ドールズフロントライン(ドルフロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

強化チップ

重装部隊は、装備枠の代わりに「強化チップ」で自身を強化することができる。強化チップは「回路」と呼ばれる装備枠にはめ込むことで適用される。強化チップには☆2~☆5までのレアリティがあり、レアリティが高いほど効果が大きい。しかし、装備レベルに制限があり、☆3チップはLv20、☆4チップはLv40、☆5チップはLv60から装備可能となる。回路は重装部隊のランクが上がるほど面積が大きくなる。また、重装部隊の種別ごとに回路の形状は異なる。
強化チップは「テトリス」に登場するブロックピースのような形状であり、形状と効果はランダムに生成される。これらを組み合わせて隙間をできるだけ作らないように回路にはめ込んでいく。強化チップを回転させるには、チップのレアリティに応じた量の較正チケットを消費する必要がある。
強化チップで得られるステータス強化値には上限があるが、回路と強化チップの色が一致することで得られる「シンクロボーナス」は上限を超えて加算される。

融合勢力

イベント「偏極光」において 、鉄血の最上位権限者であるエルダーブレインはパルディスキ潜水艦基地に秘匿されていた古代遺跡の情報を奪取。そして、自身のOGASを進化させるという目的のために鉄血の指揮権を放棄して出奔、消息不明となった。これにより指導者不在となって放り出された格好となった鉄血人形たちは、生存のための手段を模索せざるを得なくなった。そんな中で、グリフィンに捕獲された鉄血人形の中には、人間側の倫理規定を受け入れてグリフィンに所属することを選択する者たちもいた。これらが「融合勢力」と呼ばれる。

融合勢力の能力

融合勢力は戦術人形と同様のステータスを持つほか、融合勢力特有のステータスを持っている。
戦術人形と同様のステータスに関しては説明を略し、ここでは融合勢力特有のステータスについて説明する。

【コスト】
融合勢力のユニットは1部隊に最大コスト36まで編成できる。
初期☆3ユニット、大型の初期☆2ユニット:コスト10
通常の初期☆2ユニット:コスト6
通常の初期☆1ユニット:コスト4
小型の初期☆2ユニット:コスト3
小型の初期☆1ユニット:コスト2

※現時点では大型ユニットはマンティコア、小型ユニットはダイナーゲートとタランチュラが該当する。

【サイズ】
融合勢力のユニットには性能に個体差があり、サイズで表現される。サイズはXS、S、M、L、XLの5種類であり、サイズが大きいほどステータスの値にプラス補正がかかり小さいほどマイナス補正がかかる。最小サイズであるXSと最大サイズであるXLは、そのサイズの融合勢力ユニットを一定数集めることで実績が解放される。
なお、同種の複数所持ができない初期☆3ユニットにはサイズが存在しない。

【属性】
融合勢力のユニットには属性が設定されている。属性は防御値の有無や初期☆3人形が持つ陣形効果の対象、戦闘時の行動パターンなどに関係する。

・装甲 / 非装甲
防御値を持つか否かを意味する。「装甲」に分類されるユニットはSGの戦術人形や敵の装甲ユニット同様に防御値を持っており、通常攻撃には強いが破甲攻撃に弱い。

・人形 / 機械
人型か否かを意味する。「人形」に分類されるユニットは対象が「機械」の陣形効果の対象にならず、「機械」に分類されるユニットは対象が「人形」の陣形効果の対象にならない。

・近接戦闘 / 遠距離
攻撃属性が「遠距離」のユニットは、通常の戦術人形と同様に部隊共有射程内の敵を射撃で攻撃する。
攻撃属性が「近接攻撃」のユニットには3種類の攻撃戦略があり、状況に応じて変更できる。
陣形効果やスキル効果は、これらの攻撃戦略によって変化することがある。
突撃:正面に移動して進路上の敵ユニットを攻撃する。
殲滅:最も近い敵ユニットへ向かって移動し攻撃する。
堅守:陣形範囲に留まり、接近してきた敵ユニットを攻撃する。

