菊丸英二（テニスの王子様）の徹底解説・考察まとめ

4回戦

vs秋山三中 3-0で勝利
D1 菊丸＆大石vs鈴木＆本村 ○6-1●
（試合描写なし）

準々決勝

vs聖ルドルフ学院 3-1で勝利
D1 菊丸＆大石vs赤澤＆金田 ●6-7○

序盤から菊丸は苦手なコースを狙われ相手にリードされるが、あえて回り込むことで得意なコースに変えて返球する。狙われるのは菊丸ばかりで、体力を消耗してしまう。大石がフォローに回ると声をかけるが、集中が切れているのか返事が遅れる菊丸。実は赤澤の放つショットはラケットの先端付近で打つことにより球にブレが生じていて、動体視力の優れた菊丸にとってはボールが複数に見えていたのだ。そのため菊丸はいつもより疲れを見せ、ミスショットも増えていた。だが菊丸が体勢を崩したところを大石がフォローし、打球を丁度ライン上に落とす「ムーンボレー」で巻き返す。また、「オーストラリアン・フォーメーション」で相手を混乱させ同点になるが、菊丸の体力は限界に近くまたもリードを許してしまう。菊丸の足は完全に止まってしまい、大石が一人で持ち堪える。あと一球で赤澤＆金田ペアの勝利が決まるという場面で、菊丸が復活。「おまたへ大石！充電完了だよん！」と言って反撃を開始し、試合はタイブレークに持ち込まれる。体力がほとんど残っていない菊丸は足をもつれさせ転倒。そしてタイブレークは聖ルドルフに取られ、6-7で敗北。

準決勝

vs銀華中 棄権勝ち
銀華中が腹痛を理由に棄権。

決勝

vs山吹中 3-1で勝利
D1 菊丸＆大石vs南＆東方 ○7-5●

大石は昨年3年の先輩とのダブルスで南＆東方ペア、通称「地味‘s（じみーず）」と戦っており、敗北している。そのため大石にとっては因縁の対決となり、本人も力んでいるようであった。山吹中のペアは大石の抱えるプレッシャーを利用し、大石を集中攻撃する。一度は焦りを見せた大石だが、冷静に判断し菊丸にも指示していく。だが山吹ペアの基本に忠実なダブルスでリードを許してしまう。菊丸は反撃開始と宣言しアクロバティックプレイを見せる。そして逆転し7-5で勝利。

関東大会

1回戦

vs氷帝学園 3-2、1ノーゲームで勝利
D2 菊丸＆桃城vs忍足＆向日 ○6-4●

大石が妊婦を助けて怪我をしてしまい、急遽後輩である桃城とペアを組むことになった菊丸。氷帝の忍足侑士（おしたりゆうし）は冷静に菊丸の死角へとロブを上げる。菊丸も負けじと得意のアクロバティックプレイをするが、同じくアクロバティックテニスを得意とする向日岳人（むかひがくと）のプライドを刺激してしまった。菊丸の得意なジャンピングボレーに、全く同じ技で返してくる向日。あっという間に1ゲームを取られてしまう。桃城の得意技「ダンクスマッシュ」も忍足に拾われ、氷帝の勢いは止まらなかった。4-0と大差をつけられてしまうが、菊丸＆桃城ペアは高度なダブルスのフォーメーション「オーストラリアン・フォーメーション」で相手を翻弄させる。いつも前衛で攻めるダブルスを見せていた菊丸だったが、この試合は桃城に攻めを任せて先輩らしくサポートしていた。桃城も菊丸とダブルスを組むにあたって、大石にダブルスを制するための極意を教わり、腕にたくさんメモをしておいたのだ。そして同点へと追いついて行く。菊丸と桃城、そして観客席にいる大石が3人でダブルスをしていた。向日の体力は落ちていたが、菊丸は温存していたのでアクロバティックプレイがどんどん決まっていく。波に乗った菊丸＆桃城ペアが6ゲーム連取し、6-4で勝利。

