聖剣伝説2(SECRET of MANA)のネタバレ解説・考察まとめ

『聖剣伝説2』とは、1993年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG。
「モーションバトル」や「リングコマンド」といった新たなシステムを搭載した意欲作で、音楽においても評価が高く、この後のシリーズ化に繋がった作品である。
主人公ランディは、偶然聖剣を引き抜いてしまい、旅の途中で出会った仲間たちと共に世界を支える「マナ」を巡る帝国との争いに巻き込まれていく。

ヴァンドール皇帝

ヴァンドール帝国の皇帝。CV:小野健一(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
15年前のタスマニカ共和国・パンドーラ王国同盟軍との戦争に勝つため、皇帝は魔界と契約し、強大な力を得た。
タスマニカ共和国の騎士セリンと刺し違えて倒されるが、魔界の力で復活する。
劣勢に陥ったヴァンドール帝国を立て直すため、帝国の住民たちに重い税金を掛けて軍隊の増強を行い、魔界から呼び出したモンスターの軍団を組織する。
他国を滅ぼして世界を征服する力を手に入れるため、マナの要塞の復活を企んだ。
自らの親衛隊として、魔界と契約した四天王と呼ばれる直属の騎士たちを引き連れていたが、最後にはその親衛隊のファウナッハに裏切られて殺される。

シーク

ヴァンドール四天王のリーダー。CV:手塚ヒロミチ(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
暗黒剣の使い手で、ダークストーカー。
自信家で大胆不敵な性格。
魔界と契約しており、魔界から授かった木の魔法を操る力を持つ、植物系の魔物メガゾーンへと変身する。

ゲシュタール

ヴァンドール四天王の一人。CV: 石狩勇気(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
ランディたちの行く先々に現れる敵で、ランディたちとは3度戦うこととなる。
戦闘時はバイクのような兵器に乗った騎士・マシンライダーとして登場する。
2度目の戦いでランディたちに倒された後、同僚のタナトスの手によって蘇ったが、それはもはや人格もない単なる戦闘機械人形としてだった。
マナの大神殿で、タナトスがマナの要塞を浮上させるための時間稼ぎとして、機械人形となったゲシュタールはランディたちの前に現れたものの、返り討ちにあい、あわれな最期を遂げる。

ファウナッハ

ヴァンドール四天王の女騎士。CV: 園崎未恵(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
ランディたちに倒されたシークとゲシュタールの仇を取ろうと、ランディたちに戦いを挑んでくる。
タナトスと共謀してマナの要塞を復活させ、世界を手に入れることが目的であるため、マナの要塞の復活が間近となった時には用済みとばかりにヴァンドール皇帝を裏切り、殺害する。
戦闘では、4本の腕を持ち、巨大な蛇の下半身を持つラミアンナーガに変身する。

タナトス

ヴァンドール四天王の1人で、魔法騎士の異名を持つ。 CV:中田譲治(聖剣伝説2 SECRET of MANA)
仮面で素顔を隠している魔術師。
ヴァンドール皇帝に付き従ってはいるが、その真の目的はマナの要塞を復活させ、その力を用いて世界を征服すること。
彼はマナの要塞を復活させる為、マナの種子を開放させマナエネルギーを集めさせるためにヴァンドール帝国を利用した。
その正体は、魔界と契約した古代の魔法使いであり、永遠の魂を得たが、肉体は永遠ではなくやがて朽ち果てるため、他者の体に乗り移っては生きながらえてきた。
しかし常人の体ではタナトスの力に耐えられないため、数十年に1人生まれる「闇の血」を持つ者の体に乗る必要があった。
体を乗り換えては生き続けてきたタナトスは、やがて精神までもが蝕まれ、怨念の魔物「ダークリッチ」と化した。

神獣

本作のラストボス。
かつて人間が争いの道具として作ったマナの要塞に罰を与えるため、神々によって遣わされたと言われる神獣。
神獣はマナそのものであるため、マナの聖剣でしか倒せない。
古の時代に起こったマナの要塞と神獣の戦いでは、その影響で世界からマナと文明が消失した。

マタンゴ王国に生息する「神の獣」と姿が似ているが、別物とされている。
神獣はマナを回復させることができる唯一の存在だが、マナが急速に失われるとその反動で暴走し、凶暴化するという性質がある。

『聖剣伝説2』のゲームシステム

モーションバトル

見下ろし型視点で、マップ移動中に切り替えなくシームレスにそのまま敵との遭遇戦になる。
パーティメンバーは3人で固定で、セレクトボタンで操作キャラの変更が可能。
プレイヤーは3人のうち1人を操作し、残りの2人は自動で動くが、おおまかな行動パターンの設定が可能。
キャラクターにはそれぞれ命中率・回避率などのパラメータが設定されており、一定確率で自動的に相手からの攻撃を回避・防御する。

通常攻撃ボタンを押し続けると必殺技ゲージが溜まり、離すと必殺技が発動する。
武器のレベルが上がると使用できる必殺技が増える。
ゲージを溜めている間は走れなくなり、移動速度が遅くなったりアイテムや魔法も使用できないなどのハンデがある。

当時マルチタップという多人数が遊べる別売りの機器があり、それにより3人プレイが可能であった。
3人のキャラクターをそれぞれ友達同士で操り、協力してクリアを目指すというRPGとしては画期的なシステムが搭載されていた。
このシステムは後に『クロノ・トリガー』へ進化版として採用されることとなった。

リングコマンド

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