【支援砲撃】
一部の初期☆3ユニットは支援砲撃が可能なスキルを持っており、重装部隊と同様に支援範囲内の友軍ユニットへの支援や建造物の破壊が可能である。しかし、重装部隊に比べると殺傷や破砕の値が低いため、大型飛行場がないマップでの代替要員または他の重装部隊の補助的運用に限られる。重装部隊と違い敵部隊との直接戦闘も可能なのは明確な長所である。

捕獲作戦

「通常捕獲」の画面。攻撃で弱らせた鉄血の機体に発泡性硬化樹脂を噴射して捕らえようとしている。

「協力捕獲」の画面。スヴァローグ重工の戦略爆撃機が鉄血部隊に強力な電磁パルスを照射している。

特定の区域に潜伏している鉄血部隊およびそれを指揮する高等人形を捕獲するための作戦。
ゲーム的に言うと不確定要素を含む基本無料のボックスガチャである。1回の区域(特定の☆3ユニットが排出されるガチャ)の開催期間はおよそ1ヶ月である。

【通常捕獲】
画面に3体のユニットが表示され、電子パルス(最速で12時間に1つ生成されるポイント。最大で14まで蓄積可能)または超電導パルス(電子パルスの代替として使用できるアイテム。任務報酬やイベント報酬、ログインボーナス等で取得可能)を消費して捕獲を行う。また、表示されているユニットは72時間ごとに1回可能な「捜索目標リセット」によってラインナップを変更できる。
捕獲の成功率は下記の通り。
・☆1ユニット:100%
・☆2ユニット:50%
・☆3ユニット:25%
通常捕獲で☆2、☆3ユニットの捕獲に失敗した場合、融合勢力育成用のアイテムが一定数入手できる。また、目標となっていたユニットは別のユニットと入れ替わる(ボックスのユニット残数が3体以下の場合を除く)。
ボックスには全部で100体(☆1:71体 / ☆2:28体 / ☆3:1体)のユニットが設定されており、全ユニットを捕獲するか☆3ユニットを捕獲することで「区域リセット」が可能になり、ボックスをリセットすることができる。リセットしたボックスは再び100体からスタートする。

通常捕獲の演出は、「グリフィン部隊と鉄血部隊が戦闘を行う→グリフィン部隊後方の捕獲部隊が目標ユニットに電子パルスを照射し行動不能にする→前衛のグリフィン部隊が発泡性硬化樹脂を目標ユニットに浴びせて拘束(捕獲失敗時は逃走)」というものである。

【協力捕獲】
「捕獲作戦」画面右下にあるバナーの「スヴァローグ重工へ依頼」をタッチすることで可能になる。協力委託書(協力捕獲を実行するためのアイテム。任務報酬やダイヤ(または直接課金)による購入で取得可能)を消費して行う。最大で同時に10回まで同時に行うことができる。
協力捕獲は、通常捕獲画面に表示されているユニットを含めた残りユニットからランダムの対象を指定回数分100%の確率で捕獲することが可能である。

協力捕獲は「高度指向性EMP爆撃」をスヴァローグ重工へ依頼するという扱いになり、演出としては「下部爆弾倉を電磁パルス照射システムに改造した戦略爆撃機が鉄血部隊の潜伏区域を上空からスキャンし、目標ユニットに強力な電磁パルスを照射して機能を停止させる」というものである。

【コアショップ】

「捕獲作戦」画面右上の矢印をタップして遷移することで利用できるショップ。融合勢力ユニットを解体することで得られる「暗星コア(初期☆1ユニットを解体)」、「超星コア(初期☆2ユニットを解体)」と融合勢力ユニットや育成アイテム、鉄血人形のアイコンを交換できる。区域が変更されるごとにコアショップの交換可能ユニットやアイコンはラインナップが変更されるが、所持している「暗星コア」「超星コア」はそのまま持ち越しされる。

【スヴァローグ重工】

グリフィン&クルーガー社の協力企業。これまでは名前が出てくることはなかったが、グリフィン草創期から現在まで長きにわたってグリフィンに協力してきた。命令系統のプロトコルや運用方法が全く違う鉄血工造の戦術人形をグリフィンが運用することが可能になったのは、スヴァローグ重工の協力によるものである。また、融合勢力の育成アイテムである「急速成長ディスク」や「開発シャーレ」等はスヴァローグ重工の製品である。
スヴァローグ重工についての詳細は、グリフィン草創期の出来事を描いたスピンオフ作品「ニューラルクラウド」において明らかになる。

