ナイトクローラー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ナイトクローラー』とは、刺激的な映像を求めて夜のロサンゼルスを駆けめぐる報道パパラッチの姿を通し、視聴率至上主義のテレビ業界の裏側を浮き彫りにしたサスペンススリラー。軽犯罪で日銭を稼ぐルイスは、報道スクープ専門の映像パパラッチの存在を知り、自分もやってみようと思い立つ。「ボーン・レガシー」などの脚本家として知られるダン・ギルロイがメガホンをとり、長編監督デビューを果たした。
ジョー・ロダー(演: ビル・パクストン、吹替:西村太佑)
窃盗を働いて帰る途中でルイスが遭遇した交通事故現場を撮影していた、フリーの報道カメラマン。ルイスは彼の持つ撮影機材を見て、カメラマンという仕事は稼げると思いジョーと同じ道を進むことを決意した。
報道カメラマンとして名を上げてきたルイスにビジネスパートナーとしての話を持ちかけるも断られ他のメンバーと組む。それがきっかけでルイスの逆鱗に触れ、ジョーの知らぬところで車に細工をされ交通事故で重症を負い、その様子をルイスに撮影されてしまう。
フロンティエリ刑事(演:マイケル・ハイアット)
ルイスが撮影した高級住宅地のグラナダ・ヒルズで起きた殺人事件のニュース映像を見て、情報と証拠映像を求めてルイスの家を訪ねてきた刑事。
その後レストランで起きた銃撃事件が作られたものではないかと、ルイスの取調べを行った刑事でもある。
刑事はルイスの話が嘘だと気付きながらも証拠不十分で彼を逮捕できなかった。
リンダ(演: アン・キューザック、吹替:小林さとみ)
ニーナと同じテレビ局に勤める法務担当者。
ルイスが撮影した、高級住宅地のグラナダ・ヒルズで起きた殺人事件のスクープ映像を見たニーナに呼び出された人物。
ニーナに「法的、道徳的にどこまで放送できるのか?」と聞かれ「身元確認や近親者に了解を得ず放送することはできない」などアドバイスを行った。
ニーナの強引な方法に疑問を覚えつつも、「法的にはモザイクをかけて身元を隠し、住所を明かさなければ大丈夫だと思う」と法律的な面の発言をしている。
フランク・クルース (演:ケヴィン・ラーム)
ニーナと同じテレビ局に勤める編集担当。
ルイスの撮ってくる映像をニーナに見せられモラルや倫理、放送時間などを考えてニーナに助言をするが、彼女は彼の言うことは一切聞き入れず「放送する」で押し切られてしまっている。
また、ルイスが不法侵入を犯したことや、法律に違反しかねない、などと言った常識面での発言が多い。
事故や事件の関係者にコンタクトを取り、コメントを取るのも彼の仕事である。ニーナのやり方に疑問を覚えながらも、彼女の指示でニュース放送に向けて仕事を行っている。
警備員(演:マイケル・パパジョン)
物語冒頭、工事現場でフェンスの金網を盗んでいたルイスを発見した人物。
ルイスに身分証の提示を求めたが、適当にごまかされルイスに殴りつけられ気絶させられて以降登場しない。
また、殴られた際ルイスに腕時計を盗まれた。盗まれた腕時計はそれ以降ルイスが愛用している。
質屋のオーナー(演:ジョニー・コイン)
報道パパラッチの存在を知ったルイスが、ビデオカメラと警察無線受信機を調達するため、盗んだ自転車を売りに行った質屋のオーナー。
ルイスとの値段交渉でも頑として金額を上げなかったが、彼の話術に乗せられ自転車を800ドルで買い取り、ビデオカメラと警察無線受信機を渡した。
これ以降は登場しない。
カメラマン(演:エリック・ランジ)
ルイスが報道パパラッチの存在を知り、盗んだ自転車を売って手に入れた機材を使用し、初めてスクープ映像を撮影した現場でルイスと一緒に同じ事件を撮影していたカメラマン。
ルイスが被害者に近づきすぎて撮影したため、ルイスと一緒に警察に追い払われてしまった。
彼はその場でテレビ局に電話をかけ、スクープ映像を撮ったことや金額交渉を行っていた。その際、ルイスはずっと彼の後ろについて彼と電話の相手とのやり取りを聞き、観察し交渉の仕方を学んだ。
この場面以降は登場しない。
編集者 (演:キッフ・ヴァンデンヒューヴェル)
ルイスが初めて撮影しテレビ局に持ち込んだ際、ニーナと一緒に一番に映像を見ていた人物。初めてルイスが撮影した映像の不要部分の早送りや、巻き戻しなどを行っていた。
また、ルイスがテレビ局に映像を持ち込む度に、彼の映像を再生しニーナに見せていることが多い人物でもある。
言葉は発しない。また、後姿のショットが多いため顔はほとんど映らない。
Related Articles関連記事
ライフ(2017年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ライフ』は、2017年にアメリカ合衆国で公開されたSFスリラー映画である。 ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之らが共演している。未知の生命体の採取に成功し調査していた6人の宇宙飛行士達が、密室の無重力空間で直面する恐怖を描いた作品である。その生命体は次第に進化、成長し次々に宇宙飛行士達を襲い始める。ダニエル・エスピノーサが監督を務め、ポール・ワーニックとレット・リースが脚本を担当した。
Read Article
