ONE PIECE（ワンピース）の世界政府加盟国まとめ

『ONE PIECE』の概要

『ONE PIECE（ワンピース）』とは、世界的人気を誇る漫画家・尾田栄一郎の日本の少年漫画。1997年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始した。連載開始まもなく人気が出て、連載から2年後の1999年にはTVアニメ化、翌2000年には劇場版映画化もされた。その他ゲームや小説などさまざまなメディアに展開されている。主人公モンキー・D・ルフィを始めとする、総勢1,000を超える壮大なストーリーは、少年漫画の王道とも言えるバトル、ギャグ、感動がメインだ。緻密に練り上げられたストーリーのそこかしこに散りばめられた伏線は、インターネット上で数多くの考察を呼んでいる。様々な魅力を持つ『ONE PIECE』の人気は日本国内だけでなく、世界で爆発。2021年には、全世界を対象としたキャラクター人気投票企画「第1回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票 WT（ワールドトップ）100」が開催された。

『ONE PIECE』の世界には、世界約170の国が加盟する「世界政府」という組織がある。世界の平和、秩序を守るための一大組織だ。「世界政府」は”正義”の立場だが、主人公ルフィ達が海賊という無法者であるため”敵”という印象が強い。

世界政府とは

世界政府（せかいせいふ）とは、漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する組織の名称の一つ。『ONE PIECE』の世界をとりまとめる、超巨大な国際組織である。800年前に20人の王達によって設立されたとされており、その20人の王の末裔達は”天竜人（世界貴族）”と呼ばれて、現代でも強い権力を持っている。

世界政府の本部は聖地マリージョアにあり、最高意思決定機関は五老星（ごろうせい）と呼ばれる5人の老男性に一任されている。5人は話し合い合議制を持って、政治方針を決定していく。徹底した情報統制で自分達に不都合な事案は隠蔽。場合によっては海軍などの軍事力を持って、事実のもみ消しや捏造を行う。その際の民間人の犠牲も厭わない。その体面や支配を維持しようとする姿勢や王族や貴族だけの利益に執着する体制に疑問を持つ者もおり、その結果が革命軍という反世界政府を生み出した。海兵や加盟国の要人の中にも、世界政府の在り方に憤りを感じている者もいる。

世界政府には、『ONE PIECE』の世界に存在する国の大半が加盟している。その数は170にも上る。東西南北の海、そして偉大なる航路（グランドライン）を十字に結んだシンボルがあり、そのシンボルが描かれた旗への攻撃は、世界政府に加盟する170の国を敵に回すことだと同義だという。

4年に一度、加盟国の中から50人の王がマリージョアに集まって世界会議（レヴェリー）と呼ばれる会議が開催される。世界会議は7日間続き、会議期間中は出席する王族の親族などが親交を深める場が設けられ、それぞれがそれぞれの思惑を抱いて交流する場面が原作本編でも描かれた。

作中には世界政府に加盟する多数の国が登場する。

『ONE PIECE』の世界政府加盟国

偉大なる航路（グランドライン）

サクラ王国（旧ドラム王国）

国名：ドラム王国 → 名も無き国 → サクラ王国
国王：ワポル → ドルトン

年間を通して深い雪に覆われている冬島「ドラム島」にある国。偉大なる航路（グランドライン）の前半の海にある。麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーの出身地。

かつて医療大国ドラムとして世界にその名を轟かせるほどの医療技術を持っていた。しかし国王であるワポルの悪政で、王家が抱える20人の医師「イッシー20（イッシー トゥエンティ）」以外の医師が国外追放となってしまった。それによって国民は病気や怪我をしたら王家を頼らざるを得なくなり、国民は次第に心を病んでいった。

転機となったのは、四皇の1人”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチによるドラム王国襲撃事件である。だま無名だったが、既にたしかな実力を持っていた黒ひげは、ドラム王国を蹂躙。国王だったワポルは、少しの部下と「イッシー20」を連れて我先にと逃げ出した。これによってドラム王国の王政は崩壊。国の名前はドラム王国から、一時「名も無き国」へと変えられた。