融合勢力の育成・強化

【レベルアップ】
融合勢力は戦闘によって経験値を取得することが可能だが、戦術人形と違い部隊単位の補給であることやリンク数による経験値補正を持たないため、省資源経験値周回は不向きである。そのため、「急速成長ディスク」によるレベルアップが主な手段となる。急速成長ディスクは戦術人形用の作戦報告書と同様の使用方法(ステータス画面で使用するor宿舎で「ギフト」として使用する)である。

【ランクアップ】
融合勢力の基礎ステータスを上昇させる。ランクアップには「開発シャーレ」を使用する。ランクアップには要求レベルが設定されており、一定レベルに達しないとランクアップが行えない。
また、初期☆1、☆2ユニットはランクが☆4になるとスキルが追加される。
初期☆3ユニットは☆4になるとスキル追加に加えて戦術チップ装備スロットが+1され、☆5になると新規の立ち絵が追加される。

・ランクアップ必要レベル
☆1→2:Lv10 / ☆2→3:Lv30 / ☆3→4:Lv70 / ☆4→5:Lv90
・消費シャーレ数
初期☆1 ☆1→2:50 / ☆2→3:70 / ☆3→4:100 / ☆4→5:200
初期☆2 ☆2→3:100 / ☆3→4:150 / ☆4→5:300
初期☆3 ☆3→4:300 / ☆4→5:450

【ピーク解析】
融合勢力は、同種のユニットを消費することで「ピーク解析」を行うことができる。初期☆3ユニットは同種ユニットを複数所持できないため、重複した場合は自動的にピーク解析が実行される。
初期☆3ユニットと大型タイプのユニットを除く初期☆1、☆2ユニットは、ピーク解析によってリンク数が増加する。リンク数の増加は戦術人形と同様に攻撃回数とステータスの大幅な増加という効果が得られる。大型タイプのユニットはリンク数が増加しない代わりに各種ステータス基礎値に補正が加わる。
初期☆3ユニットは、ピーク解析で下記の効果を得る。
・1段階目:ステータス基礎値上昇、陣形効果の強化
・2段階目:ステータス基礎値上昇
・3段階目:ステータス基礎値上昇
・4段階目:ステータス基礎値上昇、第1スキルの強化

戦術人形のリンク数増加と異なり、融合勢力のピーク解析には要求レベルが存在しない。また、戦術人形のリンク数増加にはLink4で2体、Link5で3体の同型人形を必要とするが、融合勢力のピーク解析はどの段階でも消費する同型ユニットは1体である。

【スキルレベル強化】
融合勢力のスキルレベル強化は戦術人形と同じく「スキル訓練」で行われる。同画面で「融合勢力」のタブをタップするとスキル訓練が可能な融合勢力ユニットが表示される。融合勢力のスキル訓練には、融合勢力専用の「初級訓練ディスク」「上級訓練ディスク」を消費する必要がある。
初期☆3ユニットの第1、第2スキル(レベル上限:10)は訓練時間が必要となるが、初期☆3ユニットの第3、第4スキルおよび初期☆1、☆2ユニットの第1、第2スキル(レベル上限:5)は即時に訓練完了となる。

