X・ドレーク（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

X・ドレークの概要

X・ドレーク（ディエス・ドレーク）は、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィと同時期に台頭してきたルーキー海賊・超新星（最悪の世代）の一人。”赤旗”という異名を持っている。
元海軍将校X・バレルズ（ディエス・バレルズ）を父に持ち、バレルズが率いるバレルズ海賊団に所属していた。19歳の時に起こったある事件で海軍に保護され、海兵になる。少将まで上り詰めるが、自身の父親のように海賊に転身。ドレーク海賊団を結成し、超新星（最悪の世代）の一人に数えられるまでになった。しかし海賊は仮の姿、その正体は海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊長だった。「SOWRD」が何を目的にする組織かは不明。組織規模もわかっていないが、ルフィの友人で海軍大佐であるコビーが所属していることが明かされている。”堕ちた海軍将校”とも呼ばれており、海軍本部大将・黄猿ボルサリーノからも敵視されていたが、黄猿がどのような思惑でドレークと戦ったかは不明。海軍本部内での「SOWRD」の認知度は曖昧なままである。

新世界編では四皇の一人、百獣のカイドウ率いる百獣海賊団の幹部・飛び六胞（とびろっぽう）の一人を務めている。ドレーク海賊団を解散して百獣海賊団に入ったのか、それとも海賊団ごと傘下に入ったのか詳細は不明。捕らえていた元王下七武海で同じ最悪の世代のトラファルガー・ローを逃したことで裏切り者とされ命を狙われる。その後はルフィ達に加勢して戦う。

”赤旗”、”堕ちた海軍将校”、”元海軍将校少将”、”ドレーク海賊団船長”、”超新星”、”最悪の世代”、”SWORD隊長”、”百獣海賊団飛び六胞”などともかく肩書が多い、謎に満ちた人物である。

プロフィール・人物像

本名：X・ドレーク（ディエス・ドレーク）
異名：赤旗
愛称：ドリィ
年齢：31歳（初登場）→ 33歳（新世界編）
身長：233cm
懸賞金：2億2200万ベリー（初登場）
出身地：北の海（ノースブルー）
誕生日：10月24日
星座：さそり座
血液型：X型
趣味：爬虫類マニア・天体物理学
好きな食べ物：チキンライス
嫌いな食べ物：卵
イメージ国：トルコ
イメージ職業：動物園飼育員
イメージ花：リンドウ
イメージ動物：アロサウルス
家族：X・バレルズ（父）

肩書き：超新星 / 最悪の世代 / 元海軍本部少将 / ドレーク海賊団船長 / SWORD隊長 / 百獣海賊団飛び六胞
所属：バレルズ海賊団 → ドレーク海賊団 → 百獣海賊団
所属船：リベラルハインド号
悪魔の実：リュウリュウの実 モデル“アロサウルス”（動物系古代種）
覇気：武装色、見聞色
武器：サーベル、メイス

CV：竹本英史

容姿

顎にある「X」の傷と胸部から腹部にかけて大きく描かれた「X」が特徴。胴体の「X」が刺青／タトゥーなのかペイントなのかは不明である。初登場時は目元をマスクで隠しており、新世界編では眼帯と合わせたようなマスクに衣装チェンジしている。服装は全体的に黒を基調としたものが多い（ただしTVアニメ版では紺が基調となっている）。シャボンディ諸島での初登場時は黒い帽子をかぶっていたが、新世界編ではかぶらないようになっており、逆だった薄茶色の前髪が特徴的な髪型に変わっている。腰には武器であるサーベルと刃のついたメイスを差している。初登場時は両方とも左の腰に差していたが、新世界編ではサーベルを左、メイスを右に差していた。

性格

登場シーンが少なく、性格の全貌は見えていないが、冷静沈着なイメージが強い。海軍から海賊に転身した経緯などは不明で、何を自身の正義としているかもわかっていない。海軍将校だった父親に強い憧れを抱いていた。『ONE PIECE』単行本64巻に掲載された質問コーナー「SBS」で、幼いドレークがボロボロの海軍帽をかぶって嬉しそうにしている姿が描かれていることから、自身の中に何かしらの正義を持っていることがうかがえる。ただ「───海軍もまた …変わらざるを得ない………！！」と発言したり、Dr.ベガパンクの発明に言及したりしていることから、今の海軍に対する不満を抱えていることがわかる。

