハルユキ。
しかし勝ちを焦るあまり、スランプに陥り敗戦が続いてしまう。
スランプから抜け出そうと、ダメージを負うと激痛を伴う違法ソフトまで用いて、一人黙々とトレーニングに打ち込むハルユキが、くじけそうになる自身の心を奮い立たせるために「僕はもっと早く、強くならなくちゃいけないんだ!」と叫ぶ。
ハルユキが、イジメられていた頃には持っていなかった心の強さを持ち始めた事を感じさせる一言である。

ニコ「アタシは、アイツの事をスゲェヤツだと思ってる。気合入っているヤツだと」

第九話から上月由仁子(こうづきゆにこ)のセリフ。
ゲーム内で「黒の王」とも呼ばれている「ブラック・ロータス(黒雪姫)」が、レベル10到達の為にゲームオーバーに追い込んだ相手は、「赤の王」と称していたバーストリンカー「レッド・ライダー」であった。
しかし宿敵である筈の黒雪姫の下へ、二代目「赤の王」である「スカーレット・レイン」こと由仁子が共闘の申し入れをしてくる。
ゲーム内で発生した強力な呪いである「災禍の鎧」に取り憑かれた自分の部下を救う為、ゲームオーバーに追い込む手伝いをして欲しいと言う由仁子。
「災禍の鎧」に取り憑かれた者は手当たり次第にバーストリンカーを襲う様になる。その力は強大で、以前発生した際にはブラック・ロータスを含めたレベル9到達者達が共闘して辛うじてゲームオーバーに追い込んでいた程の相手であった。
その時、止めを刺す役目は「ブラック・ロータス(黒雪姫)」にあった。倒し損ねていた事実に胸を痛める黒雪姫は申し出を受けるが、先代の「赤の王」を裏切り、ゲームオーバーに追い込んだ黒雪姫に共闘を申し込む現在の「赤の王」である由仁子の心境に、納得がいかないハルユキ。
黒雪姫の事を、どう思っているのか尋ねるハルユキに対し、由仁子は「アタシは、アイツの事をスゲェヤツだと思ってる。気合入っているヤツだと」とのセリフを返した。
裏切り行為を後悔し続ける黒雪姫であったが、到達困難なレベル9到達の優越感からレベル9同士で協定を結ぶ者達がいる中、たった一人でレベル10へ挑もうとする姿勢を評価しているバーストリンカーがいる事が明らかになった一言。

拓武「馬鹿の名前に興味は無い!」

第十話からシアン・パイル(拓武)のセリフ。
赤の王「スカーレット・レイン」と共に、「災禍の鎧」に取り憑かれたバーストリンカーを倒す為に加速世界へ入るシルバー・クロウ(ハルユキ)達。
しかしそれら全ての事象は、秘かにレベル10になる事を目論んでいた「黄の王」こと「イエロー・レディオ」の策略によるものだった。
「災禍の鎧」に取り憑かれたバーストリンカーに辿り着く前に、「黄の王」と、その配下の者達に取り囲まれてしまう「赤の王」やシルバー・クロウ(ハルユキ)達。
シルバー・クロウ達を逃がすために孤軍奮闘する「赤の王」であったが、シルバー・クロウ達は多勢に無勢の戦闘により、徐々に追い詰められて行く。
そんな中、シルバー・クロウとブラック・ロータス(黒雪姫)を守る為、シアン・パイル(拓武)が自身の体を盾にする。
集中砲火を一身に浴び続けるシアン・パイル。
「黄の王」の配下の一人がシアン・パイルに止めを刺そうとして名乗りを上げようとした時、「黄の王」の卑劣な策略に従うバーストリンカーに怒れるシアン・パイルは「馬鹿の名前に興味は無い!」と雄々しく叫ぶ。
「バーストポイント」欲しさに策を弄し、幼馴染みを利用していた頃とは違う、拓武の成長を感じさせるセリフである。

ニコ「ここで逃げ出せるほど、アタシは人間が出来ちゃいねぇんだ!」

第十話からスカーレット・レイン(由仁子)のセリフ。
「黄の王」の策略により窮地に追い込まれる「赤の王」とシルバー・クロウ(ハルユキ)達。そんな中、「シアン・パイル(拓武)」がシルバー・クロウとブラック・ロータスを守る為、止めを刺しに来たバーストリンカーと相打ちで倒れてしまう。
その姿を目の当たりにした「スカーレット・レイン(由仁子)」が、有象無象のバーストリンカー達の攻撃に遭い続けながらも、敵に向かって「ここで逃げ出せるほど、アタシは人間が出来ちゃいねぇんだ!」と叫ぶ。
小学五年生の女子ながらも、ネット上で男前と評される由仁子の気質を表したセリフである。

