現役最古のラノベ作家が放つ「クラッシャージョウ」最新作
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「クラッシャージョウ」シリーズといえば、ライトノベルとしては物凄く古い作品だと思っている人も多いでしょう。確かに1作目が出たのは40年近く前で、当初出ていたソノラマ文庫もなくなってしまいましたが、実は今年も新作が出ている現役シリーズでもあるのです。あの懐かしのキャラクターが成長して登場するシリーズ最新作「美神の狂宴」について、ちょっとだけ紹介してみます。
「現役最古のラノベ作家」
「現役最古のラノベ作家」といえば「クラッシャージョウ」の作者、高千穂遥氏でしょう。「えー、クラジョウって相当古い作品なんじゃないの?」と言う方もおられるでしょうが、最新刊が出たのは今年の2月ですから、十分現役のラノベ作家と言っていいでしょう(ご本人は嫌がられるかもしれませんが)。その新作がこの「美神の狂宴」(作・高千穂遥、イラスト・安彦良和)です。
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新しけりゃいいってもんじゃない
クラジョウ1巻が発売されたのは1977年ですから、もう40年近く前の話です。今は亡きソノラマ文庫の人気シリーズとしてライトノベルの代表的存在でもありました。まあ今のラノベ作家の方が文章も上手、というか最新作を読んでも「文章ってキャリア積めば上達するもんじゃないんだな」と思わせてくれるのですが、登場人物の行動原理は下に引用した主人公・ジョウのセリフからも分かるように、娯楽小説にふさわしく単純明快です。
「仲間に手を出したやつは、絶対に許さない。その代償を支払ってもらう。それだけだ」
(82ページより引用)
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これがソノラマ文庫版1巻の表紙。この絵も安彦さんですが、時代を感じますね。
「あのキャラクター」も登場する
とはいえ、それだけで解決するほど甘い物語というわけでもなく、この作品では強敵たち相手に結構な苦戦を強いられます。ただ、それをストレスと感じさせないのは「現役最古のラノベ作家」ゆえでしょうか。
ちなみに、今回は高千穂氏の別作品のキャラクターが成長して出てきます(表紙のキャラクター、見覚えありませんか?)。昔からの読者が懐かしがるのも楽しみ方のひとつでしょうし、新規読者が「ライトノベルの古典」に触れてみるのもいいかもしれませんね。
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大ヒント。さあ、誰なんでしょうね?