Skrillex(スクリレックス)の徹底解説まとめ
Skrillex(DJ・音楽プロデューサー・エレクトロミュージシャン)。
本名はSonny John Moore (ソニー・ジョン・ムーア)。
1988年1月15日生まれのBrostep(ブロステップ)を代表するアーティストである。
激しく攻撃的なサウンドが特徴的で、2016年のDJランキングではCalvin Harrisなど有名なアーティストを抑え、9位にランクインした。
Skrillexとは
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身のアーティスト。
2004年。サニー・ムーア(Sonny John Moore)名義でポスト・ハードコアバンド From First to Last(フロム・ファースト・トゥ・ラスト)のリード・ボーカルとして活動を開始。メロディアスで感情的なロック・ミュージックスタイル EMO(エモ)が流行の時代。
同年に発表された1stアルバム「Dear Diary, My Teen Angst Has a Body Count」に収録されている「From First To Last - Note To Self」はYouTube再生回数500万回を超えるヒットソングとなった。
2006年。声帯結節(声帯に生じる炎症性の腫瘤)を患い、バンド活動を休止。回復するも声帯への影響を懸念し、バンドを脱退した。
脱退後「自分のやりたい音楽ではなかった」と語っており、以降自らの音楽プロジェクト進めるためソロ活動することを決意した。
2008年。Skrillex名義でソロ活動を開始。
当時夢中になっていたエレクトロミュージックに熱を注ぎ、デスクトップと向き合う日々が続いた。
2010年。1stEP「My Name is Skrillex」
2ndEP「Scary Monsters and Nice Sprites」を発表。
バンドをやっていた時に培った音楽の才能とセンスもあり、
「Scary Monsters and Nice Sprites」に関してはアメリカで最も権威のある音楽チャートBillboard(ビルボード)のダンス/エレクトロニック・アルバムチャートにて3位を獲得。15万枚以上ものCDを売り上げた。
2011年。3rdEP 「More Monsters and Sprites 」を発表。
こちらのアルバムもビルボードのダンス/エレクトロニック・アルバムチャートにて5位を獲得。
代表曲は 「First Of The Year (Equinox)」
さらに同年に4thEP「Bangarang」を発表。
ビルボードではダンス/エレクトロニック・アルバムチャートにて堂々の1位を獲得した。
「Scary Monsters and Nice Sprites」や「Bangarang」が世界に影響を与えたことから、世界各地の音楽フェスティバルに招待されるようになり、収益は年間16億とも言われた。
2012年。第54回グラミー賞にて、最優秀新人賞にノミネート。
「Scary Monsters and Nice Sprites」は最優秀ダンス/エレクトロニカ・アルバム賞と最優秀ダンス・レコーディング賞を受賞。
また「Benny Benassi ft. Gary Go - Cinema (Skrillex Remix)」が最優秀リミックス・レコーディング賞を獲得した。
SkrillexのリミックスによりCinemaは原曲から大きな変化を遂げた。
日本好きとも公言しており、この年以降日本に来日することが多くなった。
2013年。Diplo(ディプロ)とDJデュオのJack Ü(ジャック・ユー)を結成。
翌年アルバム「Recess」を発表。
この作品はデビューアルバムとなった。
2015年にはMTV EMA(MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード)にてJack Üとしての作品「Skrillex and Diplo - "Where Are Ü Now" with Justin Bieber」が、最優秀コラボレーション賞を受賞した。
Brostep(ブロステップ)とは
Skrillexの持つ曲の多くがこのBrostep (ブロステップ)にジャンル分けされる。
Dubstep(ダブステップ)から派生したジャンルの一つ。
サブベースを重きとするダブステップとは違い、LFOスピードを変化させたベースサウンドに重きを置いている。
Skrillexが最も得意とするサウンドであるが、彼の作るブロステップはエレクトロ・ハウスなどのベースにUKダブステップのベースを揺らすというアイデアを取り入れている。これも彼の曲の魅力の一つであると言えるだろう。
アルバム
My Name is Skrillex
1.My Name Is Skrillex
2.WEEKENDS!!!
3.Fucking Die 1
4.Fucking Die 2 (€€ Cooper Mix)
5.Do Da Oliphant
6.With You Friends
6曲目のWith You Friends。
日本語の歌詞が入っていることでも有名な曲で、
1996年に日本ゲームメーカーCAPCOM (カプコン)が発表をした「スーパーパズルファイターIIX」に登場する青髪獣少女のボイスをサンプリングしている。
ゲーム内のキャラクターからサンプリングする辺りもSkrillexの独自性が伺える。
Scary Monsters and Nice Sprites
1.Rock N' Roll (Will Take You to the Mountain)
2.Scary Monsters and Nice Sprites
3.Kill Everybody
4.All I Ask of You
5.Scatta
6.With You, Friends (Long Drive)
7.Scary Monsters and Nice Sprites (Noisia Remix)
8.Scary Monsters and Nice Sprites (Zedd Remix)
9.Kill Everybody (Bare Noize Remix)
2曲目のアルバムのタイトルでもある「Scary Monsters and Nice Sprites」 。
日本語に訳すと「恐ろしい怪物たちと優しい妖精たち」。
綺麗なメロディーから迫力あるサビに切り替わるのが特徴的な曲で、この曲の終盤辺りではこんな歌詞が入ってくる。
「I'm a coward too
You don't need to hide, my friend
For I'm just like you」
訳すと、
「僕も臆病ものなんだ。
隠れる必要なんてないよ、友よ
僕も君と同じなんだ。」
まるで妖精たちが怪物たちに話しかけているかのような深い歌詞である。
幼少期にいじめられていた経験を持つSkrillex。
大人になったSkrillexが当時の自分に投げかけている言葉のようにも感じられる。
More Monsters and Sprites
1.First Of The Year (Equinox)
2.Ruffneck (Flex)
3.Ruffneck (FULL Flex)
4.Scary Monsters And Nice Sprites (Dirtyphonics Remix)
5.Scary Monsters And Nice Sprites (Phonat Remix)
6.Scary Monsters And Nice Sprites (The Juggernaut Remix)
7.Scary Monsters And Nice Sprites (Kaskade Remix)
歴史と代表曲の中でも紹介したMore Monsters and Spritesの代表曲、First Of The Year (Equinox) 。
サビ手前で入ってくる「Call 911 Now!!」はクレイジーな女性の叫び声をサンプリングしたことでも有名である。
Bangarang
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