北の海（ノースブルー）出身で、世界経済新聞にて連載されていた絵物語「海の戦士ソラ」の読者。登場する悪の軍団「ジェルマ66（ジェルマ ダブルシックス）」に詳しい。麦わらの一味のコックであり、ジェルマ王国の第三王子だったヴィンスモーク・サンジが、変身能力を持つレイドスーツで透明化できる能力を持った悪の戦士”ステルス・ブラック”に変身した際は「本物！？」と驚きの表情を浮かべていた。TVアニメ『ONE PIECE』では”ステルス・ブラック”に対し、「滅びろ！ジェルマ66ー（ダブルシックス）！」と叫びサーベルを振るうなどして興奮しており、やや子供っぽい姿を見せている。

女性の裸に免疫がなく、弱い。ワノ国編では女湯捜索の際に、女性の裸を見て白目を剥いて倒れてしまうというやや情けない姿を晒した。「弱くなどない……」と自身では発言しているが、女湯の捜索は結局部下に任せた。

X・ドレークの能力

悪魔の実：リュウリュウの実 モデル“アロサウルス”

悪魔の実には自然（ロギア）系、動物（ゾオン）系、超人（パラミシア）系の3種があり、自然系の悪魔の実が最も希少とされている。しかしX・ドレークが食べた悪魔の実「リュウリュウの実 モデル“アロサウルス”」は動物系の悪魔の実の中でも古代種と呼ばれるものであり、自然系の悪魔の実よりもさらに希少価値が高いとされている。

動物系古代種の悪魔の実は、既にこの世から絶滅したと言われる生物に変身することが可能。ドレークが変身できるアロサウルスは、約1億5,500万から1億4,500万年前中生代ジュラ紀後期に北アメリカに生息していたとされている大型肉食獣だ。アロサウルスの「アロ」は「奇妙な」、「変わった」という意味があり、和名は”異竜”である。

ドレークは獣型に変身すると巨大なアロサウルスになることができ、鋭い牙で相手を攻撃したり、太くて力強い尻尾で相手を拘束することも可能である。獣型の時は力に任せたパワーファイトが主流。恐竜の分厚い皮のおかげか、耐久力もある。

X・ドレークの武器

サーベルとメイス

X・ドレークの武器はサーベルとメイス。メイスは棍棒の一種であるが、ドレークのメイスは斧のような刃がついているため、斧と紹介されることもある。両刀とも名称や価値などは不明。

基本的に二本同時に使用して戦う姿が作品内では多い。初登場のシャボンディ諸島でも、ワノ国のカイドウの居城・鬼ヶ島での戦いでも両方とも使用している姿が見られる。

X・ドレークの必殺技

X狩場（エクスカリバー）

サーベルとメイスの両刀を使ってXの字に相手を斬りつける技。自身の裏切りがバレた後、”ナンバーズ”と呼ばれる百獣海賊団の巨人の一人・十鬼（ジューキ）を相手に繰り出し、十鬼を地に沈めた。自分よりも巨大な相手に対しても十分な威力を持つ技である。

X・ドレークの来歴・活躍

ドレークの幼少期

海軍将校X・バレルズ（ディエス・バレルズ）の子として生まれる。幼い頃は海軍将校の父・バレルズに憧れを抱いており、自身も海軍になることを夢みていた。その後どのタイミングで、どのような経緯では不明だが、バレルズは海賊に転身。バレルズ海賊団を結成し、ドレークもその一味に所属していた。当時の愛称はドリィ。子供の頃から腕っぷしがあり、一味の中でも一目置かれる存在だったようだが、父であるバレルズから暴力を振るわれておりいつも怯えて暮らしていた。

ドレーク、海軍に保護される

ドレークに転機が訪れたのは19歳の時。
バレルズが悪魔の実「オペオペの実」を手に入れ、それを売却するために王下七武海に加入する前のドンキホーテ・ドフラミンゴと取引を行うことになった。場所はミニオン島と呼ばれる小さな島。その島にさまざまな人間の思惑が集中することになる。

ドフラミンゴは「オペオペの実」を実弟であるコラソン／ドンキホーテ・ロシナンテに食べさせる計画を立てていた。しかしコラソンはトラファルガー・ローが患っていた珀鉛病（はくえんびょう）を治すために「オペオペの実」をバレルズ海賊団から奪い、ローに食べさせる。

「オペオペの実」が手に入らなかったドフラミンゴは激昂し、自身の「イトイトの実」の能力で「鳥カゴ」という技を発動。その名の通り鳥カゴのようにイトが島を囲み、徐々に狭まるそのイトに斬られ鳥カゴの中にいたバレルズ海賊団は全滅した。しかしドレークは運良くその「鳥カゴ」の魔手から逃れ、ミニオン島に来ていた海軍に保護されることとなるのだった。