機動警察パトレイバー(PATLABOR)のネタバレ解説・考察まとめ
『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。
『WXIII 機動警察パトレイバー PATLABOR THE MOVIE 3』で、秦と共に主人公を務める壮年男性。
足を使った捜査にこだわる昔気質の刑事だが、頑固な性格が災いして妻と子に逃げられている。
趣味はレコード鑑賞。
秦真一郎(はた しんいちろう)
『WXIII 機動警察パトレイバー PATLABOR THE MOVIE 3』で、久住と共に主人公を務める青年。
若者らしく、捜査にはインターネットも活用するが、刑事としての勘はまだ久住には及ばない。
犯罪者である岬冴子に恋をしてしまうも、彼女を救う事ができなかった。その後、禁煙していたタバコをまた吸うようになっている。
『機動警察パトレイバー』の登場メカ
イングラム
正式な名称は「98式AV」。
イングラムというのは通称である。
見る者に与える心理的影響まで考慮されたという設計であり、ヒーローロボット然とした姿を持つ。
非常に高性能であり、人間の動きであれば、指の動きまで含めて再現する事が可能。
全部で3機が特車二課に配備されており、それぞれ頭部の形状が違う。
零式
イングラムに続く新型警察用レイバー。
なお、試作機である。
劇場版1作目である『機動警察パトレイバー the Movie』にのみ登場する。
格闘機能を極限まで高めており、武装を持ちいらずとも「貫手」だけで敵レイバーを破壊する戦闘能力を誇る。
しかし、ハイパーオペレーティングシステム(HOS)搭載前提のレイバーであったために、暴走し、特車二課に破壊された。
その強力さゆえに、グリフォンと並んで作中最強格とされており、非常にファン人気の高いレイバー。
パイソン
正式名称は「97式改」である。
パイソンは通称。
イングラム以前に特車二課に配備されたレイバーであり、旧式化が進んでいる。
そのため、最新レイバーが相手の場合はそれが作業用であっても苦戦を免れない。
ピースメーカー
『機動警察パトレイバー ON TELEVISION』で登場する、零式に似たレイバー。
劇場版とテレビアニメはパラレルワールド同士の関係だが、零式の完成型とする設定も存在する。
ただし、零式ほど圧倒的な戦闘能力は持たない。
「ニューロンネットワークシステム」という人間の神経を模したシステムで高運動性能を売りにしており、さらに都市破壊を避けるため建造物などに近づくと機体が自動停止するセーフティ機構が備わっている。
しかし、グリフォンとの対戦時はその機能が仇となり、まともに攻撃もできずに破壊されてしまった。
97式レイバー指揮車
視界の悪いレイバーを指揮するための車両。
装甲車である。
99式大型特殊運搬車
通称レイバーキャリア。
イングラムをはじめ、レイバーを運搬するための大型トレーラー。
実は設定をそのまま現実に反映すると、横幅が道路運送車両法違反となってしまう。
そのためもあって実写版では登場せず、代わってメルセデス・ベンツ「アクトロス」がトレーラー役車両に採用された。
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目次 - Contents
- 『機動警察パトレイバー』の概要
- 『機動警察パトレイバー』(旧OVA)・『機動警察パトレイバー the Movie』・『機動警察パトレイバー 2 the Movie』
- 『機動警察パトレイバー ON TELEVISION』・『機動警察パトレイバー NEW OVA』
- 『WXIII 機動警察パトレイバー PATLABOR THE MOVIE 3』
- 『ミニパト』
- 『機動警察パトレイバー』(漫画版)
- 『機動警察パトレイバー』(小説版)
- 『機動警察パトレイバー THE NEXT GENERATION』(実写版)
- 『機動警察パトレイバー』のあらすじ・ストーリー
- 『機動警察パトレイバー』(旧OVA)
- 『機動警察パトレイバー the Movie』
- 『機動警察パトレイバー 2 the Movie』
- 『WXIII 機動警察パトレイバー PATLABOR THE MOVIE 3』
- 『ミニパト』
- 『機動警察パトレイバー ON TELEVISION』・『機動警察パトレイバー NEW OVA』
