機動警察パトレイバー(PATLABOR)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動警察パトレイバー』は、1988年にリリースされたオリジナルビデオアニメーション(OVA)と『少年サンデー』誌上での漫画版の連載開始から始まった、メディアミックス・コンテンツの先駆け的タイトルである。作業用のロボットが需要により暮らしの日常の風景にまで普及した1999年の東京が舞台で、主人公の新米女性警官・泉野明(いずみ のあ)が同僚の仲間たちと共に悪戦苦闘しながら、警察に導入されたロボット部隊の搭乗者のひとりとして日々巻き起こる事件と出来事の数々に立ち向かう様を描いた物語。

ブロッケン

シャフト・エンタープライズの軍事用レイバー。
イングラムよりも動きは鈍重だが、圧倒的な出力を誇り、イングラムを軽く吹き飛ばす体当たりを行える。
本来は火器を扱う事が前提のレイバーだが、劇中では武装なしの状態で運用された。

モデルは『鉄人28号』に登場するロボット「バッカス」である。

ファントム

シャフト・エンタープライズの軍事用レイバー。
少々『パトレイバー』の世界観にそぐわない設定であり、動きは鈍重極まるがステルス性能を備えて、さらに高出力レーザー砲を搭載しているなど、SF的な設定がされている。

グリフォン

シャフト・エンタープライズの制作した、格闘用レイバー。
通称は「黒いレイバー」である。
作中のあらゆるレイバーを上回る運動性能と、生物そのものの動きを可能とする「アシュラシステム」搭載により、圧倒的な高性能を誇る。
内海が「悪役としてイングラムと戦う」目的のため、その手段として「製造技術を売り込む」名目を掲げて制作を実現した。
その戦闘力で特車二課を襲撃し続け、彼らの宿敵となるが、最終的には野明のイングラム1号機に敗れ去る。

モデルは鉄人28号に登場するロボット『ブラックオックス』である。

『機動警察パトレイバー』の用語

レイバー

正式名称は「多足歩行式大型マニピュレーター」となっており、レイバーは通称。
乗り込み式の大型ロボットであり、現実の重機や潜水艇に取って代わる存在として世界中に普及している。
姿形は用途に合わせて様々。

警察用レイバー

別名パトロールレイバー、略してパトレイバー。
この略称が本作のタイトルにもなっている。
総じて高性能。
しかし、レイバーは発展途上の機械であり、その新型登場までのスパンが短いため、日本警察の装備更新頻度では相対的に旧式化してしまう事が多い。

作業用レイバー(汎用レイバー)

レイバーの基本となる姿。
航空機も車両も、元々は戦闘用ではなかったように、レイバーも元の姿は作業機械である。
巨大なため、もしこれが犯罪に使われると、止める手だては同じレイバーをぶつける他ない(兵器で攻撃すれば破壊は可能だが、それは街中が戦場になるという事であり、現実的ではない)。

軍事用レイバー

機動力を活かして、戦車や歩兵のサポートにあたる兵器としてのレイバー。
前面投影面積が大きく、砲撃では戦車に消し飛ばされるため、主に空挺部隊の任務などに使用される。
なお、グリフォンはこの軍事用レイバーすらも格闘だけで叩きのめした。

コンピュータシステム関連

ハイパーオペレーティングシステム(HOS)

従来のレイバーに搭載されていたOSをはるかに上回り、レイバーの性能を30%も底上げするとされる超高性能OS。
しかしトロイの木馬が仕掛けられており、風速40mの環境下に置かれると「BABEL」の文字列がモニターに大量描画され、システムを暴走させてしまう。

漫画版では設定が違い、レイバーの動作を画一的に「標準化」させる事で、動作効率を高めるOSとして描かれ、トロイの木馬も仕掛けられていない健全なOSとしとされた。
ただし、その動作標準化のためにベテランレイバー操縦者からは「思い通り動いてくれず、返って効率が悪くなる」と不評であった。

アシュラシステム(ASURA SYSTEM)

OSではなく、コンピュータシステムそのもの。
パソコンで例えるなら「Windows」に対する「PC/AT互換機」のようなものであると捉えると解りやすい(ただし、PC/AT互換機はアーキテクチャであり、この例えは厳密な意味において間違っている。アシュラシステムはもっとコンピュータ根本の仕組みそのものである)。

このシステムで動かされるレイバーは、従来のレイバーとは次元の違う、生物的な動作を実現できるとされている。

警察組織

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@7oa0a8a1m6

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