デュラララ!!(Durarara!!)のネタバレ解説・考察まとめ

『デュラララ!!』とは、成田良悟による池袋を舞台としたライトノベル、及びそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人は、幼馴染の紀田正臣の誘いを受け上京し、来良学園へと入学。そして都市伝説の首なしライダー、闇医者、情報屋、池袋一強い男、ストーカー、カラーギャング、ヤクザに出会い、様々な事件に関わっていく。奇人の情報屋・折原臨也や異常に沸点の低いバーテンダー・平和島静雄など、多くの個性的なキャラクターが登場するのが、作品の魅力のひとつである。

喧嘩が強かった正臣の周りに人が集まってできたカラーギャング。メンバーは黄色い布を身に着けている。
名前の由来は三国志であり、リーダーの正臣は「将軍」と呼ばれていた。

罪歌(さいか)

人間を愛する妖刀。鯨木の持ち物であり、杏里が持っているのは一振りの刀を二振りに分けたうちの片割れで、岸谷森巌、杏里の母親を経て杏里が所有することとなった。
自らの意思を持ち、人間の肉体を斬り、支配することを愛だと考えている。「罪歌」の持ち主は「罪歌」の心の声を聞くことができるが、同時に意識を乗っ取られて「罪歌」に操られてしまい、杏里のように自分の意識を保てる人間は稀である。
「罪歌」が斬った人間は「罪歌の子」となり、「罪歌」の意思を受け継ぐ。また、「罪歌の子」は親である「罪歌」の命令には忠実に従う。
そのため普段は普通の人間として過ごしていても、杏里が命令を出せば、「罪歌の子」たちは杏里の意のままに動くようになる。
「罪歌の子」が受け継ぐのは意思だけだが、「罪歌」本体を所有している杏里は戦闘の記憶も引き継いでおり、かなりの剣術の腕前である。

ブルースクウェア

青葉がつくったカラーギャング。実際にリーダーとして動いていたのは青葉の兄の泉井である。
「黄巾族」との抗争をきっかけに泉井ら幹部は逮捕されたこと、暴力団「粟楠会」に目をつけられたこと、メンバーが静雄に喧嘩を売ってしまったことなどから解散に追い込まれた。チームカラーは青。

ネブラ

100年以上の歴史を持つアメリカの複合企業。運輸、出版、バイオテクノロジー等幅広く手掛ける大手企業。
矢霧製薬に合併を申し入れる。

矢霧製薬(やぎりせいやく)

矢霧清太郎が社長を務める製薬会社。かつては関東有数の企業だったが業績は次第に陰りをみせており、「ネブラ」に吸収合併を迫られている。
セルティの首を保有し、実験対象としてきた。違法な人体実験を行っている。セルティの首をめぐって騒ぎをおこしたため、これ以上ボロが出ないうちに吸収合併してしまおうという話になり、「ネブラ」に吸収される。

『デュラララ!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

折原臨也「人、ラブ!俺は人間が好きだ!愛してる!」

「人、ラブ!俺は人間が好きだ!愛してる!」とは、折原臨也のセリフである。
臨也が好きなのは特定の人間ではなく、人間という存在全般である。何を考えてどう行動するのかに興味をもち、興味を持ったことは貪欲に追及する。
臨也の語る愛とは観察対象としての愛、あくまで趣味のようなものであり、一般的な人間の愛情とは異なる。
興味を失った人間のことはすぐに忘れるし、好奇心を満たすために他人を踏みにじることにも抵抗がない。

竜ヶ峰帝人「僕は数に頼る!」

竜ヶ峰帝人のセリフ。
矢霧波江と直接対峙した帝人は「僕は数に頼る!」とメールを送信し、周囲にいた「ダラーズ」のメンバー全員を味方につける。
これが実態が不透明な「ダラーズ」の初集会となった。理屈が通じない波江に打ち勝つ力も知恵もないことを自覚している帝人は単純に味方の数に頼ることにした。
「ダラーズ」の人間の数は圧倒的であり、大勢の群衆に取り囲まれた波江は帝人に手を出すことができなかった。