- グリフォン編
- オムニバス編
- CLAT編
- 『機動警察パトレイバー』(漫画版)
- 『機動警察パトレイバー』(小説版)
- 『機動警察パトレイバー 風速40メートル』
- 『機動警察パトレイバー 2 シンタックス・エラー』
- 『機動警察パトレイバー 3 サードミッション』
- 『機動警察パトレイバー 4 ブラックジャック(前編)』・『機動警察パトレイバー 5 ブラックジャック(後編)』
- 『TOKYO WAR - 機動警察パトレイバー(前編)』・『TOKYO WAR - 機動警察パトレイバー(後編)』・『TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR』
- 『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』
- 『後席の男』
- 『機動警察パトレイバー THE NEXT GENERATION』
- 『機動警察パトレイバー』の登場人物・キャラクター
- 特車二課第二小隊
- 泉野明(いずみ のあ)
- 後藤喜一(ごとう きいち)
- 篠原遊馬(しのはら あすま)
- 太田功(おおた いさお)
- 香貫花・クランシー(かぬか クランシー)
- 熊耳武緒(くまがみ たけお)
- 進士幹泰(しんし みきやす)
- 山崎ひろみ(やまざき ひろみ)
- 特車二課第一小隊
- 南雲しのぶ(なぐも しのぶ)
- 五味丘努(ごみおか つとむ)
- 石和(いさわ)
- 特車二課整備班
- 榊清太郎(さかき せいたろう)
- シバ シゲオ
- シャフト・エンタープライズ
- 内海(うつみ)
- 黒崎(くろさき)
- バドリナート・ハルチャンド
- 刑事
- 松井孝弘(まつい たかひろ)
- 久住武史(くすみ たけし)
- 秦真一郎(はた しんいちろう)
- 『機動警察パトレイバー』の登場メカ
- イングラム
- 零式
- パイソン
- ピースメーカー
- 97式レイバー指揮車
- 99式大型特殊運搬車
- ブロッケン
- ファントム
- グリフォン
- 『機動警察パトレイバー』の用語
- レイバー
- 警察用レイバー
- 作業用レイバー(汎用レイバー)
- 軍事用レイバー
- コンピュータシステム関連
- ハイパーオペレーティングシステム(HOS)
- アシュラシステム(ASURA SYSTEM)
- 警察組織
- 特車二課
- 城南警察署捜査課
- 企業
- 篠原重工
- シャフト・エンタープライズ
- 菱井インダストリー
- 四菱重工
- 皮崎重工
- 目立造船
- トヨハタオート
- 東都生物医学研究所
- 事業計画
- バビロンプロジェクト
- いずも計画
- 『機動警察パトレイバー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 野明「あたしのアルファンスが~」
- 太田「往生せいやあ!」
- 後藤「みんなで幸せになろうよ」
- 『機動警察パトレイバー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 元ネタの『ウルトラシリーズ』とそのパロディ
- 実物大イングラムが制作された
- 『機動警察パトレイバー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):笠原弘子『未来派Lovers』(初期OVA版1 - 6)
- OP(オープニング):仁藤優子『そのままの君でいて』(テレビ版1 - 34)
- OP(オープニング):川井憲次『ヘヴィ・アーマー』(機動警察パトレイバー the Movie)
- OP(オープニング):川井憲次『Theme of Patlabor 2』(機動警察パトレイバー 2 the Movie)
- ED(エンディング):川井憲次『レヴォリューション』(初期OVA版6)
- ED(エンディング):KISSME QUICK『MIDNIGHT BLUE』(TV版1 - 34)
- ED(エンディング):川井憲次『朝陽の中へ』(機動警察パトレイバー the Movie)
- ED(エンディング):川井憲次『Hallucination』(機動警察パトレイバー 2 the Movie)