準々決勝

vs緑山中 3-0で勝利
D1 菊丸＆桃城vs源＆羽生 ○6-3●
（試合描写なし）

準決勝

vs六角中 3-0で勝利
D1 菊丸＆不二vs佐伯＆樹 ○6-3●

菊丸と同じくサーブ＆ボレーヤーの佐伯虎次郎（さえきこじろう）は、菊丸をしっかりマークしていた。菊丸は自慢のアクロバティックプレイで絶対抜いてやると思っていたが、佐伯は余裕の返球を見せ菊丸のアクロバティックを封じる。青学ペアの不二周助（ふじしゅうすけ）も、六角中の樹希彦（いつきまれひこ）の技に苦戦していた。樹の技は無回転のボールを打つことで相手の技を封じる「シンカー」という技であった。不二は自ら必要な回転を作り出し自身の技「つばめ返し」を打つ。だがそこでもしっかりマークしに来た佐伯。流れは六角ペアであった。そこで菊丸は「菊丸印のステップ」で高速移動し分身したかのように見せる。流れを掴んだ青学ペアはついに逆転した。残像が見えるほどのステップで得意のアクロバティックを最大限に生かしていた。菊丸がミスショットをしてしまい、浮いたボールを佐伯がスマッシュで決めようとする。そのボールは菊丸の残像をすり抜け、不二がカウンター技である「羆落とし」で返球しゲームセット。6-3で勝利した。

決勝

vs立海大附属 3-2で勝利
D1 菊丸＆大石vs仁王＆柳生 ●4-6○

大石は妊婦を助けた時の怪我が完治し試合に挑むものの、本調子が出るか不安も感じていた。菊丸に「後ろ後ろ」と言われ観客席を見てみると、以前助けた妊婦と旦那さん、そして生まれた赤ちゃんがいた。大石は緊張が緩み、気持ちよく試合が開始された。序盤、大石と立海の柳生比呂士（やぎゅうひろし）の打ち合いとなる。前衛の仁王雅治（におうまさはる）は後衛の動きを見せないように菊丸にぴったりマークしていた。得意の高速ステップで打開しようとするが、ボールが目に直撃してしまう。そのまま倒れ後頭部を打って軽い脳震盪を起こしてしまった。担架で運ばれそうになったが、菊丸は大石と出会った1年の頃を思い出し、己を奮い立たせ復活した。菊丸は仁王にマークされ続けるも、ボールをしっかり捉えて返球する。菊丸に気を取られているところを大石が後ろからポイントを決めていく。見事なコンビネーションを披露した。そこで立海ペアが動きを見せる。柳生の必殺技「レーザービーム」という超スピードショットで流れを変えた。ボールに追いつくことができなかった青学ペアだが、だんだんと目がボールの速さに慣れて来ていた。そしてついに菊丸が柳生の「レーザービーム」を捉える。さらに「オーストラリアン・フォーメーション」で流れが青学ペアに戻って来ていた。再び柳生の「レーザービーム」が打たれようとした時、先程よりさらに早い打球で「レーザービーム」を打ったのは仁王だった。というのも、仁王と柳生は初めから入れ替わっており、柳生に変装した仁王が「レーザービーム」を打ちその速さに慣れさせることで、仁王に変装した柳生が本家の「レーザービーム」を打ちその脅威で圧倒するという作戦であった。二つの「レーザービーム」に青学ペアは5-2とリードされる。そこで青学ペアは新たなフォーメーションに出た。大石が前衛に出て相手の動きから的確に指示を出し、後衛の菊丸はステップで高速移動し俊敏に反応するというものだった。波に乗った青学ペアは5-4まで追い上げる。柳生の本家「レーザービーム」も、「菊丸バズーカ」で返した。だがそのボールはネットにかかってしまい、6-4でゲームセット。惜しいところで敗北に終わった。