罪歌と戦う静雄

静雄は自らのふるう暴力が嫌いだった。
静雄がキレて暴れてしまうと自分では暴力を抑えられずに街を壊してしまい、相手にも大怪我をさせてしまうため、周りの人間からは距離を置かれてしまう。
しかし、「罪歌の子」たちは静雄の圧倒的な強さに惚れ込み、愛したい=殺したいと静雄に告げる。
生まれて初めて自らの力を愛してくれる存在に出会い、戦うことを求められたことで、静雄は力を抑制することなく、全力で暴れることができた。
心おきなく暴れた静雄は力をふるうことに喜びすら感じ、初めて自分自身の力を認めることができるようになった。
その瞬間、今までは自分で抑えることができなかった力の抑制もできるようになったのだった。

作品タイトルに意味はない

『デュラララ!!』という作品タイトルの由来だが、タイトルを決める際に作者の口から何気なく飛び出した言葉であり、意味はない。
過去作のタイトルにも「!」がついていたことから『デュラララ!!』にもつけようということになった。「!!」と2つついているのは「せっかくだから2つつけよう」という理由から。(『デュラララ!!』あとがきより)
ちなみに続編の『デュラララ‼SH』のSHはスネイクハンズの略である。

門田・狩沢・游馬崎・渡草の名前は電撃文庫の作家が由来

狩沢と游馬崎は、『デュラララ!!』のレーベルでもある電撃文庫を愛読しているが、門田・狩沢・游馬崎・渡草の名前はそれぞれ実在の電撃文庫作家の名前をもとにつけられている。

『デュラララ!!』の主題歌・挿入歌

takmatsus7
takmatsus7
@takmatsus7

Related Articles関連記事

デュラララ!!の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

デュラララ!!の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「デュラララ!!」は、成田良悟によるライトノベル。及びそれを原作としたアニメ、コミック。 非日常に憧れ都会の高校に進学した「竜ヶ峰帝人」は、上京初日、都市伝説の一つである「首無しライダー」を目撃した。そこから帝人は数々の非日常に巻き込まれていくことになる。 池袋を舞台とし、様々な人間や人ならざる存在が繰り広げる群像劇。「歪んだ愛の物語」というテーマであり、数々の名言も排出されている。

Read Article

FLOW(バンド)の徹底解説まとめ

FLOW(バンド)の徹底解説まとめ

FLOWは、1998年に結成された日本の5人組ロックバンド。2003 年にシングル「ブラスター」で本格デビュー。男性2人のツインボーカルという特徴ある音楽性を武器に、数々のヒット曲を世に放っている。近年では多くのアニメ主題歌を手がけ、バンドの人気も急上昇中。今やFLOWが歌えばアニメもヒットするという、“アニソン界の帝王”の異名を得るほどのロックバンドである。

Read Article

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)のネタバレ解説・考察まとめ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)のネタバレ解説・考察まとめ

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は、著者:大森藤ノ、イラスト:ヤスダスズヒトによる日本のライトノベル。2015年4月にはTVアニメも放送された。この物語は、初心者冒険者「ベル」が、女神「ヘスティア」のためダンジョンに挑みながら個性豊かな人々と出会い成長していく、ゲームテイスト冒険ファンタジーである。

Read Article

バッカーノ!(BACCANO!)のネタバレ解説・考察まとめ

バッカーノ!(BACCANO!)のネタバレ解説・考察まとめ

『バッカーノ!』とは成田良悟が書いたラノベ小説及び、アニメ作品である。物語は1711年、1930年、1931年、1932年の禁酒時代のアメリカを舞台に悪魔が作り出した不死の薬を巡りマフィアや爆弾魔、錬金術師や人造人間などの個性的なキャラクターが奮闘する群像劇だ。本作の見どころは舞台設定とキャラクターである。まず禁酒時代を舞台にしたアニメは本作を除くと『91DAYS』くらいである。その舞台設定の希少性に加え前述した個性的なキャラクターが本作にしかない見どころである。

