ドールズフロントライン（ドルフロ）のネタバレ解説・考察まとめ

2024.01.29

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

鉄血工造

重火器による高い面制圧力は脅威だ

声：大坪由佳
コンピューターへの侵入を得意とする鉄血の高等戦術人形で、芝居がかった大仰な口調を多用する。指揮官タイプの人形ではあるが、自身も大型火器を使用し高い戦闘力を持つ。通信回線に割り込み、度々M4たちへの挑発を繰り返したが、その目的は大規模作戦を遂行するための時間稼ぎであった。最後はM4らに敗北するが、目的を遂行したことを誇りながら自壊した。
人間の作る演劇や映画を愛する一面を持ち、芝居がかった口調もそれに影響されているのではと思われる。
「ウサギ狩り作戦」では、捕獲した異世界からの来訪者であるエルフェルトを元に鉄血人形「アナイアレイター」を造りFN小隊を苦しめたが、思うところがあったのか計画を途中で放棄し姿を消す。
同僚のスケアクロウに対しては、その命令を愚直に遂行しようとする姿勢をからかいながらも愛おしく思っている。

融合勢力としてグリフィン傘下に入って以降も戦闘を演劇、自身の戦いを演出に喩えるところは相変わらずである。グリフィンでも鉄血の頃と同様に暗号解読や妨害工作を任務としている模様。デストロイヤーからはおとぎ話の語り手として懐かれている。

デストロイヤー

「破壊者」の名の通り高火力の迫撃砲であたり一面を粉砕する

声：高田憂希
鉄血の高等戦術人形。爆弾による破壊工作を得意とし、戦闘においては榴弾による砲撃で攻撃する。幼児的で我が儘な性格だが、窮地に陥ると途端に泣き言を言い始める。鉄血の高等人形「ドリーマー」の指示でAR-15にウイルスを送り込み、グリフィンの司令部を混乱させエルダーブレインの求める機密データの奪取を試みた。作戦遂行には成功したが、自分が捨て駒でしかないことをドリーマーに告げられた挙句グリフィンの部隊に本拠地に踏み込まれて敗北し遁走。その後もグリフィンの食糧輸送部隊を襲撃するがやはり敗走している。度重なる敗北と遁走のためグリフィンの戦術人形からは「負け犬のバカ」呼ばわりされている。
クリスマスイベント「雪夜の無礼講ノクターン」では、鉄血が資材不足でクリスマスパーティーが開けないことに腹を立て、グリフィン基地のクリスマスパーティーを襲いプレゼント奪取を企てるが失敗。物陰で泣いていたところをグリフィン指揮官に他の基地の戦術人形だと間違われ、プレゼントを貰っていた。

融合勢力としてグリフィン傘下に入って以降のデストロイヤーは、相変わらず口が悪く我が儘ではあるが、寂しがり屋でおとぎ話を好むといった子供っぽい可愛らしさも見せるようになる。鉄血に所属していた頃はドリーマーに散々記憶を弄られたことから、過去の記憶を失うということに恐怖心を持っているようである。

ドリーマー

超遠距離狙撃手のため基地からめったに出ることはない

声：奥野香耶
エルダーブレイン直属の鉄血高等戦術人形。鉄血人形の生産ラインを統括している。超遠距離狙撃型であり、普段は本部に配属されている。「デストロイヤー」を使いクルーガー暗殺や機密データ奪取を企てた。敵であるグリフィンの戦術人形にすらその残虐さを知られており、味方であるデストロイヤーを精神的に追い詰めるような性質の悪い冗談を口にするほど嗜虐的な性格である。普段は粘着質で慇懃無礼な口調で喋り常に自分が優位に立っているという姿勢を崩さないが、激昂すると口調が激変、凶暴かつ下品な本性を剥き出しにする。
かつて同僚のゲーガーを手酷く侮辱したことがあり、そのことで彼女から恨まれている。また、同じエルダーブレイン直属のジャッジからも激しく嫌われている。
イベント「特異点」においては、エルダーブレインの護衛を解任されて別の任務を命ぜられたことがイントゥルーダーの口から語られていた。

アルケミスト

双剣で相手を切り刻むことに快楽を感じている

声：佐藤有世
鉄血の高等戦術人形。AR-15を追うネゲヴ小隊を妨害し、またエルダーブレインによってM4の拉致を命じられた。
傲慢かつ残忍なサディストで、グリフィンの戦術人形を自らの欲望をぶつける対象だと思っており命令以外でも趣味としてグリフィンの人形を拉致して切り刻んでいた。その一方で仲間思いなところもあり、他の鉄血人形に対しては大人として振る舞う。ドリーマーとは同類同士なのか仲が良い。
M4以外のグリフィン戦術人形部隊を抹殺しようとしたが、AR小隊とネゲヴ小隊による共同作戦の前に敗れた。
その後も生存していたが、内心ではずっと自身の存在意義に疑問を持っていた。S08地区でグリフィン人形の連続拉致殺害事件を引き起こし、その時に捕らえたFALとの問答の末に答えを見出して自分の頭を撃ち抜き自決した。

ハロウィンイベント「怪夜狂騒劇」では、本体が自決したことでバックアップとしてダミーが起動。グリフィン基地近くに新規の拠点を設置してグリフィンへの攻撃を企てるが、タイミングが悪くウェルロッドに「グリフィン基地に伝染病をばら撒いた犯人」と勘違いされてしまい、行動を起こす前に拠点を急襲される。後に誤解は解けたがウェルロッドたちに鹵獲されてそのままグリフィン基地へと連行された。

