機動警察パトレイバー(PATLABOR)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。

特車二課

正式名称は「特科車両二課」である。
警視庁警備部管轄の「特科車両隊」の二課という形で創設された部隊で、レイバー運用によるレイバー犯罪の阻止を目的とする。
作中では第一小隊と第二小隊が存在しており、第三小隊の増設も検討中となっている。

作品、脚本によっては「特殊車両二課」と設定の取り違い、あるいは意図的な名称改変がされる事もある。

城南警察署捜査課

劇場版3作目『WXIII 機動警察パトレイバー PATLABOR THE MOVIE 3』で登場。
東京湾に輸送機が墜落した事件の捜査を行っている。
その結果、未知の人食い怪物「廃棄物13号」の存在と、裏側に米軍が暗躍している情報をキャッチする事になる。

企業

篠原重工

イングラムをはじめ、多くの警察用レイバーを製造しているメーカー。
新興企業でもあり、破竹の勢いで成長しているが、その分、黒い噂もあちこちでささやかれている。

シャフト・エンタープライズ

日本にも本社を置く多国籍企業(グローバル企業との大きな違いは、各国に本社機能が存在する点)。
「つまようじからスペースシャトルまで」なんでも製造する巨大企業。
内海が隠れ蓑にしており、潤沢な資金を流用してグリフォンを製造した。

シャフト・セキュリティ・システム(SSS)という私兵や、パレットという人身売買組織すら抱えており、公に出ると問題のあるトラブルがグループ内に起こった際は、極秘裏に関連人物を消し去る悪逆非道の行いもする、物語の「悪役組織」である。

菱井インダストリー

現実世界の住友重機械工業に相当する企業。
レイバーは主に陸上使用を前提とした作業用レイバーと、軍事用レイバーを製造する。

四菱重工

現実世界の三菱重工に相当するメーカー。
主に陸上使用を前提にした作業用レイバーと軍事用レイバーの他、宇宙作業用レイバーも製造する。

皮崎重工

現実の川崎重工がモデルとなったメーカー。
造船業の技術から、水中作業用レイバーなどをてがける。

目立造船

現実世界の日立造船がモデルになったメーカー。
造船企業らしく、海中作業用レイバーを得意としている。

トヨハタオート

現実世界のトヨタ自動車がモデルになったメーカー。
個人向けのレイバーなどを主に製造するが、警視庁に格闘用レイバーを売り込んだ事もある。

東都生物医学研究所

遺伝子工学の研究を進めている組織。
米軍と繋がっており、生体兵器として人間のガン細胞を用いた人食い怪物「廃棄物13号」を造り出してしまった。

非常にSF的な設定の強い組織のため、この組織と「廃棄物13号」の関わる物語を「リアリティが売りの『パトレイバー』らしくない」と嫌うファンも一定数存在する。

事業計画

バビロンプロジェクト

津波災害や海抜上昇へ対応するため、東京湾岸の全域にわたって護岸建設、あるいは護岸のかさ上げをしようとする大開発計画。
大量の人員が必要のため、この効率化のためにレイバーが必要とされ、その普及に至った要因とされている。

要するに『パトレイバー』の世界に、レイバーなる巨大ロボットが存在する理由付けのための設定であり、例えるなら『機動戦士ガンダム』における「ミノフスキー粒子」などの設定に相当するものと考えると、把握しやすい。

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@7oa0a8a1m6

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