Read Article

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)のネタバレ解説・考察まとめ

『Fate/strange Fake』(フェイト ストレンジフェイク)とは、あらゆる願いを叶える聖杯を巡って争う何人もの魔術師と、使い魔として彼らに従う伝説の英雄たちの壮絶な戦いを描いた、成田良悟のラノベ作品。もともとは成田が公開したエイプリルフールのネタ企画だったが、完成度の高さから注目され正式な作品となった。 アメリカの片田舎であるスノーフィールドで、突如として聖杯を巡る戦いが勃発。これを利用しようとする者、鎮圧せんとする者、巻き込まれた者たちの思惑が入り乱れ、戦線は混沌を極めていく。

Read Article

デッドマウント・デスプレイ(DMDP)のネタバレ解説・考察まとめ

デッドマウント・デスプレイ(DMDP)のネタバレ解説・考察まとめ

『デッドマウント・デスプレイ』とは、原作・成田良悟、作画・藤本新太による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2017年から『ヤングガンガン』で連載を開始した。略称は『DMDP』。勇者に倒され、現代の新宿で生きる少年・四乃山ポルカに憑依し転生したネクロマンサー・屍神殿が、警察や犯罪者、親戚の陰謀に巻き込まれながら、仲間と共に戦い、人間としての成長しつつ、平穏な暮らしを目指す戦いを描いていく。逆異世界転生モノであるが、ベテランがあえて挑む類のなろう系で、群像劇形式が魅力の作品である。

Read Article

Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ

Fateシリーズのサーヴァント(英霊・幻霊・神霊)まとめ

『Fateシリーズ』とは、TYPE-MOONによる『Fate/stay night』を始めとしたゲーム、アニメ、漫画などの作品の総称である。どんな願いでも叶うという「聖杯」を求める魔術師たちのバトルロワイヤル「聖杯戦争」やそれに関わる人々を描く。 サーヴァントは魔術師が聖杯戦争のために呼び出す使い魔であり、莫大な魔力によって構成される。本来、呼び出される英霊や幻霊などは使い魔として扱うには手に余るため、クラスという器に押し込めている。

Read Article

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)の二つ名まとめ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)の二つ名まとめ

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称「ダンまち」)とは、大森藤ノによるライトノベル、およびそれを原作とした漫画やアニメ作品である。冒険者ベル・クラネルが、神々が住む街オラリオで仲間と共にダンジョンに挑み、成長していく姿を描く。物語の中で冒険者たちは、成長や戦果に応じて「二つ名」を授けられ、その名は彼らの強さや特徴を象徴する重要な要素となっている。豊富なキャラクターと緻密な世界観、迫力のバトルシーンが魅力であり、多くのメディアミックス展開を遂げ、壮大な冒険譚が展開される。

Read Article

【IWGP】池袋ウエストゲートパークとデュラララ!!の共通点まとめ【聖地巡礼したいファン必見!】

【IWGP】池袋ウエストゲートパークとデュラララ!!の共通点まとめ【聖地巡礼したいファン必見!】

多くの若者に影響を与えたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』と、池袋を舞台に描かれたライトノベル『デュラララ!!』の共通点を紹介。どちらの作品も舞台が池袋であり、カラーギャングが登場。ここでは、両作品に共通して登場した場所をまとめました。聖地巡礼したいファン必見です。

Read Article

イケメンだらけ!2014年ごろにブレイクした男性俳優の画像まとめ【福士蒼汰ほか】

イケメンだらけ!2014年ごろにブレイクした男性俳優の画像まとめ【福士蒼汰ほか】

日々新しい人材が次々と登場している芸能界。非常に入れ替わりの激しい業界であるが、時折り「イケメン俳優の当たり年」が訪れると、女性ファンを中心に非常に盛り上がる。特に2014年ごろにブレイクした男性俳優人たちは、高身長・イケメンが目白押しであった。本記事では2014年ごろにブレイクした男性俳優たちの画像と、簡単なプロフィールをまとめて紹介する。

Read Article

羨ましすぎるぜ!バトル系ハーレムアニメのまとめ

羨ましすぎるぜ!バトル系ハーレムアニメのまとめ

主人公が男の子1人で、他に登場するキャラクターは全員女の子、しかもみんな主人公を好きだったりする…。そんな状態を「ハーレム」といいますが、世の中の男性陣にとって、この構図は永遠の憧れともいえるのではないでしょうか。この記事では、過去作から比較的新しいものまでのハーレムアニメを集めました。現実逃避にどうぞ。

Read Article

目次 - Contents