ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)の二つ名まとめ

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称「ダンまち」)とは、大森藤ノによるライトノベルを原作としたファンタジー作品である。冒険者ベル・クラネルが、神々が住む街オラリオで仲間と共にダンジョンに挑み成長していく姿を描く。豊富なキャラクターと緻密な世界観、魅力的なバトルシーンが特徴で、多くのメディアミックス展開を遂げている。ベルの冒険と成長が物語の中心であり、壮大な冒険譚となっている。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)』の概要

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称「ダンまち」)とは、大森藤ノによるライトノベルシリーズであり、冒険と成長をテーマにしたファンタジー作品である。物語の舞台は、神々が人間と共に暮らす街「オラリオ」。主人公ベル・クラネルは、神ヘスティアに仕える冒険者として、ダンジョンでの戦いや多くの仲間との出会いを通して急成長していく。物語の特徴は、ダンジョン攻略を中心としたアクションだけでなく、キャラクター同士の絆や成長が感動的に描かれる点にある。神々が自らの眷族(ファミリア)を形成し、各冒険者たちに「二つ名」と呼ばれる称号を与えるというユニークな設定が世界観を深めている。ベルをはじめとする登場キャラクターたちが、数々の試練を乗り越え、二つ名を獲得する場面は、物語における大きな見どころの一つだ。ここでは、各キャラクターの二つ名を中心に紹介する。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)』に登場するファミリアと二つ名

主要メンバー

未完の少年(リトル・ルーキー)

ベル・クラネルが冒険者として歩み始めた時に最初に授けられた二つ名が「未完の少年(リトル・ルーキー)」だ。彼は物語の初期段階でLv.1の駆け出し冒険者として、誰よりも未熟でありながらも、誰よりも大きな成長の可能性を秘めていた。祖父から聞いた英雄譚に強く憧れ、自分も英雄になることを夢見て、日々冒険に挑んでいたベル。この時期、彼はアイズ・ヴァレンシュタインとの出会いをきっかけに、自分の限界を超えた成長を遂げようと必死に努力する姿を見せる。ベルは「憧憬一途(リアリス・フレーゼ)」という特殊なスキルを持ち、感情が高まるほど急激にアビリティを成長させることができたが、当初はまだその力を最大限に活かしきれていなかった。そんな彼の成長の途中段階を象徴するのが、この「未完の少年」という二つ名である。

白兎の脚(ラビット・フット)

「白兎の脚(ラビット・フット)」は、ベルがLv.4へとランクアップした際に与えられた二つ名であり、彼の急成長や俊敏な戦闘スタイルを反映している。ベルは白髪に紅い目を持つ少年で、その姿はしばしば兎に喩えられることが多かった。この二つ名も、彼の見た目と、戦闘におけるスピードを象徴するものであり、特に「英雄願望(アルゴノゥト)」というスキルによる蓄力(チャージ)や、無詠唱魔法「ファイアボルト」を活かした高速戦闘は彼の代名詞となっている。

剣姫(けんき)

アイズ・ヴァレンシュタインの二つ名は「剣姫(けんき)」である。この名は、彼女の優れた剣術と戦闘能力を象徴している。アイズは、外伝『ソード・オラトリア』の主人公であり、本作のメインヒロインとして位置づけられ、金髪金眼の16歳のヒューマンである。初登場時のステイタスはLv.5であり、単身で階層主ウダイオスを打倒してLv.6へランクアップするほどの実力を持つ。物静かで感情表現が乏しい彼女だが、強くなることを最優先にし、冒険者からの尊敬と人気を集めている。ベルを救ったことで彼の憧れの存在となり、彼に戦い方を教える師匠としての立場も持つ。彼女の強力な戦闘スタイルやスキルは、物語の中での彼女の成長と共に描かれ、剣姫としての名にふさわしい存在となっている。

ヘスティア・ファミリア

ヘスティア・ファミリアは、女神ヘスティアが運営する探索系のファミリアである。結成当初はヘスティアとベルのみが所属する弱小ファミリアであり、廃教会の隠し部屋を本拠地としていた。アポロン・ファミリアとの戦争遊戯を経て、新たな団員が増加し、戦勝によって新しい本拠地「竈火の館(かまどのやかた)」を獲得する。ファミリアのエンブレムは、重なりあった鐘と炎である。ベルのランクアップやリューの入団により、ファミリアの等級はB級へと昇格した。

不冷(イグニス)

