機動警察パトレイバー(PATLABOR)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。

太田功(おおた いさお)

階級は巡査。
イングラム2号機操縦担当。
他の隊員よりも若干年上で、特車二課創設以前は機動隊に所属していた。
しかし猪突猛進かつハッピートリガーな性格であり、勇猛で知られる機動隊内部ですら持てあまされていたため、特車二課に「放逐」された。
基本的に脳筋バカ扱いされてしまうが、警察官として正義をまっとうしなければならないという思いは、誰よりも強い。

香貫花・クランシー(かぬか クランシー)

階級は巡査部長(ニューヨーク市警察官のため正確にはSergeant)。
イングラム2号機指揮担当。
ニューヨーク市警から研修の名目で、特車二課に派遣されたアメリカの警察官。
ニューヨーク・ポリスアカデミーを首席で卒業し、特捜部在任中はマサチューセッツ工科大学に聴講生として在籍、さらに電子工学の修士課程を修了。
加えて柔道四段、合気道三段、茶道裏千家師範の資格を持ち、日本語含めて5カ国語以上を使いこなす、絵に描いたような秀才である。

このように、落ちこぼれ集団の特車二課にはそぐわない人物に見えるが、実は異様に好戦的であり、事あるごとに実力行使をしたがる難儀な性格の持ち主である。
そのためか猪突猛進の太田と相性が良く、劇中では彼と二人して警察活動の名の下に種々の破壊行為に及ぶ様子が見られる。
なお、漫画版では設定が違い、特車二課に所属しておらず、終盤にゲストキャラクターとして顔を見せるのみである。

熊耳武緒(くまがみ たけお)

階級は巡査部長。
イングラム2号機指揮担当。

物語の途中から参加するキャラクターであり、女性警察官。
非常に優秀な能力と、冷静沈着な性格を兼ね備えているものの、実は過去に犯罪者である内海と恋人関係になってしまい、特車二課に流された経緯を持つ。
また、現在も内海の事を振り切れていないとされており、内海一派に身柄を拘束された際も大きく抵抗しないなどの問題点を抱える。
香貫花とは非常に相性が悪く、会えば嫌味を言い合う仲である。

なお、幽霊や怪談話が死ぬほど苦手である。

進士幹泰(しんし みきやす)

手前の人物。

階級は巡査。
イングラム2号機運搬・サポート担当。
脱サラして警察官になったという経歴の持ち主であり、サラリーマン時代はIT系企業に属していたためコンピュータに強い。
優しい性格なのだが、しかし警察官としてはいまいち勇敢さが足りず、ここぞという場面でふんばりのきかない事も多い。
ただし「ブチ切れてしまった」時は別であり、特車二課の誰もが恐れおののくほどの癇癪を見せる。
なお、妻帯者。

山崎ひろみ(やまざき ひろみ)

階級は巡査。
イングラム1号機運搬・サポート担当。
まるでフランケンシュタインの怪物かと見まごうほど大柄な体格と、いかつい顔つきを持つ男。
しかし見かけと正反対に、性格は羊のように臆病であり、また、自然と動物をこよなく愛する平和主義者である。
それでも見かけの怖さは武器になり、犯罪者と相対した際にもこれが役に立つ。

このように非常にまともな人間に見えるが、その実、特車二課の敷地で畑を耕し始めトマトを収穫、さらにニワトリを野禽として飼育するなど、どう考えても警察官の仕事を放棄している日常を過ごす。

特車二課第一小隊

南雲しのぶ(なぐも しのぶ)

階級は警部補、後に警部へ昇進。
第一小隊隊長。
第二小隊増設前は、一人で特車二課の部隊を指揮し、首都圏のレイバー犯罪に相対していたベテラン。
性格も真面目さとユーモア、理解力をすべて併せ持った傑物であり、柔道をはじめ格闘術やレイバー操縦にも長けている。

しかし『機動警察パトレイバー 2 the Movie』では政治思想犯である柘植行人と過去に愛人関係にあった事が発覚し、キャリアの道を外されて特車二課へ流された過去が発覚する。また、劇中で警察上層部に刃向かったために、最終的に反逆者として見なされ、任を解かれてしまった。
その後は後藤の提案で日本から高飛びし、難民高等弁務官事務所のスタッフに紛れつつ、中東難民キャンプで働いているとされる。

五味丘努(ごみおか つとむ)

階級は巡査部長。
第一小隊のレイバー操縦担当を務める。
遊馬曰く「質実剛健、冷静沈着。絵に描いたようなおまわりさんだ」との事である。
レイバー操縦もベテランの域に達しており、旧型レイバーでも敢然と犯罪者に立ち向かう。
問題だらけの特車二課隊員中で、唯一トラブルらしいトラブルを起こさなかった人間でもある。

漫画版には登場しない。

石和(いさわ)

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