終わりのセラフ(終わセラ)のネタバレ解説・考察まとめ

『終わりのセラフ』とは、鏡貴也(原作)、山本ヤマト(漫画)、降矢大輔(コンテ構成)によるダークファンタジー漫画、およびそれを原作とした小説、アニメ作品。2012年9月から『ジャンプスクエア』で連載。
物語はウイルスによって大人たちが死に絶え、崩壊した世界を描いている。生き残った子供たちは地下都市で吸血鬼に囚われて生活。そこから主人公の百夜優一郎が脱出し、地上で生き残った人類と共に吸血鬼と戦いながら、崩壊した世界の真相に迫る。優一郎の復讐劇の中に見える仲間との友情や世界観などを楽しめる作品。

大人たちを殺した未知のウイルスが蔓延したのと同時に、地上に現れた化け物。人間のみ襲うことは判明しているが、正体や目的は不明である。実は終わりのセラフの第六ラッパによって異界から召喚された存在。吸血鬼は人間を襲う修正を利用し、人間の捕獲のためにヨハネの四騎士を利用することもある。

その他

吸血鬼

本作品において人間の敵となる存在。世界の破滅後、地上世界を支配している。特徴としては耳が尖った形をしており、目の色が赤いことなどが挙げられる。人間の7倍以上の身体能力を持ち、更に切断された手足の接合などの再生能力も備わっている。紫外線が弱点であり、これを浴びることにより体内で毒素が発生し死に至る。そのため、地上に赴く際は「紫外線中和装置」を装着する。また、頭部を破壊したり鬼呪の攻撃を加えられても死亡する。長らく血を吸わない状態が続き血が欠乏すると身体能力や再生能力が低下し、鬼となる。

百夜教

かつて日本最大の権力を誇っていた謎の宗教団体。百夜教が運営していた孤児院は、身寄りのない子供を集めて人体実験をしていた。優一郎とミカエラはその生き残り。

『終わりのセラフ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

一瀬グレン「ここにいるのが新しい家族だ おまえは今いる家族に命を懸けろ馬鹿が」

「第七話 新しいカゾク」でのセリフ。
黒鬼装備の契約を行う百夜優一郎、君月士方、早乙女与一の三人。一瀬グレンと柊シノアが見守る中、それぞれの鬼と契約の儀を始める。優一郎と君月は鬼に打ち勝ち契約は完了。しかし、与一は鬼に身体を乗っ取られてしまう。グレンは優一郎と君月に月鬼ノ組としての初任務として、鬼に取り憑かれた与一の討伐を命じる。渋々戦いながらも、なんとか正気に戻ってもらいたくて説得を試みる優一郎。ギリギリのところでグレンの手助けもあり、正気を取り戻した与一。与一は吸血鬼に姉を殺され復讐するために生きてきた。復讐以外の生きる欲望が足りないとグレンに言われる。優一郎も与一と同様で復讐のみが生きる目的。グレンはそんな二人に仲間を守ることを新しい目的として提示する。そこで、「ここにいるのが新しい家族だ おまえは今いる家族に命を懸けろ馬鹿が」、「過去には何もねぇぞ あるのは未来だけ」とグレンはシノアと君月を含めた四人に伝える。そこで初めて、家族の意識を持つ四人であった。

百夜優一郎とミカエラの再会

「第十三話 幼馴染のサイカイ」でのシーン。
新宿にて一瀬グレン率いる月鬼ノ組は、フェリド・バートリー率いる吸血鬼と戦闘。吸血鬼の中には、死んだと思っていた百夜ミカエラが吸血鬼となって生きていた。ミカエラは優一郎を人間から救うために吸血鬼と行動を共にしていた。グレン達が戦う場面に向かう優一郎達のチーム。ミカエラが強く、手負いのグレンはミカエラに胸を貫かれる。そこに優一郎が到着。遠目からグレンが刺されているのを見た優一郎は「てめえ…グレンに何してんたああああ!!!」とミカエラと知らずに刀を刺す。そこで、優一郎とミカエラは互いの存在に気づく。優一郎は「ミカ…!!ほ…ほんとにミカなんだ…!!」と泣く。ミカエラも優一郎と会えて、感動する。死んだと思っていた家族と再会でき、生きる目標が明確になったシーン。

百夜優一郎「俺は一体なんなんだ?」

「第六十三話 人間のアカシ」でのセリフ。
旧一瀬家の人体実験場に来た百夜優一郎とミカエラ。一瀬グレンに連れられて向かった先には第六のラッパである天使が結界で封じ込められている。結界の中では天使が囚われており、ラッパを吹いている。優一郎とミカエラは、そのラッパは罪を犯した人間を罰するためにヨハネの四騎士を異界から呼んでいると教えられる。その姿を見た優一郎は「なんなんだよあいつは…いや…俺は一体なんなんだ?」と自分の正体に疑問を抱く。少しずつ優一郎の中にいる天使の正体に迫っていくシーンである。

百夜優一郎 「黙れ馬鹿!!!させない!!絶対におまえを救う!!シノアぁあああああ!!!」

「第七十四話 恋がメザメル」でのセリフ。
百夜優一郎の中に柊シノアの中にいる四鎌童子が入り、阿修羅丸を襲っている。鬼と心を同化させ襲われている阿修羅丸を救いにいく優一郎。しかし、阿修羅丸と優一郎はピンチとなる。そこにシノアが救いに登場。シノアは優一郎に恋しており、その欲望から16年間下げなかった心の壁を下げて、四鎌童子の侵入を許してしまう。必死に抗うが、四鎌童子に取り込まれてしまい諦めるシノア。優一郎は、シノアの諦めの言葉に「黙れ馬鹿!!!させない!!絶対におまえを救う!!シノアぁあああああ!!!」と叫びながら救おうとするが間に合わず。シノアは四鎌童子に精神と身体を乗っ取られてしまう。これによって真祖である四鎌童子が目覚め、世界中の吸血鬼が動き始めるのであった。

『終わりのセラフ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

出版社をまたがったメディアミックス

『終わりのセラフ』は漫画だけでなく、小説やアニメ、ゲームなど様々な展開がされている。また、集英社、講談社といった出版社をまたがっている。漫画ではスピンオフとして、『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』、『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』、『セラぷち』という作品がある。小説版は原作者である鏡貴也が自ら執筆を行っている。
また、バンダイナムコエンターテインメントからはソーシャルゲーム『終わりのセラフ BLOODY BLADES』がリリースされた。プレイヤーは日本帝鬼軍の指揮官となり、迫り来る吸血鬼を仲間で囲んで倒す陣形ディフェンスRPGとなっており、原作の名シーンやアプリオリジナルストーリーも登場する。

原作者が漫画の前に連載していたのは小説

作者の鏡貴也は昔『伝説の勇者の伝説』という小説の短編連載を長くやっていた。その短編は80話で完結している。その頃はこれより長く連載を書くことはないと思っていたが、『終わりのセラフ』で更新した。

原作者はライザップで7キロ減

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