「名も無き国」が黒ひげの襲撃からの復興を目指す中、麦わらの一味がナミがかかった病気を治すために上陸。時を同じくしてワポルが国へと帰還した。ワポルによる王政復活は、ルフィやチョッパーに阻まれた。そしてワポルの元部下で悪魔の実「ウイウシの実 モデル”バイソン”」の能力者ドルトンが新たな国王に就任。国名は「サクラ王国」となり、平和な国へと変わっていった。

アラバスタ王国

国名：アラバスタ王国
国王：ネフェルタリ・コブラ

偉大なる航路（グランドライン）の前半の海にあるサンディ島（アイランド）にある砂の大国。広大な領土のほとんどを砂に覆われている。麦わらの一味と一時期一緒に冒険をしたネフェルタリ・ビビの故郷だ。偉大なる航路の中でも有数の文明大国であり、ネフェルタリ王家が治めている。

王家であるネフェルタリ家は、世界政府を設立した20人の王の内の1人である。19人の王が聖地マリージョアに移住する中、ネフェルタリ家は1人だけ下界に残った。王位継承と共に密かに「歴史の本文（ポーネグリフ）」の存在が伝えられており、葬祭殿の地下深くに「歴史の本文」が存在している。その「歴史の本文」には世界を滅ぼしうる力を持つ古代兵器の一つ「プルトン」の所在地が記されていた。

王下七武海の1人サー・クロコダイルが「プルトン」の存在に目をつけ、アラバスタ王国の乗っ取りを計画する。計画に気づいた護衛隊長のイガラムと王女のビビは、国を守るために秘密裏に国を離れてクロコダイルの設立した秘密犯罪会社バロックワークス（B・W）に潜入。正体がバレたところに麦わらの一味が居合わせ、ビビをアラバスタ王国へ送り届け、クロコダイルを倒してアラバスタを守った。この件は大々的には海軍の手柄とされており、真実を知るのは王家と護衛軍の幹部のみである。

新世界編では、元王のネフェルタリ・コブラが病にかかっており、かなり弱っていた。その体をおして世界会議に参加をしたが、革命軍No.2でルフィの義兄であるサボによって殺害されたと報じられている。またその際に王位継承権を持つビビも行方知れずとなった。

ONE PIECE（ワンピース）の古代兵器の正体・場所まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

古代兵器とは、『ONE PIECE』に登場する、神の名前を冠する三つの兵器の総称。「プルトン」、「ポセイドン」、「ウラヌス」の三つからなる兵器だ。その威力は島一つを消し飛ばすとも、世界を海に沈めるとも言われており、恐れられている。古代兵器の所在や詳細は、「歴史の本文（ポーネグリフ）」に記されている場合が多い。そのため世界で唯一「歴史の本文」を読むことができる麦わら海賊団の考古学者ニコ・ロビンは、「古代兵器復活の鍵」として世界政府から危険視されている。

リュウグウ王国

国名：リュウグウ王国
国王：ネプチューン

偉大なる航路（グランドライン）のちょうど真ん中、垂直に交差する赤い土の大陸（レッドライン）の真下にある海底の国。赤い土の大陸（レッドライン）の上には世界貴族”天竜人”が住む聖地マリージョアがあり、リュウグウ王国はマリージョアの真下に位置することになる。魚人島と呼ばれる魚人や人魚が住んでいる、深海1万メートルの場所にあり、「海底の楽園」と呼ばれるほど美しい場所。深海にありながら、太陽の光を海底まで届ける巨木・陽樹イブのおかげでとても明るい。また空気も存在している。

偉大なる航路の後半の海・新世界へ向かうためには、海賊は必ずこのリュウグウ王国を通らなければならない（海軍などに申請し、マリージョアを通過することもできるが、海賊のような無法者に許可が降りるはずがないため）海賊王ゴール・D・ロジャーの死後、大海賊時代に突入した際は、新世界を目指す海賊がなだれ込んできて国が荒れた過去がある。人魚や魚人は奴隷として高く取引されるため、国民の誘拐も相次いだ。しかし元王ネプチューンの友人で四皇の1人だった”白ひげ”エドワード・ニューゲートが、魚人島を自身のナワバリとすることで他の海賊が手出しできなくなり、平和が戻る。白ひげ亡き後は、魚人島で作るお菓子10トンと引き換えに四皇ビッグ・マム／シャーロット・リンリンのナワバリとなっていた。しかしルフィがビッグ・マムに喧嘩を売り、魚人島を自身のナワバリとした。