黒雪姫「クレバーな撤退など犬に食わせろ。一度戦場にダイブしたなら、相手が誰であろうと戦闘あるのみだ」

第十二話からブラック・ロータス(黒雪姫)のセリフ。
圧倒的戦闘力を惜しみなく披露する「災禍の鎧」に取り憑かれたバーストリンカー「クロム・ディザスター」を前に、シルバー・クロウ(ハルユキ)は負けて黒雪姫からの信頼を失う事を恐れ、尻込みし、立ち上がる事が出来なくなってしまう。
「クレバーな撤退など犬に食わせろ。一度戦場にダイブしたなら、相手が誰であろうと戦闘あるのみだ」とは、そんなハルユキに、戦って負ける事で失われるほど自身のハルユキに対する信頼は薄くない事を諭し、尚も尻込むハルユキに告げた、戦いにおける心構えの新たな教授。
ハルユキの次なる壁であった「負ける事の恐れ」を乗り越えさせたセリフである。

ハルユキ「この世界でも楽に勝てるつもりなら、やってみろ能美征二!」

第十四話からハルユキのセリフ。
新入生の能美征二は他のプレイヤーの弱みを握り、「バーストポイント」を貢がせる事で自身のレベルを上げるばかりか、貢がせた「バーストポイント」を現実世界で用いて能力を使い、加速させた体で剣道の試合で勝ちを得るなど不正行為を行っていた。
ハルユキ達は悪用の証拠を掴むために身辺調査を開始するが、逆にハルユキは能美の策略にはまり「女子ロッカー盗撮容疑者」とされ、弱みを握られてしまう。
ハルユキの弱みを握り増長する能美は、「バーストポイント」を稼いでくるように強要する。
「ブレイン・バースト」を悪用する能美に対し、「ブレイン・バースト」で人間的に成長する事が出来たハルユキが言ったのが「この世界でも楽に勝てるつもりなら、やってみろ能美征二(ノウミ・セイジ)!」というセリフだ。
強者の言いなりになり、逃げ回るだけであったかつてのハルユキではない、身に付けた心の強さを見せた一言である。

楓子「貴方は羽があったから飛べたのではない。むしろその逆、飛べるが故に羽を具現化していたのです」

第十六話からスカイ・レイカーのセリフ。
ハルユキは加速世界で「ダスク・テイカー」こと能美征二とバトルするが、能美のアバターの能力は「デモニック・コマンディア」と称するバーストリンカーの能力を奪い取るチカラで、ハルユキは戦いにおける心の支えでもあった飛翔の力「アビエーション」を奪われてしまう。
失意のハルユキは飛翔能力を失った自分の力量を試そうと、加速世界で相手を選ばず対戦を仕掛ける。
偶然にも、対戦の相手は三度目の対戦となるアッシュ・ローラー。
楽勝の筈がいとも容易くのされるシルバー・クロウ(ハルユキ)は、その場で戦意を喪失。
シルバー・クロウから事情を聞いたアッシュ・ローラーは、シルバー・クロウを自分の師匠であるスカイ・レイカーの下へ連れて行く。
彼女はかつて『加速世界で最も空に近づいたバーストリンカー』として、バーストリンカー達の間でその名を知られた人物であった。
翼を奪われ、飛ぶ事が出来なくなった事を嘆くハルユキに、スカイ・レイカーは「貴方は羽があったから飛べたのではない。むしろその逆、飛べるが故に羽を具現化していたのです」と言い放つ。
無用の心配をさせない為に、黒雪姫にも相談できずに落ち込むだけであったハルユキが、似たチカラを持っていたスカイ・レイカーの言葉から光を見出したセリフである。

ニコ「恐怖心を克服しねぇと何にも始まらねぇぞ!」

第二十一話からスカーレット・レイン(由仁子)のセリフ。
「ブレイン・バースト」を悪用する「ダスク・テイカー(能美)」を倒す為、ハルユキは新たに一時的に空を飛ぶ事が出来る能力「ブーストジャンプ」と、バーストリンカーの秘めた真のチカラである「心意(しんい)」の攻撃技「レーザーソード」を会得した。
しかし他のバーストリンカーのチカラを奪い自分の物とする「ダスク・テイカー」のチカラは強力で、拓武も心意のチカラを得る為に、修学旅行で不在の黒雪姫に代わり、「赤の王」である由仁子に協力を求める。
「災禍の鎧」の件でハルユキ達に借りのある由仁子は渋々承諾するが、心意を会得するには自身の心の傷と向き合う必要があると語る。拓武は自身の心の傷として残る、小学生時代、剣道部の上級生に目を付けられ、イジメられてた事実を由仁子とハルユキに明かす。
覚悟して修業に臨むシアン・パイル(拓武)であったが、覚悟とは裏腹に、心に負った傷は簡単に拭い去る事が出来なかった。
逃げ出そうとするシアン・パイルに由仁子が言ったのが「「恐怖心を克服しねぇと何にも始まらねぇぞ!」」というセリフ。
嫌々ながら修業に付き合うスカーレット・レインが、自身の心の傷と向き合おうとするシアン・パイルの姿に、厳しくも優しい心根を垣間見せた一言である。

ハルユキ「僕は信じたいんです。心意を、願いのチカラを。僕を救ってくれた、この“ブレイン・バースト”を」

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