終わりのセラフ第1巻の解説まとめ

『終わりのセラフ』とは、ライトノベル作家、鏡貴也が初の漫画原作を手がける作品。中国でシェア率トップ7に入るほど、世界的な人気を集めている。未知のウイルスで人類が壊滅し、吸血鬼に支配された世界で戦う主人公、百夜優一郎の復讐劇の中に見える、仲間と友情の物語にも注目だ。

『終わりのセラフ』の概要

2012年の10月より集英社『ジャンプスクエア』にて連載している『終わりのセラフ』は、原作・鏡貴也、漫画・山本ヤマト、コンテ構成・降矢大輔による日本のマンガ作品であり、単行本は2018年6月時点で16巻、シリーズの累計発行部数は700万部を突破している。また、メディア展開を幅広く行っている作品でもあり、漫画版『終わりのセラフ』に登場する一瀬グレンを視点に作中の過去の時間軸を描いた小説も講談社ラノベ文庫にて刊行されている。
アニメも漫画版を原作に制作されており、第1クールが2015年4月から6月、第2クールが2015年10月から12月まで放送されていた。

『終わりのセラフ』1巻のあらすじ・ストーリー

舞台は東京。未知のウイルスにより大人が死に絶え、13歳以下の子どもだけが影響を受けずに生き残るという人間社会が崩壊した状態から4年が経った世界。大人を失った子どもたちは吸血鬼たちに囚われ、血液を差し出すことを条件に地下都市で生かされ続けていた。そんな子どもたちの中の一人、百夜優一郎は家族同然の存在である百夜ミカエラたちと共に地下からの脱出を試みるが、脱出計画に気付いた吸血鬼たちの妨害によりミカエラたちは死亡。唯一その場を切り抜けた優一郎だけは地上へと逃げ延び、日本帝鬼軍という組織の一員、一瀬グレンにより救出される。

それから4年後、吸血鬼への憎しみを抱いた優一郎は復讐のため、吸血鬼と戦う組織である日本帝鬼軍の一員となる。

日本帝鬼軍に入隊した優一郎はヨハネの四騎士と呼ばれる怪物を単騎で倒すが、その行動が命令違反であったことから謹慎処分として第二渋谷高校に通うことになる。自身の監視役である柊シノアという少女から、上司となった一瀬グレン中佐による『友達を作る』という命令を伝えられた優一郎は反発を覚えるが、そんな中で、不良三人組にいじめられていた早乙女与一と出会う。与一との会話から彼の過去を知る優一郎だったが、そうしている最中に隣接していた研究所から脱走した吸血鬼が学校へと侵入したという警報が響く。優一郎は吸血鬼を倒すため、刀と銃を操り応戦し一時は殺されかけるも、与一やグレンの協力により吸血鬼を倒す。この件により優一郎はグレンからの命令を達成し、優一郎と与一は吸血鬼殲滅部隊『月鬼ノ組』への配属が決定する。
一方、地下に存在する吸血鬼の都市には、死亡したと思われていたものの吸血鬼となっていたミカエラの姿があった。

『終わりのセラフ』の登場人物・キャラクター

百夜優一郎

出典: ja.wikipedia.org

漫画における主人公。愛称は「優」。8歳の頃、親に「悪魔の子」と呼ばれ迫害された末にクリスマスの日に百夜孤児院に引き取られた。16歳。10月16日生まれ。旧姓は天音。地下都市ではミカエラと共に年少の子供達の面倒を見ながら地上への脱出を目指していたが、脱出の際にミカエラ達を失い、吸血鬼への復讐のため力を求めるようになる。階級は、特別二等兵。

百夜ミカエラ

出典: ja.wikipedia.org

漫画におけるもう一人の主人公。癖のかかった金髪に碧眼の美少年。優一郎の「家族」であり親友。通称はミカ。旧姓は進藤。5月1日生まれ。両親に虐待された揚句、車から投げ捨てられて百夜孤児院に引き取られた。院の子供達の中で最年長だったことからリーダー的存在だった。

柊シノア

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グレンの命で優一郎の監視役をクラスメイトを兼ねて務める少女。12月25日生まれ。15歳。階級は軍曹で、幾度となく下る昇格辞令を毎回拒否して軍曹以上の階級を得ようとしない。月鬼ノ組シノア隊隊長も務める。髪を後ろで大きな濃い紫色のリボンで結えている。常に笑顔を浮かべ本心を表に出さない。面白いことを好み、そのために悪戯を仕掛けたり、あえて事態を放置することもある。

早乙女与一

出典: ja.wikipedia.org

優一郎のクラスメート、そしてチームメイトの少年。学校で優一郎と共に吸血鬼に立ち向かったことをきっかけとして友人となる。11月23日生まれ。16歳。幼い頃に吸血鬼の襲撃を受け、自分を庇った姉を殺害されている。

一瀬グレン

出典: ja.wikipedia.org

日本帝鬼軍の中佐の青年。吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」グレン隊隊長及び、月鬼ノ組の総隊長。地下都市から脱出した優一郎を軍へスカウトし、暫くの間面倒を見ていた。優一郎の命の恩人で、親的存在である。

『終わりのセラフ』の用語

吸血鬼(きゅうけつき)

出典: ja.wikipedia.org

本作品において人間の敵となる存在。世界の破滅後、地上世界を支配している。特徴としては耳が尖った形をしており、目の色が赤いことなどが挙げられる。人間の7倍以上の身体能力を持ち、更に切断された手足の接合などの再生能力も備わっている。紫外線が弱点であり、これを浴びることにより体内で毒素が発生し死に至る。そのため、地上に赴く際は「紫外線中和装置」を装着する。また、頭部を破壊したり鬼呪の攻撃を加えられても死亡する。長らく血を吸わない状態が続き血が欠乏すると身体能力や再生能力が低下し、鬼となる。

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