ドールズフロントライン(ドルフロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドールズフロントライン』とは、中国のサンボーンが開発しているスマートフォン用のゲームアプリである。民間軍事会社の指揮官であるプレイヤーは、第三次世界大戦により荒廃した近未来を舞台に、人工知能の反乱により襲い来る機械の兵士たちを撃退するため、銃の名前を冠する戦術人形と呼ばれる機械の少女を率いて戦うことになる。

第三次世界大戦

2045年から2051年にかけて行われた三度目の世界大戦。発端は2030年に発生した北蘭島事件および2035年に発生したオーロラ事件が原因の世界的な汚染による居住可能区域の激減であった。これにより各国は極端な自国優先の政策を取るようになり、国際関係が急速に悪化、遂に世界的な大戦争に発展した。緒戦において行われた核攻撃で海軍や空軍が無力化されたことで戦闘の大半は泥沼の地上戦となり、北蘭島事件により減少した人口と居住可能区域は更に減少することとなった。その結果、衰退した国家の軍事力に代わり民間軍事会社が台頭、また労働力を補うための自律人形が全世界に普及することとなった。

北蘭島事件(ベイラン島事件)

中国・上海沖にある北蘭島で発見された未知の古代文明の遺跡に端を発する世界的な大災害であり、第三次世界大戦の引き金になった事件である。
2030年、奇病の発生源として封鎖されていた北蘭島の遺跡に度胸試しと称して学生が侵入。それを救出しに向かった部隊が奇怪な生物と交戦。その結果として遺跡が大爆発を起こし、対流圏まで巻き上げられた汚染物質「コーラップス」が全世界に拡散。これによっていわゆるゾンビ感染症に類似した奇病「E.L.I.D」が蔓延し、多くの人命と居住可能区域を失うこととなった。

オーロラ事件

北蘭島事件の次に発生した大規模なコーラップス災害。
2035年、北欧の軍需企業がコーラップスの制御(逆崩壊)実験に失敗。これによりスカンジナビア半島全域が壊滅、そして東欧諸国とドイツが汚染の影響を受けてしまった。
汚染により多くの居住区域を失ったドイツなど欧州諸国は、北蘭島事件の影響が少なかったアフリカを再植民地化して国家拠点をアフリカに移す極右政策に移行、それに反発した市民による反政府運動が激化。これらの運動を支援した新ソ連がEUと激しく対立したことが第三次世界大戦の直接的な引き金となった。

E.L.I.D (広域性低放射感染症)

2020年代に北蘭島で発生した謎の奇病。感染者はゾンビのような外見へ変貌し、自我を喪失して他者を襲撃するようになる。原因は遺跡に内蔵されていた汚染物質によるものであり、前述の北蘭島事件により全世界に感染者が広がった。現在も汚染地域には感染者が大量に徘徊しており、正規軍はこれらの感染者の撃退に労力を割かれている。

古代文明の遺産

コーラップス(崩壊液)

世界各地に残されていた古代文明の遺跡に保管されていた物質。「液」と呼ばれているが素粒子の集まりに近い。膨大な破壊エネルギーを発生させるだけでなく、特定条件で使用することにより物質の分解・再構成をも可能にする(崩壊技術・逆崩壊技術と呼称されている)。北蘭島事件を発生させた汚染物質の正体でもある。かつて列強による争奪戦が行われたこともあり、鉄血工造を支配する人工知能エルダーブレインが探しているのもこのデータではないかと思われる。
高濃度のコーラップスに被曝した生物は即座に肉体が崩壊してしまうが、低濃度のコーラップスに被曝した生物は肉体が変異して怪物化してしまう。これがE.L.I.Dの正体である。

バラクーダ

古代文明の遺跡で生産されていた兵器。全長8mほどの触手の塊のような外見をした機械生命体である。1980年代に旧ソ連がパキスタンとアフガニスタンの国境近辺で起動実験を行った際には、わずか4機で米CIAの支援を受けたイスラム義勇兵部隊1000人を全滅させ、その際に移動範囲内に存在したあらゆる生物を消滅させている。更に、バラクーダ自体から放出されたコーラップスが移動範囲を汚染していた。
バラクーダの起動と制御には完全な形のOGASが必要となるため、反遺跡条約によりOGASの所持および研究が禁止されている現在の新ソ連正規軍はバラクーダを起動させることができず、バラクーダの制御装置であるバラクーダノードはベルグラード市にある城塞の地下に封印されている。しかし、カーター将軍はパラデウスと結託して完全なOGASを手に入れ、バラクーダの力によって相互確証破壊をベースとした冷戦構造を再現しようと目論んでいる。

バラクーダノード

古代文明の遺跡に設置されていたバラクーダの制御装置。起動には完全な形のOGASが必要となるため、反遺跡条約によってOGASの所持および研究が禁じられた今は動かすことができない。現在確認されているバラクーダノードは、タリン市のパルディスキ潜水艦基地で研究されていたがベルグラード市の城塞地下に移設されていたもの(鉄血に奪取されたがグリフィンに奪回され、その後は国家保安局の政治的取引によりパラデウスへ渡された)、OGASの違法研究のために鉄血工造本社工場へ移送され、その後の胡蝶事件で鉄血工造が壊滅した際にエルダーブレインに奪取されたものの2つである。

GAVIRUL

北蘭島の古代文明遺跡にほぼ完全な形で保管されていた未知の生命体の遺骸に付けられた呼称。かつて「GAVIRUL」の遺伝子を持つ人間を作るための実験が二度にわたって行われたという。その真相について語られるのは「ドールズフロントライン」の舞台である2062年より更に未来の話となる。

戦術人形の種類

HG(ハンドガン)

銃種のひとつ。拳銃を意味する。
このゲームにおけるHGは回避以外全てのステータスが低く設定されている。しかし銃種を選ばない上に編成拡大で効果が上がる陣形効果(×2→125% / ×3→150% / ×4→175% / ×5→200% と最終的に初期値の2倍まで効果が上昇)や夜戦マップにおける視界確保能力など優れた補助能力を持っているため、長期的に見ると必要不可欠な存在である。

SMG(サブマシンガン)

銃種のひとつ。短機関銃(拳銃弾を高速発射する携行火器)を意味する。
このゲームにおけるSMGは、主に高い耐久力と回避で前線を支える盾役として用いられる。中には火力重視のアタッカーとして設計されているものもある。陣形効果は主にARに対して向けられる。

AR(アサルトライフル)

銃種のひとつ。小口径のライフル弾をフルオート射撃可能な自動小銃を意味する。
このゲームにおけるARは、全体的にバランスの取れたステータスを持つ主力アタッカーである。陣形効果はSMGに向けられるが、M4A1のように同じARをサポートする例外的なものもある。

yuku_sakana
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@yukusa_kana

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