全国大会

1回戦 シード

2回戦

vs比嘉中 5-0で勝利
S2 菊丸＆甲斐 ○7-6●

菊丸がシングルスで出た試合はこの試合だけである。大石は関東大会前に妊婦を助けた時の怪我が完治しておらず、自ら身を引いた。菊丸は怪我が完治していないことを知らなかったので、相当なショックを受けていた。比嘉中の甲斐裕次郎（かいゆうじろう）は試合前から菊丸を挑発するが、菊丸は冷静であった。菊丸は得意なネット際に出ず、ボールを返して行く。「菊丸バズーカ」を使い菊丸は3-0とリードする。甲斐は菊丸のスタミナ切れを狙っていた。だが、菊丸はスタミナをつける低酸素トレーニングを積んでいたので余裕を見せていた。しかし、今まで右手でプレイしていた甲斐は本当は左利きで、しかも裏手でラケットを持ちプレイするのが彼のスタイルであった。甲斐はこの持ち方に変えて反撃を開始する。そこで甲斐の得意技「海賊の角笛（バイキングホーン）」で、ギリギリまで菊丸の動きを見てから、菊丸のいる逆の方向に打つ。「菊丸印のステップ」の高速移動も見切られてしまった。そして4-4と追いつかれてしまう。菊丸は息が乱れ始めていた。そこでシングルスはやっぱりダメだと思った菊丸は、ダブルスで勝負することにした。というのも、得意の高速移動で菊丸は分身し、菊丸が一人で「オーストラリアン・フォーメーション」を見せたのだ。お互いが一歩も譲らないゲームが続き、タイブレークに突入。最後は「海賊の角笛（バイキングホーン）」をなんとか返球するがネットに阻まれてしまう。だがボールの回転が衰えていなかったのでギリギリ相手コートにボールが落ち、7-6で菊丸が勝利した。

準々決勝

vs氷帝学園 3-2で勝利
D1 菊丸＆大石vs宍戸＆鳳 ●6-7○

大石は怪我が完治していないため全国大会2回戦に出場しなかったが、菊丸のシングルスを見て感化されたのか、監督と部長に自身の出場を志願し「黄金ペア（ゴールデンペア）」が復活した。相手は「氷帝黄金ペア（ゴールデンぺア）」と呼ばれる、宍戸亮（ししどりょう）と鳳長太郎（おおとりちょうたろう）であった。試合は接戦で、青学ペアは「オーストラリアン・フォーメーション」で流れを掴もうとする。だが氷帝ペアも負けじと新たなフォーメーションに出る。後衛の鳳のすぐ前に前衛の宍戸が立つというものだった。これは相手の打つタイミングで前に動くことにより、相手の打つコースを限定させる陣形であった。コースが限定されるので相手のボールが予測でき、打ち返せる。青学ペアは「オーストラリアン・フォーメーション」を封じられてしまった。だが大石の「ムーンボレー」も炸裂し、未だ試合は互角であった。だが鳳のサーブになると、超高速サーブ「スカッドサーブ」に手も足も出ず、両者譲らない試合がタイブレークまで突入した。大石、氷帝ペアは息を切らしている様子だったが、菊丸は余裕そうだった。青学ペアは超攻撃型のフォーメーション「大石のテリトリー」と「オーストラリアン・フォーメーション」を駆使して攻めるが、鳳の「スカッドサーブ」は攻略できずにいた。大石のミスショットで6-3と氷帝ペアがマッチポイントとなってしまうが、菊丸がフォローの言葉をかける。窮地に立てば立つほど、青学ペアは呼吸が合い始めていた。そして青学ペアに謎のオーラが出始める。ダブルスの奇跡とも言われる「同調（シンクロ）」であった。合図もなしに息ぴったりなプレイを見せ、氷帝ペアは翻弄され追いつかれる。だが、菊丸が大石の手首の怪我が限界だと気づき無意識に大石の手首を押さえていた。青学ペアのボールはネットを超えず、接戦の末敗北。