ジャッジ

高命中率の火器を持つが、真の脅威は高い威力を持った飛び蹴りである

声：豊崎愛生
「裁判官」の名を冠する鉄血の高等戦術人形。エルダーブレイン直属の部下であり、本部の警備を担当する。厳格で高圧的ではあるが公正さを誇る性格のため、鉄血の高等人形の中ではまともに会話できる部類。ただし、低い身長のことに触れられると相手が敵であっても味方であっても激怒する。極めて防御性能が高く、ストーリー中ではグリフィン部隊総がかりでも損傷を与えられなかった。同じエルダーブレイン直属の護衛であるドリーマーとは性格が合わないこともあり極めて不仲。
EP09、10と立て続けにグリフィン部隊の前に立ち塞がったが、EP10においては正規軍の攻撃で大破し撤退に追い込まれた。
EP09夜戦ではその頑固な性格が災いして撮影のためにM4に扮したM3をM4と思い込み執拗に追走、その結果としてROとSOPIIが鉄血支配地域の奥まで侵入したのを見逃すという失態を冒していた。

イベント「異性体」ではM16の援軍として登場するが、元グリフィン人形であるM16を援護しなければならないということに不満を漏らしていた。

エージェント

スカートの下から現れる4門の砲撃はまさに最高級機の名に恥じない威力だ

声：生天目仁美
その名の通り、エルダーブレインの「エージェント（代理人）」として暗躍する鉄血の最高級戦術人形。他の高等戦術人形に指令を出すだけでなく、自身も重要作戦を指揮する。
かつてリコリスの遺したデータを巡ってAR小隊と対決し、彼女らを壊滅寸前に追い込んだが自身も大破している。
イベント「特異点」においては宿敵であるグリフィン指揮官の暗殺を企て、あと一歩のところまで追い詰めたものの、M4とエルダーブレインの直接会談という交換条件をアンジェリアに提示されたことで指揮官を見逃す。その後、エルダーブレイン奪取のために攻め込んできた正規軍に立ち向かうが抵抗の甲斐なく破壊された。

イベント「異性体」で再登場。M16が完全に鉄血の支配下にはないことを知っており、今は利害が一致しているから協力しているだけだと吐き捨てていた。

ウロボロス

策略のみならず火力においても強さを示す

声：大久保瑠美
鉄血の高等戦術人形。「1000体のAIと戦い最後まで生き残ったため戦術人形としての肉体を得た」と豪語する策士。策略だけでなく、自身も強力なミサイル攻撃を得意とする。かつてAR小隊に敗北したエクスキューショナーとハンターを強化再生して手駒に加え、二重三重の罠を仕掛けて404小隊の殲滅を図る。しかしグリフィンの戦術人形のみならず鉄血の戦術人形にも誇りや情愛が存在することを読み違えたために作戦は失敗。そこに至るまでの数々の命令違反を見咎めたエージェントに見捨てられ、自分の才を認めなかった鉄血と自分を陥れた404小隊への呪詛を吐きながらUMP45によって破壊された。
その後、残骸を回収したグリフィンによりメンタルモデルを鹵獲されるが、自分を見限ったエージェントへの報復のためI.O.P.社の妖精開発に協力する。現在も16Labのサーバー内に住んでおり、SOPIIのMODストーリーでは同じサーバーに移ってきたRO635のメンタルモデルと喧嘩して負けたことが語られていた。その後もコルトSAAのMODストーリーに登場し、「電子演習場のバグで行ける空間の隙間に棲んでいる妖怪」としてグリフィンの戦術人形たちから怖れられている様子が描かれた。
イベント「キューブ作戦PLUS」では、エクスキューショナーやハンター、アーキテクトといった鉄血ボスのダミーを操りグリフィンを壊滅寸前に陥れたもののM4と刺し違える形で倒されるが、これは全て仮想空間内のことであり、エルダーブレインのハッキングによって損傷を受け機能不全に陥ったM4のメンタルモデルを再起動させるためにペルシカがウロボロスのAIコアを使用して行った仮想現実のシミュレーションであった。

融合勢力としてグリフィン傘下になって以降のウロボロスは、敵であった頃や16Labのサーバーで協力者を務めていた頃の冷酷で威圧的な態度とはかなり印象が変わり、真面目な努力家という面が強く出るようになった。指揮官に対しては高い忠誠心を見せる一方で、鉄血の他の高等人形とは相変わらずどこか一線を引いている節がある。

ゲーガー

ボウガンをレーザー剣に変形させて突撃する「純白の牙」が得意技

声：石川由依
鉄血の高等戦術人形でアーキテクトの副官。コードネームは「計量士」の意。
生真面目かつ堅実な性格で、アーキテクトの思いつきと雑な行動にいつも振り回されている。そのことで何かと憎まれ口を叩いてはいるが本心ではアーキテクトのことを心配している。確率に賭けることを嫌い、戦闘においては敵を上回る兵力を用意して包囲戦術による殲滅を多用する。
自身の戦闘力も高く、レーザー剣に変形する大型ボウガンを使用して戦う。
「低体温症」において作戦指揮を失敗して上官であるアーキテクトをグリフィンに鹵獲されてしまい、それ以降はアーキテクト奪還のためグリフィン部隊を付け狙うようになる。
EP10夜戦ではアーキテクト奪還のため部隊を率いてグリフィンに大規模攻勢をかけようとしていたが、Kar98K小隊の活躍により撃破されてしまい作戦の中止を余儀なくされた。
「特異点」では鉄血のメインデータベース防衛という任務を放り出してまでグリフィン部隊を攻撃、アーキテクトの身柄を要求するがその隙にUMP45に鉄血の重要データを奪われ、更にUMP45の仕掛けた罠に嵌ってAK-12がハッキングした正規軍の人形部隊とM4に敗れ破壊された。

アーキテクト

パラデウス