
『聖剣伝説2』とは、1993年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG。
「モーションバトル」や「リングコマンド」といった新たなシステムを搭載した意欲作で、音楽においても評価が高く、この後のシリーズ化に繋がった作品である。
主人公ランディは、偶然聖剣を引き抜いてしまい、旅の途中で出会った仲間たちと共に世界を支える「マナ」を巡る帝国との争いに巻き込まれていく。
ゲシュタール

ヴァンドール四天王の一人。CV: 石狩勇気(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
ランディたちの行く先々に現れる敵で、ランディたちとは3度戦うこととなる。
戦闘時はバイクのような兵器に乗った騎士・マシンライダーとして登場する。
2度目の戦いでランディたちに倒された後、同僚のタナトスの手によって蘇ったが、それはもはや人格もない単なる戦闘機械人形としてだった。
マナの大神殿で、タナトスがマナの要塞を浮上させるための時間稼ぎとして、機械人形となったゲシュタールはランディたちの前に現れたものの、返り討ちにあい、あわれな最期を遂げる。
ファウナッハ

ヴァンドール四天王の女騎士。CV: 園崎未恵(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
ランディたちに倒されたシークとゲシュタールの仇を取ろうと、ランディたちに戦いを挑んでくる。
タナトスと共謀してマナの要塞を復活させ、世界を手に入れることが目的であるため、マナの要塞の復活が間近となった時には用済みとばかりにヴァンドール皇帝を裏切り、殺害する。
戦闘では、4本の腕を持ち、巨大な蛇の下半身を持つラミアンナーガに変身する。
タナトス

ヴァンドール四天王の1人で、魔法騎士の異名を持つ。 CV:中田譲治(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
仮面で素顔を隠している魔術師。
ヴァンドール皇帝に付き従ってはいるが、その真の目的はマナの要塞を復活させ、その力を用いて世界を征服すること。
彼はマナの要塞を復活させる為、マナの種子を開放させマナエネルギーを集めさせるためにヴァンドール帝国を利用した。
その正体は、魔界と契約した古代の魔法使いであり、永遠の魂を得たが、肉体は永遠ではなくやがて朽ち果てるため、他者の体に乗り移っては生きながらえてきた。
しかし常人の体ではタナトスの力に耐えられないため、数十年に1人生まれる「闇の血」を持つ者の体に乗る必要があった。
体を乗り換えては生き続けてきたタナトスは、やがて精神までもが蝕まれ、怨念の魔物「ダークリッチ」と化した。
神獣

本作のラストボス。
かつて人間が争いの道具として作ったマナの要塞に罰を与えるため、神々によって遣わされたと言われる神獣。
神獣はマナそのものであるため、マナの聖剣でしか倒せない。
古の時代に起こったマナの要塞と神獣の戦いでは、その影響で世界からマナと文明が消失した。
マタンゴ王国に生息する「神の獣」と姿が似ているが、別物とされている。
神獣はマナを回復させることができる唯一の存在だが、マナが急速に失われるとその反動で暴走し、凶暴化するという性質がある。
『聖剣伝説2』の用語
マナ
聖剣伝説シリーズの象徴として登場する「マナ」とは、この世界に存在する魔力やエネルギーのような不思議な力のこと。
『聖剣伝説2』の世界においては、「マナ」の力は精霊や妖精たちの源と言われており、マナが失われると、この世界から精霊や妖精たちも消えてしまうと言われている。
ポポイ曰く、マナが失われると、妖精族である自分と人間たちとは住む世界が分かれてしまうことになるという。
マナの木

世界のどこかにあると言われている、マナの聖地に存在する巨大な木。マナの源とされ、世界を見守っている。
マナの木は精霊の血をひくマナの種族の女性が、自らの子孫を残した後に変化するものであり、現在のマナの木は、実は失踪したランディの母親が変化したものであった。
幼い時に突然母がいなくなったため、自分がマナの血を引くマナの一族であることをランディは知らないまま育った。
マナの種子
マナの種子とは文字通りマナの力を封じてある種のこと。
世界に8つあり、それぞれの精霊(後述)の守る神殿に安置されている。
ランディの持つ聖剣とマナの種子を共鳴させると、聖剣に力を吹き込むことができる。
精霊
ウンディーネ

水を司る精霊で、ルサ・ルカの頼みで水の神殿を守護している。
人魚のような姿をしている。
ランディたちに最初に力を貸してくれる精霊で、武器のスピアを授けてくれる。
ポポイには、氷の魔法や防御力低下ダメージ、HP吸収の魔法を授けてくれる。
プリムには、武器に水属性付与する魔法や、異常回復・HP回復魔法を授けてくれる。
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目次 - Contents
- 『聖剣伝説2』の概要
- 『聖剣伝説2』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 聖剣を手に
- 聖剣に力を取り戻せ
- ディラックを追って
- マナの種子と精霊
- 帝国へ
- 賢者を求めて
- マナの聖域とマナの木の秘密
- マナの要塞へ、最終決戦
- 『聖剣伝説2』のゲームシステム
- モーションバトル
- リングコマンド
- 魔法
- 熟練度
- 大砲屋
- 宝箱
- 『聖剣伝説2』の登場人物・キャラクター
- ランディ
- プリム
- ポポイ
- ルサ・ルカ
- ディラック
- パメラ
- クリス
- フラミー
- ジェマ
- スコーピオン団
- セリン
- 賢者ジャッハとジーコ
- ニキータ
- ワッツ
- ヴァンドール皇帝
- シーク
- ゲシュタール
- ファウナッハ
- タナトス
- 神獣
- 『聖剣伝説2』の用語
- マナ
- マナの木
- マナの種子
- 精霊
- ウンディーネ
- ノーム
- サラマンダー
- ジン
- ウィル・オ・ウィスプ
- シェイド
- ルナ
- ドリアード
- マナの剣
- マナの要塞
- ポトス村
- パンドーラ王国
- マタンゴ王国
- タスマニカ共和国
- ヴァンドール帝国
- 『聖剣伝説2』のサウンド
- 『聖剣伝説2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 他機種への移植
- 携帯電話アプリ版
- スマートフォン版
- Wii・Wii U・ニンテンドーSWITCH
- フル3Dリメイク版『聖剣伝説2 SECRET of MANA』
- バグ問題
- 『FFIV』が元ネタではない