機動警察パトレイバー(PATLABOR)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。

小説オリジナルストーリー。後藤に恋人が出来るのだが、その女性には別の男がいるらしい。聞きつけた野明と後藤の姪っ子の真帆子(まほこ)は、高級クラブ「桃花源」へ潜入する。そこで、後藤は女性にうつつを抜かしていた訳ではない事が発覚する。

『機動警察パトレイバー 3 サードミッション』

熊耳の過去を描いた小説。
若き日の熊耳は、新進気鋭の警察官で香港警察に研修に出ていた。そこで、犯罪者の内海に惹かれてしまう。だが警察と犯罪者の恋が報われるはずもなく、破局を迎えてしまう。

『機動警察パトレイバー 4 ブラックジャック(前編)』・『機動警察パトレイバー 5 ブラックジャック(後編)』

特車二課に、近々新設予定の大阪府警レイバー隊のメンバーが研修にやってきた。しかしある日、特車二課が解散されるという噂が持ち上がる。それに混乱する中、後藤の過去が浮き彫りにされた。

『TOKYO WAR - 機動警察パトレイバー(前編)』・『TOKYO WAR - 機動警察パトレイバー(後編)』・『TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR』

『機動警察パトレイバー 2 the Movie』のノベライズ版。基本的な内容はアニメと同一である。押井守による入念な描写が特徴となっている。

『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』

本編と地続きという設定だが、特車二課本来のメンバーは出演しない。押井守によるオリジナルキャラクターが出演する。
サッカーの警備に駆り出された特車二課が、テロの予告に立ち向かう。しかし、この世界でレイバーは廃れてしまっており、最終的に不要なものではないかと結論づけられるのであった。

『後席の男』

本作は厳密には『パトレイバー』というよりも、警察小説アンソロジーである。
今野敏を代表にした作家が、自身の作品を寄せた書籍『私の相棒』に収録される短編。その中で押井守が描いたのが『後席の男』である。一応は『パトレイバー』の世界らしい警備部の話が描かれている。

『機動警察パトレイバー THE NEXT GENERATION』

アニメシリーズから時間の経った世界という設定。新たに特車二課の隊長となった後藤田を主軸に、シバ シゲオと新たな隊員達が物語を繰り広げる。
かつての時代と違いイングラムも不要のものとなり、特車二課には仕事がない。出動命令が下ると、騙し騙し整備したしたイングラムで職務を果たしていく。

やがて、戦闘ヘリ「グレイゴースト」を自衛隊から強奪したテロリスト集団が現れる。これを特車二課は迎え撃つ。ヘリと戦える装備ではない旧式のイングラムだが、知恵と勇気を駆使してこれを下す。

『機動警察パトレイバー』の登場人物・キャラクター

特車二課第二小隊

泉野明(いずみ のあ)

階級は巡査。
イングラム1号機操縦担当。

シリーズの多くで主役を務める若手の女性警察官。
レイバーが三度の飯より好きという変わり種であり、新型警察用レイバーであるイングラムに乗りたいが為に、はじめから特車二課への配属を志望していた。
あっけらかんとした明るい性格であり、大きく悩む事もあるがその都度乗り越えていく。

アニメシリーズでは、自分のイングラムに「アルフォンス」とペットネームをつけてかわいがるなど、レイバー好きという側面がより強調されている。
ただし、レイバーは好きなだけでいじる事はできない機械オンチである。

後藤喜一(ごとう きいち)

階級は警部補。
第二小隊隊長。
古くは公安の刑事で妻帯者だった「らしい」が、今は独身で、水虫と靴下の臭いに悩まされる40がらみの男。
普段はのほほんとした雰囲気を醸しだし、上司からも部下からも昼行灯扱いされているが、かつて公安時代では「カミソリ後藤」の異名を取るほど切れる頭脳が持ち味だった。

その切れ味は健在であり、様々な思惑が交錯した事件に特車二課が介入した際には、かつての鋭さを垣間見せる。
また、第一小隊の南雲しのぶに惹かれている模様だが、いまいち態度がはっきりしない。
陰の主役だが、劇場版2作目となる『機動警察パトレイバー 2 the Movie』では、完全な主役として抜擢された。

篠原遊馬(しのはら あすま)

中央の人物。

階級は巡査。
イングラム1号機指揮担当。
篠原重工の御曹司。本来は地方公務員を務めるような階層にいる人間ではないが、父親(篠原重工創業者)と極めて仲が悪く、家業を継ぐなどとんでもないという態度で「実家」と仲違いして、警察官となった。
口達者な若者だが、理論ばかりが先行して行動が伴わない事もある。後の野明と恋仲になった。

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