リュウグウ王国が世界政府に加盟したのは200年前。世界会議に参加したのはその時の一度だけだった。しかし新世界編に入って、200年ぶりに世界会議に参加し、大いに話題を呼んだ。

ドレスローザ

国名：ドレスローザ
国王：リク・ドルド三世 → ドンキホーテ・ドフラミンゴ → リク・ドルド三世

かつれ”天竜人”ドンキホーテ一族が治めていた国。ドンキホーテ一族が聖地マリージョアに移住してからは、リク家という新たな家が王家の座に就いた。心優しいリク王家の治世は、貧しかったが争いはなく、国民は平和で幸せな暮らしを送っていた。リク王家が王位に就いてから800年、一度たりとも戦争が起きていない”奇跡の国”と呼ばれていた。

しかし”天竜人”の地位を失い、海賊となって王下七武海の座にまで上り詰めたドンキホーテ・ドフラミンゴが、本当の王家の人間としてドレスローザに帰還。リク・ドルド三世という当時の国王がハメて失脚させ、ドフラミンゴは王座に就く。以来、ドレスローザはドフラミンゴ率いるドフラミンゴファミリーの拠点となった。街の中には生きたオモチャが人間と同じように闊歩するようになり、ドレスローザは別名「愛と情熱とオモチャの国」と呼ばれるようになる。このオモチャ達は、ドフラミンゴの部下で悪魔の実「ホビホビの実」の能力者によっってオモチャの姿に変えられた人間達だった。オモチャに変えられた人間は人々の記憶から消されてしまい、その存在がなかったこととなる。ドレスローザは一見、平和そうに見えたが、深い闇があった。

新世界編で麦わらの一味とハートの海賊団の船長トラファルガー・ローが、ドフラミンゴを倒すためにドレスローザにやってきた。そしてドフラミンゴを討ち取り、リク・ドルド三世が再び王位に就く。リク王はプロデンス王国の王エリザベローⅡ世と共に世界会議に出席するため、同じ船で航海した。

プロデンス王国

国名：プロデンス王国
国王：エリザベローⅡ世

ドレスローザの近隣にある王国。「戦う王様」の異名を持つエリザベローⅡ世が治める国。ドレスローザのリク王とエリザベローⅡ世は旧友であり、エリザベローⅡ世はリク王が再び王位に就いたことを喜んで、近隣の諸外国に連絡を入れた。そしてリク王と共に世界会議に一緒に行こうと、自国の護衛につくはずだった海軍を断った。

ルルシア王国

国名：ルルシア王国
国王：セキ王

ルフィの義兄ポートガス・D・エースを巡って、マリンフォードで勃発した戦争￥マリンフォード頂上戦争以前は平和な国だったとされるが、現王のセキが王位に就いてからは国が荒れ始める。国には”が天竜人”に納める天上金しかなく、国民は苦しく貧しい暮らしを送っていた。

世界会議に出席するために、セキ王が娘のコマネと有能な兵士を連れて国を出た。その隙を突かれて桃ひげ海賊団の襲撃を受けたが、反世界政府組織・革命軍によって救われた。しかし世界会議が終わった後、世界政府にとって何か不都合なことがあったらしく、巨大な謎の光に包まれて国が滅亡したとされている。その時、ルフィの義兄サボがルルシア王国に潜伏しており、サボの生死は不明となっている。

実在する国・ルーマニアがモデルになっていると思われる。コマネ王女が海賊にさらわれた時に、セキ王達は海賊への刑は「串刺しの刑」を希望した。これは15世紀にルーマニア南部を支配したワラキア公国の君主ヴラド・ツェペシュの異名である「串刺し公」からきていると考えられる。また王女コマネの名前は、「白い妖精」と謳われたルーマニア出身の体操選手ナディア・コマネチが由来となっていると考察されている。