ヴェルフ・クロッゾの二つ名は「不冷(イグニス)」である。この名は、彼の鍛冶師としての意志の強さと情熱を象徴している。17歳のヒューマンであり、赤髪と意志の強そうな眼差しを持つ青年で、元々はヘファイストスの眷族である。彼は鍛冶アビリティを入手するため、リリと共にベルとパーティーを組んでダンジョンに挑み、Lv.2へランクアップした。後にアポロン・ファミリアとの戦争遊戯に参加するため、ヘスティア・ファミリアに改宗する。ベルと出会った際には、彼のために防具を作成し、専属契約を結ぶこととなる。気前のいい職人気質を持ち、ベルの兄貴分のような存在として彼を支える。彼はラキア王国出身であり、10歳の頃にスキルを発現し、没落した一族の中で唯一クロッゾの魔剣を作製できるようになったが、鍛錬を強要されてラキア王国を出奔する。戦闘では主に太刀を装備し、超短文詠唱の対魔力魔法を用いて敵を自爆させる戦術を取る。武器は使用者と最後まで寄り添うべきという信念から、初めは魔剣を鍛錬しなかったが、ヘファイストスの助言により意地を捨てて鍛錬を始める。本編14巻では、新たな魔剣の作製に成功し、魔剣に対する考え方が前向きになる。ヴェルフの成長は、物語の中で重要な要素となっており、彼の内面が描かれる場面は特に注目されている。

絶†影(ぜつえい)

ヤマト・命(ヤマト・みこと)の二つ名は「絶†影(ぜつえい)」である。この名は、彼女の多才な戦闘能力と独特の存在感を象徴している。青紫の瞳と長い黒髪を持つ16歳のヒューマンの少女で、元々はタケミカヅチの眷族である。本編4巻でLv.2へランクアップし、6巻ではベルに恩を返すため、1年間の期限でヘスティア・ファミリアに改宗する。彼女は負傷した千草を救うためにベルと出会い、その後、非常に生真面目で礼儀を重んじる性格が彼女の特徴となる。嘘をつくのが下手であり、義理堅さが際立つ一方で、大の風呂好きで料理が得意という一面も持っている。命は、極東出身の孤児であり、タケミカヅチを父として敬愛すると同時に、異性としても慕っている。幼少期から幼馴染の春姫を敬愛し、彼女を守ることを心に決めて神の恩恵を授かる。戦闘においては、オールラウンダーとしてあらゆる配置をこなし、モンスターや味方の位置を探る探索・探知スキルを保有している。また、重圧魔法によって結界を展開し、中にいるものを押し潰す能力も持つ。ヘスティア・ファミリアへの加入は、作者がリリとヴェルフだけでは地味だと考え、執筆直前に決めたものである。アニメ第1期放送後に発売されたOVAでは、彼女の温泉好きという設定がユーモラスに描かれている。命の二つ名は、その多様な能力と個性を反映した重要な要素となっている。

疾風(しっぷう)

リュー・リオンの二つ名は「疾風(しっぷう)」である。この名は、彼女の迅速かつ優雅な戦闘スタイルを象徴している。薄緑の髪を持つ21歳のエルフの女性であり、本作品のヒロインの一人として高い人気を誇る。物語の開始時、リューは「豊穣の女主人」で住み込みの元冒険者として働くウェイトレスとして登場する。かつてはアストレアの眷族でLv.4であったが、「派閥大戦」に参加するために彼女の元を去り、一気にLv.6へランクアップする。その後、ヘスティア・ファミリアに改宗し、再び冒険者としての道を歩む。駆け出しのベルと出会ったリューは、ベルをシルの将来の伴侶と即断し、シルを応援する。しかし、彼女は過去に起こした事件のために素性を隠し、誰に対しても謹厳実直で言動が厳しめである。それでも、駆け出しのベルに冒険者としての心得をアドバイスし、彼の成長を助ける。素性が明らかになった後は、数多くの戦闘に駆り出され、その中でベルとの関係も深まっていく。リューは11歳の頃、エルフに対する同族嫌悪から里を飛び出し、オラリオでアリーゼと出会う。彼女の強引な勧誘によってアストレアの眷族となり、復讐のために闇派閥の者たちを血祭りにあげた結果、冒険者の資格を剥奪され、賞金が賭けられる存在となった。復讐を果たした後、自暴自棄になっていた時にシルと出会い、彼女に生きる希望を示唆され、酒場の一員となった。戦闘においては、疾走系スキルを駆使した高い直接戦闘技術を持ち、風の広域攻撃魔法を洗練された並行詠唱で使いこなすことができる。さらに、回復魔法も有する高度なオールラウンダーであり、Lv.6へのランクアップにより、かつての仲間の魔法を全て使用できる奇跡の魔法を獲得する。リューの二つ名「疾風」は、彼女の卓越した戦闘能力と成長を反映したものとなっている。

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