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(MCU版)のネタバレ解説・考察まとめ
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』とは、2019年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・コミック『スパイダーマン』の実写映画化作品としては7作目、再リブートシリーズとしては2作目、また、マーベル・コミックの実写映画で、世界観を共有するクロスオーバー作品として扱われたMCUシリーズとしては23作目の映画となる。高校の夏休みにクラスメイト達とヨーロッパ旅行へでかけた主人公のピーター・パーカーは旅先でスパイダーマンとしての任務が与えられ、再び戦いに出ることになる。
Read Article
ラブ&ドラッグ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラブ&ドラッグ』とは、2010年に公開されたアメリカ映画。真実の愛にたどり着く2人の男女を描いたロマンティック・コメディである。プレイボーイのジェイミーはある日、火遊びがたたって仕事を首になってしまう。転職を繰り返して来た彼だったが、大手製薬会社への就職が決まる。持ち前の巧みな話術で営業をするが、上手く行かない日々が続いていた。そんな中、パーキンソン病を患うマギーという女性に出会う。やがてジェイミーは、マギーに特別な感情を抱くようになるのだった。
Read Article
キングコング:髑髏島の巨神(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングコング:髑髏島の巨神』とは、2017年に公開されたアメリカの怪獣映画。アメリカを代表する怪獣キングコングを題材とした作品としては8作目で、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の2作目の作品である。監督はジョーダン・ヴォート=ロバーツ、主演はトム・ヒドルストン。キャッチコピーは「この島で、人類は最弱」。全世界で5.6億ドルもの興行収入を記録した。 1973年、特務研究機関MONARCHは未開の「髑髏島」の調査を敢行。そこは巨大な怪生物と島の王コングが徘徊する脅威の場所だった。
Read Article
スパイダーマンの歴代スーツまとめ
『スパイダーマン』とは、MARVEL COMICS発祥のアメコミヒーローである。 スパイダーマンは、スパイダースーツを着用してヴィランたちと戦いを繰り広げる。これまでスパイダーマンは『サム・ライミ版スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』『MCUスパイダーマン』の3つのシリーズで映画化されてきた。シリーズによってスパイダースーツの形状や能力が異なっている。
Read Article
【ライフ】放送禁止?今は観られない伝説的ドラマまとめ【フードファイト】
かつては話題になったドラマも、今となっては観ることができないものがたくさんあることをご存知でしょうか。その理由としては、放送当時と現在の時代背景が異なることや、ドラマで取り扱っているテーマがあまりにもセンシティブなものであったりと、様々な事情があります。この記事では、そんな伝説的ドラマについてまとめました。確かに、どれも今放送するには難しそうなやつばかりかも…。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ナイトクローラー』の概要
- 評論家による反応
- 『ナイトクローラー』のあらすじ・ストーリー
- 報道パパラッチとの出会い
- 報道パパラッチとして始動
- 転機の訪れ
- 『ナイトクローラー』の登場人物・キャラクター
- ルイス・ブルーム(演:ジェイク・ギレンホール、吹替:高橋広樹)
- ニーナ・ロミナ(演:レネ・ルッソ、吹替:深見梨加)
- リック(演: リズ・アーメッド、吹替:金城大和)
- ジョー・ロダー(演: ビル・パクストン、吹替:西村太佑)
- フロンティエリ刑事(演:マイケル・ハイアット)
- リンダ(演: アン・キューザック、吹替:小林さとみ)
- フランク・クルース (演:ケヴィン・ラーム)
- 警備員(演:マイケル・パパジョン)
- 質屋のオーナー(演:ジョニー・コイン)
- カメラマン(演:エリック・ランジ)
- 編集者 (演:キッフ・ヴァンデンヒューヴェル)
- 『ナイトクローラー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 私は粘り強い真面目な人間で、人一倍吸収力がある。
- それが僕の仕事だ。人が破滅する時に現れてカメラを回す。
- スキルアップの近道は指示をよく聞いて従うことだ
- 『ナイトクローラー』の関連映像
- 予告映像
- 冒頭映像
- 特別映像
- 『ナイトクローラー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 12キロ減量で怪演披露
- ジェイクと初めて会った晩、気がついたら5時間も話し込んでいた
- 「Into the Woods」の出演を断った
- 『ナイトクローラー』の関連リンク
- ナイトクローラー公式サイト