グリフィンの施設

ゲームのメインメニュー画面には各機能に移動するインターフェイスがある

メイン画面左端の時計ボタンを押すと各部隊の後方支援や自律作戦残り時間、修復時間などが確認できる

工廠

工廠の画面。左端のアイコンで移動する

戦術人形や装備を開発する部署である。機能は下記の通りである。

・人形製造:資材を消費して戦術人形を製造する。(設定的には提携先のI.O.P社に発注するということになっている)
※製造スロットは初期2で課金により8まで増設可能。
※大型人形製造は銅星勲章30枚の獲得、つまり種別を問わず30マップをクリアすることで開放される。
ストーリークリア報酬のAR小隊4体やイベント報酬など限定の戦術人形は製造できない。
・編成拡大:同型の戦術人形や代用コアを消費して戦術人形の子機を増設する。「協定統合」の開放後は、融合勢力ユニットの子機を増設する「ピーク解析」もここで行われる。
・人形強化:余剰の戦術人形や増幅カプセルを素材にして戦術人形のステータスを強化する。「協定統合」の開放後は、融合勢力ユニットの基本ステータスを強化する「エーテル開発」もここで行われる。
・回収分解:不要な戦術人形や装備を解体して資材に変える。★3以上の戦術人形を解体することで編成拡大に使用する代用コアが入手できる。「協定統合」の開放後は、不要な融合勢力ユニットをここで解体して「暗星コア」「超星コア」(交換素材)に変換する。
・装備製造:資材を消費して戦術人形の装備を製造する。
※製造スロットは初期2で課金により8まで増設可能。
※大型装備製造は銅星勲章60枚の獲得、つまり種別を問わず60マップをクリアすることで開放される。
※協定統合は通常7-5をクリアすることで開放される。

人形製造と装備製造は「資材消費量を特定の数値にすることで製造種別をある程度操作できる」が、あくまで一定確率によるランダム抽選なので狙った通りの製造結果が得られるわけではないことに留意すべきである。ある程度の方向をコントロールできるガチャというべきか。このゲームにおいて最大の運要因である。
増幅カプセルによるステータス強化は基本的に「火力」「命中」「回避」「射速」の各ステータスを1ずつしか上昇させられないが、大量投入した場合に上限に達したステータスに振り分けられて無駄になるポイントが10以上になるとそれらは上昇の余地があるステータスへと振り替えられる。
装備強化が開放されると余剰装備は強化素材として消費するため、資材が欲しい場合以外では装備の回収分解はほとんど行わなくなる。

修復

戦闘によりダメージを受けた戦術人形を修復する施設である。「人力」「部品」の資材を消費する。
戦術人形のダメージが「重傷」になると修復に必要な時間も必要な資材も大きく上昇し、完全破壊(HPが0の状態)になると更に時間と素材が跳ね上がる。(ボス戦以外での戦術人形の完全破壊は好感度も大きく下がるので更に注意)
デフォルトの設定は「重傷保護」(ボス戦以外では完全破壊になる前に自動的に撤退する)になっているが、ボス戦でうっかり撤退させ損ねたり手動操作による撤退に手間取って完全破壊されることもあるので注意が必要である。

開発

開発の画面。スキル訓練中の人形は戦闘と同様のSDキャラで表示される

戦術人形やその装備品、妖精を強化する施設である。

・スキル訓練:戦術人形や妖精、融合勢力のスキルを強化する。訓練資料(2~4までは初級、5~8までは中級、それ以降は上級)を消費する。
※訓練中の戦術人形や妖精が編成されている部隊は「作戦任務」「後方支援」へ出撃できず、また訓練終了まで部隊の再編成もできなくなることに注意。
※妖精は戦術人形の倍の訓練資料を消費するため、訓練資料の残量には注意。また、戦闘妖精はスキル8レベルから上級訓練資料を消費することにも注意。
※融合勢力のスキル訓練には専用の訓練資料を消費する。
・装備強化:夜戦1-4クリアで開放される。余剰の装備や汎用部品を消費することで★3以上の装備を強化することができる。(強化不可の装備もある)
・装備較正:夜戦2-4クリアで開放される。初期状態の装備品は能力値に振れ幅が存在しているが、それを是正する。資材全種と較正チケットを消費する。
・妖精強化:大型装備製造と同時に開放される。妖精に余剰の妖精を重ね合わせることで妖精を強化する。強化値とレベルが一定以上になった妖精はランクアップし天賦スキルの発動率等が上昇する。
・妖精較正:大型装備製造と同時に開放される。妖精の天賦スキルを較正する。(スキルの内容変更)
・メンタルアップグレード:戦術人形をMOD化する。詳細は下記参照。

スキル訓練はスキルレベルが高いほど時間がかかり、スキル訓練を一瞬で終わらせるアイテム「快速訓練契約」は入手しづらく課金による購入は高額である。
装備較正や妖精較正は必ずしも望んだ結果にならないこともあるため、その場合は「復元」で元に戻すことも可能。
アイコンの下部に「MAX」と表記された装備は能力値の振れ幅が完全なものになっているため、それ以上の装備較正はできない。

メンタルアップグレード

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