ダンジョン飯(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダンジョン飯』とは、年10刊漫画誌「ハルタ」(KADOKAWA)にて2014年2月から2023年9月に連載されていた、九井諒子原作の長編連載作品である。古典的ファンタジーな世界観をもつ作中のダンジョンに登場する魔物を、現実にある方法で料理し食す、グルメ&アドベンチャー漫画となっている。作中で作られた料理にはレシピが記載され、これにより作者の持ち味である、架空と現実が融合した世界観が存分に発揮されている。

作中の魔法体系には2種類あり、エルフ系とノーム系がある。
ノーム系は空気中の精霊に「お願い」をして現象を発生させるのに対して、エルフ系は精霊を強制的に動かして現象を発生させる。
ノーム系の魔術は結果が曖昧なことが多いが、それゆえ強力にもなり、術者の負担も少ない。エルフ系は良くも悪くも想定通りの結果しか起きない。
これは、エルフは精霊を自然現象の1つと捉えているのに対し、ノームは精霊に神性を見出しているためである。
作中では「魔術」と「魔法」は厳しく区別しない。

蘇生術

100%蘇生できるわけではない。

作中では簡単に登場人物が蘇生するが、損傷が多い・魂が離れているなどの条件があると蘇生することができない。また、地上にも蘇生所が存在するが、これは一時的に保管される場所となっている。
なお、肉体を13分の1失うか、炭化させると蘇生の確率は著しく下がるため、必ずしも蘇生できるわけではない。
作中に登場する迷宮は、学者であるタンス・フロッカによると、「死を禁じられている」とのこと。
魔物食を続けてきたセンシによると「ほかの生き物に消化されたものは蘇生する権利を失う」とのこと。

転移術

対象を別の場所へ移動させる術。作中ではファリンやミスルンが使用した。ファリンは直接触れていないものを転移させたが、ミスルンは自身と直接触れているものを転移させる。この2つ転移術は理論が異なることが示唆されている。
ファリンの使用した転移術は、彼女によると資格が必要とのことである。
また、「転移の巻物」などの魔術具を利用した転移もよくみられる。この魔術具を使用する場合は、全員の移動が終わる前に移動した先の窓や扉を開けるなどして環境を変えると失敗することが示唆されている。

古代魔術

異次元と門をつなげ、そこに存在する無限の力を利用した魔術。作中では禁忌とされており、古代魔法について記された書物などは厳重に管理されている。
マルシルはこの古代魔術の研究を専門としている。
古代魔術や古代魔術品を使用すると罪に問われ、西方エルフに引き渡される。エルフの場合はカナリア隊所属の囚人として労役刑に服することになる。

『ダンジョン飯』の料理・食料

大サソリと歩き茸の水炊き

ライオス一行が初めて口にした魔物食である。
大サソリは茹でると身が簡単に殻から外れる。サカサイモはホクホクで、藻は柔らかく美味とのこと。
残った汁は夕食のタルトにも利用された。

人喰い植物のタルト

甘くなく塩味のタルトである。
人を養分にする植物を食べることに抵抗があったマルシルも美味しく完食した。
調理の際に除いた種をこっそり持ち帰ろうとしたライオスだったがマルシルに見つかり燃やされてしまう。

ローストバジリスク

マルシルが脂を欲していると勘違いしたセンシが肉を食べさせようと決めたメニュー。
ライオスと挟み撃ちにし、混乱させたところを仕留めた。その際卵もいくつか拝借している。
見た目は鶏肉、味も鶏肉でマルシルも「町の食堂に出てきそう!」と絶賛。
中に詰めた毒消し草のおかげで、バジリスクの毒に侵された若い冒険者も救われた。

マンドレイクとバジリスクのオムレツ

バジリスクの卵は黄色味が強く赤に近い色をしている。
マンドレイクはセンシが採った叫ぶ前に首を落とした物より、マルシルが叫ばせてから採った物のほうがアクがなくまろやかだった。

マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天

マンドレイク収穫の犠牲になった大蝙蝠を天ぷらに、マンドレイクをかき揚げにした。
これを調理するにあたって、罠の煮え油に使われていたオリーブオイルを揚げ油に使用し、業火を吹く罠で火力調整をした。180度の高温で上手に揚がった。

Kyazu0818t2
Kyazu0818t2
@Kyazu0818t2

目次 - Contents